2016.12.22
【スタッフコラム】このイケメン! byパズー
今月のイケメン「マッツ・ミケルセン」
先週、いよいよ『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が公開されました。当然のごとく世界中でヒット中の作品ですが、そんな超大作に私の大好きな俳優が重要な役で出演しています。彼の名はマッツ・ミケルセン。「北欧の至宝」とまで言われるデンマーク出身の名優です。
マッツの名が一気に有名になったのは2006年、『007 カジノ・ロワイヤル』での敵役ル・シッフルを演じてからだと思います。さらに昨年まで放送されていたアメリカのテレビシリーズ『ハンニバル』での主役・レクター博士で、人気は不動のものになりました。この二作然り『ローグ・ワン~』然り、悪役やクセのある役、そうでなければコスチューム系の作品のイメージが強いマッツ。北欧人らしい彫刻のような顔立ちに長身&ガタイの良さで、そういう役が確かに似合うんです。でも、だからこそ言いたい。「普通の男を演じるマッツを見て!!」と。
私の中ではマッツといえば、スザンネ・ビア監督の『しあわせな孤独』(02)。ひとつの交通事故から運命のいたずらに翻弄される4人の男女を描いた傑作です。マッツは優しさゆえ許されない恋に走ってしまう医師を演じていて、それはもう「切なさの極み」みたいな役なんです。私は女性ながらもマッツの役に感情移入してしまい、泣けて泣けて仕方なかった…。ビア監督の作品『アフター・ウェディング』やトマス・ヴィンターベア監督『偽りなき者』など、本国デンマークで出演している作品は、意外と普通(ただほとんどの場合、虐げられるか悩み苦しんでいますが…それがまた萌えなのですが…)の役が多いんですよ。
とはいえ、彼のデビュー作は『プッシャー』(監督は『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン!)という麻薬密売人たちの狂った映画なので、やっぱりブッ飛んだ役柄が板についているのも事実。『ローグ・ワン~』に続いて来月公開のマーヴェル最新作『ドクター・ストレンジ』でも、思わず二度見してしまうほど衝撃的な特殊メイクの悪役を演じていて、ますますそのイメージがつきそうな予感です。
素顔のマッツはカンヌ映画祭にもジャージで現れてしまうようなスポーツ大好きおじさま。そのギャップがまたたまりません。大作への出演が続き、今後さらに活躍していくだろうマッツ・ミケルセン、ずぅっと追いかけて行きます!
(パズー)
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