2019.01.31

【スタッフコラム】わが職場の日常 by KANI-ZO

今回は、早稲田松竹の日常に訪れた「リニューアルオープン」のお話です。先日、早稲田松竹は座席の入替や施設の工事を行い、おかげさまで1月27日より新たな装いでリニューアルオープンを致しました。工事期間中は、いつもと違う早稲田松竹の姿がありました。

工事が始まると古いエアコンの機材や配線、配管が次々とロビーに山積みになりました。子供の頃のトラウマ映画「ドラえもんのび太とブリキの迷宮」で壊れたドラえもんが海底ゴミ捨て場に捨てられるシーンを思い出しひとり震えていました。エアコンさん、今まで僕たちを温めてくれてありがとう。

一方、劇場内では座席が次々と外され舞台に高く積み上げられ、座席のあった場所は、エヴァンゲリオンの無機質な墓場のように足下駄だけがそびえています。座席さん、今まで一人寂しい深夜の映写チェックの時を共に過ごしてくれてありがとう。

新しい座席は今まで以上にフカフカで、手触りも良好です。配置はそのままなので足元も広々です。座り心地は一言でいうとラグジュアリーです。

工事終盤になると、ロビーのカーペットは剥がされ、ノリのついた床が露出しました。工事のおじさんが、剥がしたカーペットで飛び石のように道を作ってくれて、我々スタッフは鈍った身体でカエルのように跳ねて移動しました。ちなみに、カーペットの決め手は汚れが目立たない事。我々は研究を重ね、ついに支配人が淹れたコーヒーを、サンプル生地に次々とこぼしていく方法にたどり着いたのです。新しいカーペットはシミが目立ちません。やっぱり映画のお供はコーヒーですよね。

そして、完成したロビーに設置した明るい白のキューブスツールはひとつだけ鮮やかなオレンジ色に。30代おじさんスタッフ達が一生懸命考えた、遊び心満点のポップなアイディアなのです。皆様も是非リニューアル後の早稲田松竹をお楽しみ下さい。

(KANI-ZO)