2017.04.27

【スタッフコラム】☆☆☆に憧れて byスタンド

こんにちは。スタンドです。早稲田松竹ではチケットのもぎりをスタッフで交代して行うのですが、その最中に色んなカップルを見かけます。お揃いの服で揃えた仲睦まじい2人や、毎週来て下さるご年配の夫婦。はたまた、男の子がチケットを2枚買って、予告編が終わっても女の子が来ず30分ほど経ってから、しょんぼりと払い戻しをする所に遭遇した事もありました。

『(理想の)映画館デートに憧れて』

好きな人との映画館デートって難しいですよね。何度か経験していますが、未だに理想の帰り道に辿りつけたことがないです(笑)。成功させるには、なにが1番大事かと色々考えたのですが、結局「映画が(お互いにとって)面白かったら大丈夫」というシンプルな答えに辿り着いてしまいます。私は初めて人を映画館デートに誘ったのが、ロマン・ポランスキー監督の作品で相手にとってはかなり感想が言いづらかったらしく、終始期末テストの話ばかりされてしまった苦い思い出があります。映画デートは相手との感性の違いも楽しめないと成立しないので、かなりお互いの相性が問われる試金石なのかもしれませんね。

そんな私が思う理想の映画館デートは、2人きりで話しながら観る映画デートです。上映中に声を出せる環境なんて、と思うかもしれませんが、深夜のレイトショーだと都内でも高確率で2人きりになれる映画館が存在します。きっかけは、そんな場所の一つ、ユナイテッドシネマとしまえんで深夜に『シン・シティ 復讐の女神』を観た時のこと。300席近くもあるスクリーンなのに、一組のカップルと、私だけしかおらず、話し声が聞こえてきたのです。彼らはシン・シティに凄く詳しくて、ずっと討論しながら映画を鑑賞していました。その解説を聞きながら観た『シン・シティ復讐の女神』は予想以上に面白く、こうやって映画デートをできたら凄く楽しいだろうなと今でも思い出してしまうのです。

状況も、場所も、理想は把握しているのだから後は相手を探すだけ…。そんな憧れを胸に抱きながら、今日のところはひとりで映画館に向かうのでした。

(スタンド)