2022.08.25

【スタッフコラム】この推しスター! byパズー

今月の推し「金城武」

先日、NHK-BSで『レッドクリフ』が放送されていました。2008年の公開時、映画館でアルバイトを始めて間もない頃で、私が働いていた劇場でもこの作品が上映されていたんです。その時、諸葛孔明役の金城武(以下、金城くん)の美しさに衝撃を受けたことを思い出しました。そして今、都内ではウォン・カーウァイ監督の代表作の4Kレストア版が上映されており、宣伝で若き金城くんの姿を連日目にします。そんなわけで、久々にやってきた(?)金城武ブームに乗っかりたいと思います!

台湾で日本人の父と台湾人の母の間に生まれた金城くん。日本では90~00年代にTVドラマに出演し大ブレイクしたので知らない方はいないでしょう。日本のドラマで金城くんを知った世代の私、正直彼の姿を見るといまだにLUNA SEAの「I foryou」(「神様、もう少しだけ」(99)主題歌)が脳内に流れてしまいます。

とはいえファンになったきっかけはやはり、ウォン・カーウァイ監督の『恋する惑星』(94)『天使の涙』(95)の伝説的2本です。『恋する惑星』の、恋人に振られ諦められず何度も電話をかけまくり、彼女の好物だったパイナップル缶を毎日食べ続ける、文字だけ書くと結構アウトな金城くんにきゅん。姉妹編ともいえる『天使の涙』では一転して、金髪で煙草をふかし、口がきけない殺し屋というワイルドな金城くんにまたきゅん。この2作品で世界中から熱視線を浴び、金城くんはアジア人として初めてプラダやアルマーニのモデルに起用されるなど、一流ブランドの広告塔に抜擢されました。

00年代以降『LOVERS』『レッドクリフ』など中国の超大作映画に出演しすっかりアジアの大スターになりましたが、有名になるにつれ出演作品が減り、直近の公開作は『恋するシェフの最強レシピ』の2017年。撮影済みの作品はあるようですが公開未定です。しかもプライベートは一切明かさないスタイルで、恋人の存在や今どこの国に住んでいるのかさえバレていないから凄い。むしろその神秘性ゆえ、中国や台湾では人気は衰えることなく、もはや仙人扱い。彼の表立った一挙手一投足はすかさずキャッチされ、雑誌の撮影があっただけでもニュースになるレベルだそう…。

もともとスターになりたいという願望がなかったという金城くん。過去のインタビューでは「僕は世間が思うような“金城武”じゃない、普通の人間」と答えています。その一方で「“金城武”のイメージを守るため、家に引きこもりオタクになった」とも。実は筋金入りのゲーマーで、最近の貴重な仕事の1つもオンラインゲームのCM出演なのです (ただこのCM、映画並みのスケールで、オンラインゲームなのに小屋で囲碁を打つ激渋な金城くんが拝めます)。今は新作をスクリーンで観られることを気長に待ちつつ、過去の出演作で輝く姿を再確認するとしましょう…。

(パズー)

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