2019.10.30

【スタッフコラム】早稲田松竹・トロピカル・ダンディー byジャック

「エンドロールから知るミュージシャン」

9月に上映した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)。過去にソフトで観たことはありましたが、映画館で鑑賞したのは今回が初めてでした。エンドロールの曲がとても耳に残り(どうしても自宅ではエンドロールをないがしろにしてしまう…)、調べてみるとStarland Vocal Bandの「Afternoon Delight」という曲とのことです。アコースティックギターを主として、男女4人の声が組み合わせを変えながらコーラスするこのフォークソングは、穏やかで優しく、まさにこの映画にあっているように思いました。主人公ウィルが友人たちから誕生日プレゼントでもらった、ボロボロの車で向かうカリフォルニアへの旅路を背景に、エンドロールとこの音楽が流れるのですが、じんわりと沁みます。

この「Afternoon Delight」は1976年のアメリカで大ヒットしており、Starland Vocal Bandは翌年のグラミー賞でなんと「最優秀新人賞」を受賞している超ド級のメジャーグループでした。さらに、メンバーのBill DanoffとTaffy Nivertはフォークソングの大スターJohn Denverと共同で「Take Me Home, Country Roads」の作詞・作曲もしているようです。『耳をすませば』(1995)でカバーされていたあの「カントリー・ロード」です! 不勉強ながら私は全く知らず、勝手に衝撃を覚えました。

「Take Me Home, Country Roads」といえば、ソダーバーグ監督の『ローガン・ラッキー』(2017)で主人公を演じるチャニング・テイタムの娘がコンテストでこの曲を歌います。予定していた曲をやめ、父親から教えてもらったこの曲を歌う姿にうるっときた記憶が強く残っています。ところで、まさに「Take Me Home, Country Roads」の制作エピソードをチャニング・テイタムが娘に語るシーンでBill DanoffとTaffy Nivertの名前が登場するようです! ちゃんと観ていたはずなのに覚えていません…。まだまだ映画をしっかりと観れていないようです。

様々な映画から、自分の知らない音楽やミュージシャンを教えてもらえるのはとても嬉しいことです。さらにそこから調べて何か別の作品とのつながりを発見するのが、もしかしたら私の趣味なのかもしれません。今回はまさかの『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』から『ローガン・ラッキー』に…。はたから見たらこじつけなのかもしれませんが。

(ジャック)