2023.01.19

【スタッフコラム】この推しスター! byパズー

今月の推し「フローレンス・ピュー」

この人が出ている映画ならとりあえず観てみよう! という俳優っていますよね。今回ご紹介するフローレンス・ピューは、まさにそう思わせる今最も旬な俳優のひとりです。

イギリス、オックスフォード生まれのピュー(苗字ですが「ピュー」って可愛いから呼び捨てします)。力強い眉毛と瞳、オールバックが似合うきれいなおでこに、一度聞いたら忘れられないハスキーボイスの持ち主です。4人兄妹で「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズに出演した兄トビー・セバスチャンをはじめ、姉と妹も全員俳優として活躍しているそう。

2014年にデビューしてからすぐに頭角を現したピューは、続々と映画に出演。日本でも旋風を巻き起こしたサイコホラー『ミッドサマー』(2019)で世界的にブレイクしました。彼女の魅力をひとことでずばり言うと「ふてぶてしさ」だと思います。あまり笑顔を見せない役が多いのに不思議と暗さはなく、エネルギッシュで迫力満点。『ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語』やマーベルシリーズ『ブラック・ウィドウ』では助演ながら正直主役より目立っていました。しかもどんなに強烈な役を演じても、次の作品でその印象を塗り替えてしまうから凄いんです。

2月に当館でも上映予定の『ドント・ウォーリー・ダーリン』は堂々の主演作。役者の交代や監督との不仲説など何かと話題に事欠かない作品で、ゴシップ好きの私は全てのニュースを追っていますが、あえてそこには触れません。ピューの演技が100億点満点なのでそれで良し!  顔にサランラップぐるぐる巻きなどNGなしの俳優ど根性を見せているので必見ですよ。

そういった物怖じしないスタイルは彼女自身のパーソナリティでもあります。ファッションアイコンでもあるピューは、昨年出席したファッションショーに胸が透けるシースルードレスで登場。主に男性たちから集まった批判をばっさり一刀両断。“ハリウッドが作り上げた「性的に魅力的な体」の基準に抵抗することが、自分のミッション”とコメントしました。カッコ良過ぎる…。20歳以上年上の俳優ザック・ブラフとの交際について年の差を揶揄されても断固抗議(ピューだけ売れ過ぎたためか、つい最近破局してしまいましたが…)。プライベートを隠さず、でも自分の生き方を貫くという、とても今っぽいスターなのです。

2023年の出演作もクリストファー・ノーランの新作や『デューン』の続編などワクワクが止まらない超大作の公開が控えています(あと元カレザック・ブラフが監督した主演作もアルヨ…)。今までにいなかった次世代スター道を爆走してほしいです☆

(パズー)

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