2016.10.13

【スタッフコラム】このイケメン! byパズー

今月のイケメン「ケイト・ブランシェット」

ついに(?)、このコラムに女性が登場してしまいました。でも、「かっこいい人」と考えた時に、どうしても彼女を取り上げずにはいられなかったんです! ということで、今回は番外編、名女優ケイト・ブランシェットについて書きたいと思います。

演技派の名をほしいままにしているケイト様。シドニーの劇団で活躍する舞台女優だった彼女が(この時期に出会った劇作家が旦那さま)、ハリウッドで活躍するようになったのは96年頃から。約20年の間に出演した作品のほぼ全てが日本でも公開されています。『エリザベス』『ロード・オブ・ザ・リング』に出ていることで名前を知ってはいましたが、私が最初に観た彼女の映画は少し遅くて、トム・ティクヴァ監督の『ヘヴン』(’02)でした。この作品のなかで、ケイト様はなんと丸坊主になっています。でもその中性的な容姿がちっとも違和感がなくてそれはもう美しかったのです。

ところで、そんな彼女の一番イケメンな顔を観られるかもしれない2本の映画『キャロル』『アイム・ノット・ゼア』が、10/15から当館で上映となります。共に監督は奇才トッド・ヘインズ。当然ケイト様は彼のミューズなのですが、どちらの役柄もとにかくかっこいい。『キャロル』の役をかっこいいというと語弊があるかもしれませんが、なんというか、「宝塚の男役トップスター」なんです。『アイム・ノット・ゼア』で演じるのはボブ・ディランというもはや完全に男性の役。でも全出演者のなかで一番イケメンだと思います。この二本立てを観たら誰もが間違いなくケイト・ブランシェットに惚れてしまうはず!

ケイト様がなぜ「イケメン」になり得るのか…口が大きい、ハスキーな声が出る、肩が広い、短い爪、などなど。でも一番は、こんな女性になりたいと思わせる凛々しさや聡明さなのかもしれません。4人の子供を育てながら休むことなく仕事を続け、チャレンジしている全力なところなど、カメラの外でもかっこいい! 年を重ねてますます魅力的になっていく彼女から目が離せません。

(パズー)

© NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
© 2007 VIP Medienfonds 4 GmbH & Co.KG/All photos-Jonathan Wenk