2017.05.25
【スタッフコラム】わが職場の日常 by KANI-ZO
今回は、早稲田松竹の掲示板の日常をご紹介します。掲示板はロビー内にふたつと、外から見えるふたつのショーウィンドウ内にあります。掲示板の貼替えは上映作品の変わる毎週金曜日の夜に行います。
通常は、一週間前から掲示する印刷物を準備していきます。ロビーの掲示は作品を観たお客様がより映画を楽しめる内容に。外のショーウィンドウは道行く人の目に留まるように準備を進めていきます。限られたスペースで上映作品を紹介するのに力を注いでいます。なので、お客様が掲示板の前で記念撮影をしている姿や、内容をじっくりと読んでいる姿を見ると、作った甲斐があったなと嬉しいものです。
特集上映などでやりたいアイディアがあるプログラムのときには、こだわった掲示を作ります。基本的にはお金をかけずに、事務所にある材料を使用するクラフトがメインです。当館Facebookの「早稲田松竹のショーウィンドウ!」というアルバムの中で、こだわりのディスプレイの写真を上げていますので、チェックして頂けると雰囲気が伝わるかと思います。
◆早稲田松竹Facebookページ
https://www.facebook.com/wasedashochiku
最近の早稲田松竹の流行は、二次元の掲示板を、飛び出す3D掲示にする事です。上映作品に関するキャラクターやアイテムをペーパークラフトで作り設置するのです。製作は2週間前から始まります。まず、図面を探し、自分たちでアレンジを加え、皆で切り出します。事務所の一角に作業をする小さな工房ができるのです。手の空いたスタッフが代わる代わるクラフターになって進めていきます。毎回少しずつ新しいアイディアが生まれるクリエイティブなこのスペースと時間が私はとても好きです。
失敗もありました。『アンダー・ザ・スキン』の主人公スカーレット・ヨハンソンの顔をマネキンのようにして飾ろうと思ったのです。紙で顔を立体的に作り、カツラを被せたのですが出来上がった物は、映画と同じくらい不気味な代物で、お蔵入りになったのは秘密の思い出です。皆さまもご来館の際は、どんな掲示板になっているか是非ご覧ください。
(KANI-ZO)