2017.05.18
【スタッフコラム】このイケメン! byパズー
vol.13 今月のイケメン「イーサン・ホーク」
今月の早稲田松竹のチラシ、ご覧になりましたか? トランペットを顔に寄せた渋~い男が表紙です。伝説のジャズトランペッター、チェット・ベイカーの伝記映画『ブルーに生まれついて』をモチーフにしていますが、そのチェット役を熱演し絶賛されたのが、今回のイケメン、イーサン・ホークです。
90年代、貴公子のような甘いマスクでたちまちスターとなったイーサン・ホーク。その中でも印象的なのは、ベン・スティラーの監督デビュー作でもある青春映画『リアリティ・バイツ』(94)や、今もカルト的人気がある近未来SF映画『ガタカ』(97)ではないしょうか。『ガタカ』での体が弱いのに執念で宇宙飛行士の夢を叶えようと奮闘する青年ヴィンセントはハマり役でした。本作がきっかけで、『キル・ビル』でお馴染みのクールビューティー、ユマ・サーマンと恋に落ち結婚したのも有名なお話。(ちなみに『ガタカ』には、かつて「イケメンといえばこの人」的存在だった、ジュード・ロウも影の主役として出演しています。イケメンふたりの共犯者のような危うい関係は、個人的にはユマ・サーマンとのシーンよりかなり萌えポイントです。)
おしどり夫婦といわれたユマ・サーマンとはその後イーサンの不倫問題で離婚、数年後イーサンは彼らの子供のベビーシッターだった女性と再婚しました。私生活ではNOTイケメンなのかな…。そんなやや残念なプライベートで一時期は人気に陰りが見えた彼ですが、ここ数年また当たり役が増えてきました。さらに甘々だったルックスが良い感じに枯れてきて、新たな魅力を発揮しています。
とにかく数多くの出演作品がありますが、盟友リチャード・リンクレイター監督の作品には初期から出演し続けており、『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』(95)から始まるビフォア三部作や『6才のボクが、大人になるまで。』(14)など、時間の経過をテーマにしたリンクレイター作品は、イーサン・ホークが年を重ねていく様子をそのまま追うことができるのでオススメです。
冒頭の話に戻りますが、イーサンの新たな代表作ともいえる『ブルーに生まれついて』は、当館にて5/20(土)から上映です。併映はこれまたイーサンが監督を務めたドキュメンタリー『シーモアさんと、大人のための人生入門』。来週は早稲田松竹のイーサン・ホーク祭に、ぜひ参加しませんか?
(パズー)