2016.06.30

【スタッフコラム】☆☆☆に憧れて byスタンド

こんにちは、スタンドです。最近、早稲田松竹のポスター置き場の整理をすることにしました。数えきれないほどの様々なジャンルのポスターは、早稲田松竹の長い歴史を感じることが出来て、見ているだけでとても楽しいです。チェックしているうちに、このポスターいいなあと思う作品に一貫性があることに気づきました。全部、人が横をむいているポスターなんです(笑)。

「横顔にあこがれて」

『アデル、ブルーは熱い色』『秋のソナタ』『永遠と一日』『おとなのけんか』…などなど、まだア行しか片づけていないのに続々と出てくる好きなポスター(そして、名作揃い)。7月の上映作品でも『母よ、』『あやつり糸の世界』は好きな作品なうえにポスターもやはり横顔。なぜ惹かれるんでしょうか。調べてみると、美しいと感じる横顔には基準があることが分かりました。「鼻の先」と「顎の先」の2点を結んで、そのライン上、もしくは内側に唇が位置している状態“Eライン”を現代人は美しいと認識するんだそうです。レア・セドゥ、イングリッド・バーグマン、ケイト・ウィンスレット、マルゲリータ・ブイに、マーシャ・ラベン…ポスターに映る美しい彼女たちの横顔はみな“Eライン”に当てはまっていました。

まあ残念なことに、私はそのラインから外れまくっています。色々あがいた結果唯一ライン上に収まることが出来る状態が“笑っているとき”という事がわかりました。自分で横顔は確認できないのですが、それに気づいてからというもの意識して笑っています。現在、ほの暗い早稲田松竹の倉庫には幽霊の様に薄ら笑いを浮かべた女がポスターを仕分けています。いつか早稲田松竹の怪談にならないか心配です。

(スタンド)