2017.09.07

【スタッフコラム】☆☆☆に憧れて byスタンド

こんにちは。スタンドです。早稲田松竹で働き始めたのが四年前の今頃で、毎年秋になるとその時の気持ちを思い出します。職場で飛び交う映画監督や作品の名前が全く分からず、「好きな女優は誰なの?」という質問にすら、萎縮してしまい何も答えられない毎日。せめて皆と話ができる様に、とWEBサイトに載っている早稲田松竹の過去に上映したクラシック作品を上から順にメモして、レンタルショップで借りて見たのも、今ではいい思い出です。

『アヌーク・エーメに憧れて』

とにかく好きな女優を見つけたい! と有名な方々を片っ端から観ていく中で、早稲田松竹のオールナイトでも上映していた『モンパルナスの灯』でアヌーク・エーメを観た時の衝撃は、今でも忘れる事ができません。彼女が振り返るシーンは画面が光ったのではないかと思う程に輝いて見えました。硬派で、知的で、不機嫌そうな顔から微笑みに変わる瞬間が大好きで、疲れた時に誰の顔が見たいかと言われたら、きっと彼女の名前をあげると思います。

そんな彼女の代表作の一つ『男と女』が9/30(土)から早稲田松竹で上映されます。『モンパルナスの灯』の時の若々しく凛々しい感じとはまた違い、『男と女』では30代半ばの彼女の魅力に溢れています。彼女の眼差しや、一挙手一投足が過去を忘れられない大人の恋愛ストーリーをよりリアルなものにしている気がするのです。「こんな30代になりたい…」とずっと憧れているものの、今の私に出来る事と言えば劇中の彼女のスタイルを真似して襟を立ててムートンコートを着る事くらい…色気も美貌も全く届きませんが、30代に向けて、大人の雰囲気を映画から学んで行きたいと思っているこの頃です。

是非皆様も、今月末のクロード・ルルーシュ特集でアヌーク・エーメの虜になってみてくださいね。

(スタンド)