2018.05.31
【スタッフコラム】わたしのランチ byもっさ
「トラットリア・ダイ・パエサーニ」でパスタランチ
元々パスタ好きだった私ですが、年を重ねるごとに太るのを気にして避けておりました。しかし、冒頭コラムでも触れた「パスタは食べても太らない」という記事を目にしてから、すっかりパスタ熱が上がっております。そんな中、ちょうど先輩スタッフOさんから「このお店、パスタが美味しかったよ」との情報が。なんて絶好のタイミング! ということで、今回は最近通い始めた「トラットリア・ダイ・パエサーニ」をご紹介いたします。
早速、お店に向かうこと(当館より)徒歩5分。明治通りを越えて少し歩くと見える、イタリアの国旗が目印です。扉を開けると「ボンジョルノ~」と元気な声。「ダイ・パエサーニ」のオーナーとシェフはどちらもイタリア人なので、店内にはオーダーのやり取りなどいつもイタリア語が飛び交い活気に溢れてます。どうやら、常連さんが多く、2人がお客様と親しげに会話をする様子をたびたび見かけます。それもそのはず。なんとシェフは、イタリア大使館の総料理長を務めたことがあるという凄腕の持ち主。さらに、ここは日本で唯一のアブルッツォ郷土料理が食べられる本格イタリアンだったのです!
イタリア中部に位置するアブルッツォ州は、地図のブーツ形で言うとふくらはぎ辺り。緑豊かなこの土地は“ヨーロッパのグリーンハート”と呼ばれています。オーナーもシェフも、このアブルッツォ出身なんですって。普段食べているイタリアンと言えば濃い味の印象が強いですが、アブルッツォ料理はとても優しく素朴な味付けです。私が初めて食べたメニューは“そら豆とペコリーヌチーズのスパゲッティー”。シンプルな塩味のスパゲッティーは、びっくりするほど素材の味が生きています。
特に私が気に入ったのは、絶品パスタ! ざらざらとした舌触りは、なかなか他では食べたことがありません。表面に凹凸がありソースが良く絡むこのパスタは、アブルッツォに伝わる昔ながらの製法で作られた、「ルスティケーラ」のパスタを使用しています。スパゲッティーの他にもアブルッツォの名物パスタ“キラッタ”や、大きな穴で太い筒状のパスタ“パッケリ”、生のショートパスタ“カヴァテッリ”など、いろいろな種類のパスタが楽しめます。パスタの世界にどっぷり浸かるのにぴったりですね。
そして、野菜はすべて無農薬野菜を使用しています。アブルッツォ地方に根付くスローフードの精神を大切にしているオーナーが、自ら千葉の農場で栽培しているんですって。ランチセットには必ずサラダが付きますので、自然な甘さと苦味のあるフレッシュな野菜を味わうことができます。また、お店一押しの自家製サラミや、アブルッツォ産で揃えたワインなど、パスタランチ以外にもアブルッツォを堪能できますよ。まだまだ通い始めた私ですが、気がつけばすっかりアブルッツォに魅了されておりました。これが日本で唯一、我らが高田馬場で食べられるとは、驚きです。
あぁ~、食べたくなってきました。今日のランチはここに決めた!
(もっさ)