2018.02.01

【スタッフコラム】うどん粉デザインばなし byうどん粉くん

最近、冬将軍が本気モード全開ですね。こんなに寒いと何をするのも億劫になってしまいますが、僕うどん粉は、お引越しをします! いまの部屋に住み始めてから、気づけば6年…住み心地が良かったというよりは、面倒くさがってダラダラ契約更新してきた感じです。なので、「いいかげんにしなさい!」と自分のお尻を叩くように引越しを決めました。

久しぶりの引越しに向けて部屋の整理をしたら、いろんなモノが出てきました。着られなくなった服の数々、借りっぱなしのマンガ、恥ずかしいくらい昔の写真や手紙…それから映画チラシ。映画館で好奇心の赴くままにもらってきたチラシは、ちょっと困ってしまうくらいの量になっていました。しかも1か所にまとまっているのではなく、部屋のいたる所に隠れているのです。見つけるたびに片づける手が止まってしまうので、一旦全部集めて新居に持っていくチラシを選ぶことにしました。

題して、「お引越し記念 第一回チラシ選抜!」

選考基準はただひとつ。チラシデザインがかっこいいか、否か。作品自体の好みは関係なしです。そうすると、案外サクサク選べました。選抜チラシの中で特にイカしていたのは、ミランダ・ジュライ監督の『the Future ザ・フューチャー』。それも本チラシではなく、上映の詳細情報が決まる前の段階で作られるティザーチラシです。こうやって同じ作品でも違うデザインのチラシが展開されると、コレクター的にはまりますよね~。そのデザインは、男女ふたりの向かい合った横顔のシルエットを配しているシンプルなものです。それなのに、なぜだか心躍るデザイン。紙質も普通のチラシと違って少し薄いため、指ざわりがなめらかでGOOD。薄いのでちょっと破けやすい難点も、大事に保管したいコレクター心を刺激するのです。

あともうひとつ、全く違うベクトルでぶっ飛んでいたのは、新文芸坐さんのオールナイト『俺、マシュー・マコノヒー』の特集チラシです。近年の作品を上映するはずなのに、チラシに漂う圧倒的昭和感。絶妙な写真のコラージュと着色で、ぱっと見ただけでは古いチラシと勘違いしてしまうレベルのデザイン力に感動です。そこに並ぶキャッチコピーも「オスカーを抱いた男」「脇でもギラギラ光る奴」「今夜はシャツレス率100%尻出し率50%」と、センスの塊でしかありません。脱帽です。

チラシデザインに行き詰ったら、このチラシ選抜を眺めてモチベーションを上げたいと思います。ちなみに、このメルマガがみなさんのもとに届くころ、引越し当日をむかえます。果たして、引越し準備は間に合うのか!? 乞うご期待。

(うどん粉くん)