2022.11.17

【スタッフコラム】この推しスター! byパズー

今月の推し「キルスティン・ダンスト」

「推しスター」のコラムを書いていながら、特定のスターにものすごくハマった! という経験が実はありません。誰かの写真集なども買ったことがないのですが、そんな私が唯一持っている本が、今回の推し、キルスティン・ダンストのムック本です。10年ほど前に出た本で、当時彼女は私のファッションアイコンでした。最近久々にその本を本棚から引っ張り出し、キルスティンの魅力を再確認。ということで、子役から活躍し、「Kiki」という愛称で親しまれるキルスティン・ダンストをご紹介します。

「キキ」というニックネームは、幼い頃自分の名前が発音できず自らキキと言っていたことからきているそうなのですが、実は彼女『魔女の宅急便』のアメリカ吹替版で主人公のキキを演じているのです。そんな偶然もあって、キキの名は多くの人に浸透しているようです。

さて、子役時代から人気を博し、『スパイダーマン』シリーズ(サム・ライミ期)のヒロイン役でも有名なキキですが、彼女といえば、盟友ソフィア・コッポラ監督作品での輝きが忘れられません。『ヴァージン・スーサイズ』『マリー・アントワネット』の、ソフィアのカメラ特有の淡い色味に映る、圧倒的な孤独を感じさせるフラジャイルな魅力は、キキ以外には考えらないハマり役でした。あの頃、00年代のアイコンだったソフィアと共に、キキのファッションはいつも雑誌で取り上げられていました。さらっと着たワンピースとミュール、ジーンズとフラットシューズにサングラスなど、シンプル&ガーリーなスタイルがキュートで、似たような服をよく探してたなぁ…。

実は2008年にうつ病のためリハビリ施設に入所していたキキ。復帰後の主演がラース・フォン・トリアー監督の究極のうつ映画『メランコリア』だったり、精神的に心配だった時期もありましたが、2015年にTVドラマ「ファーゴ」で共演したジェシー・プレモンスと出会ってからは、2人の子供にも恵まれて公私共に絶好調に! 今までの彼氏との恋愛は不安定そうだったので、もともとキキのファンだったというプレモンス君は相当明るくて優しい人なんでしょうね(独断)。昨年賞レースを席巻した『パワー・オブ・ザ・ドッグ』では夫婦で夫婦の役に。恋に落ちるシーンではにやにやが止まらなかった…。この作品でのキキの演技は本当に素晴らしくて、正直なところソフィア作品で止まっていた彼女の役者としての真価にやっと気が付きました。

次回作は『エクス・マキナ』の鬼才アレックス・ガーランドの近未来SF。母になっても変わらず作品選びが尖っていてかっこいいです。監督業の話もあり、映画を愛し映画に愛される彼女のこれからが楽しみです♪

(パズー)

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