2018.11.01

【スタッフコラム】日々是好日(ときどき鉱石) byちゅんこ

突然ですが、みなさまはおいしい食べ物が好きですか? もちろん嫌いな人は少ないかもしれないけれど、そこまで食に対する欲求はないなあとか、甘いものは苦手だけれどお酒は大好きなど、好みはまさに人それぞれ、千差万別だと思います。そういう私は甘い物も辛い物も大好き、下戸だけれどお酒のツマミも好きで、食べたいお菓子があるとわざわざ電車を乗り継いで買いに出掛けるのも苦じゃないほど、食に対する欲求が強いです。ダイエットのためにも、もう少し食欲が薄ければなあ……なんて思うこともしばしば。

これまでこのコラムではそのときどきにあった鉱物や切手について紹介してきましたが、これからはそれに加えて、おいしいものやかわいくて思わず胸をときめかせてしまうようなおやつや食べ物も、紹介していきたいと思います。

朝晩冷え込むようになって、そろそろ冬支度をしなきゃと思う方も多いのではないでしょうか。「食欲の秋」という言葉があるとおり、秋になると食欲が増しますね。ほっくりほくほく、甘くておいしい栗のお菓子が食べた~い! ということで、向かった先は「たねや」さん。毎年この時期に販売される季節菓子で、もう何度もリピート買いしているものがあります。それは、「栗月下」という名のお菓子です。

お菓子のルーツをたどれば、そのはじまりは季節の果物や木の実。自然に育まれた豊かな実りや素材本来の味わいをなんとかお菓子で表現できないかとたねやの職人さんが生み出したのが、栗月下というお菓子です。

見た目は羊羹のようですが、羊羹ではありません。竹皮をそっと剥いて食べやすい大きさにカットすれば、まるで月の光を集めたようなかわいらしい栗月下がお皿の上にちょこんと乗っていて、さあ贅沢なおやつの時間のはじまりです。ひとくち口に入れれば、まさに「栗そのもの!」の一言。それも、モンブランやマロングラッセなどの洋の雰囲気ではなく、子どもの頃に拾ってきた栗を家で茹でて食べたときのような和栗のイメージです。材料は栗、砂糖、加工澱粉と、とてもシンプル。コーヒーや紅茶も捨てがたいですが、ここはやはり日本茶がこのお菓子には合うでしょうか。さあ、おいしいお菓子とお茶を準備して、ほっとひと息いれませんか?

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(ちゅんこ)