2017.04.06

【スタッフコラム】このイケメン! byパズー

vol.12 今月のイケメン「チャン・チェン(張震)」

イケメンコラムも早vol.12。だいたい月1ペースで書いておりますので、ちょうど1年が経つのですね。今回は12回目にして初のアジアのイケメンを取り上げたいと思います。というのも私、アジア映画、特に台湾映画が大好きでして。台湾が誇るアジアスターといえばこのお方、チャン・チェン(張震)さんでございます。

チャン・チェンをはじめて観たのはウォン・カーウァイ監督の傑作『ブエノスアイレス』(97)でした。主役ではないけれど、物語の後半でとてもフレッシュな魅力を放っていて、「この爽やか青年は誰?!」とくぎ付けになりました。アジアスターは名前が似ていてなかなか覚えられないことも多いのですが、「チャン・チェン」は鳥のさえずりみたいで可愛いのですぐ覚えました。

その後、兵役で芸能界を離れましたが、復帰後はホウ・シャオシェン監督の『百年恋歌』(05)やキム・ギドク監督の『ブレス』(07)といった、名匠たちの作品に立て続けに出演。またジョン・ウー監督の『レッドクリフ』(08)の孫権役など、あっという間にアジア映画にはかかせない人気俳優に。日本公開されていないものも含め数多くの作品に出演しています。

でも、チャン・チェンで忘れてはならない作品といえば、やはりデビュー作『クーリンチェ少年殺人事件』(91)ではないでしょうか。監督は名匠エドワード・ヤン。4時間を越える大作に、チャン・チェンは演技未経験にして主演を務めました。先日リマスター版で再公開された本作をやっと観られたのですが、チャン・チェンはほんとうに子供でした(笑)。実はその日チャン・チェンの舞台挨拶があり、とても近くで本人に会えたので「イケメンに成長したなぁ~」と終始ウットリ見てしまいました…。

現在40歳(見えない!!)のチャン・チェン。たくさん恋の噂はありましたが、3年くらい前に日本語通訳の女性と結婚しています。ちなみに式を挙げた会場は「台北之家」というホウ・シャオシェン監督がアメリカ大使館邸を改装して作ったミニシアター。私も台湾に行った時に訪れたのですが、台湾イチのスターなのに庶民的なこの場所を選んだんだと思うと、チャン・チェンが余計好きになりました…。「台北之家」は素敵な場所なので皆さんも台湾旅行の際にはぜひ行ってみてください♪

(パズー)

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