2022.01.13
【スタッフコラム】うどん粉デザインばなし byうどん粉くん
今年も2週間ほど過ぎましたが、当館では開館70周年記念2022年オリジナルカレンダーを引き続き販売しています。せっかくなので、この場を借りてカレンダーデザインの話をしようと思います。
毎月のチラシデザインはもう10年くらい担当させてもらっているのですが、カレンダーをデザインするのは今回が初めてでした。当たり前ですが、カレンダーって1か月分を1ページとして計12ページですよね。まあ何とかなるだろうと根拠のない自信でデザインし始めました。でもこのときの自分はまだ知らなかったのです、12ページの過酷さを…。
はじめの2、3ぺージくらいは、気楽にデザインしていたんです。普段と違うデザイン作業が新鮮でルンルン気分でした。でも半分くらい進んだ頃でしょうか。頭の中に浮かんでいたデザインネタみたいなものが、このままじゃ足りないことに気づいちゃったんです。それからは林家パー子さんが憑依したかのように、早稲田松竹じゅうの写真を撮って撮って撮りまくり。素材になりそうなモノはねぇが~と、なまはげのようになった日もありました。それでも足らず、歴代の番組チラシを使っちゃおう! と、自分や過去のスタッフさんたちが作ってきた番組チラシも総動員してデザインしました。徹底的に「早稲田松竹」をモチーフにしてカレンダーを作る作業はなかなかハードなものでしたが、僕にとっては70周年を迎えたこの名画座と向き合う素敵な時間でした。
個人的に気に入っているのは、早稲田松竹名物「豪華ラインアップ」と掲げた外看板をモチーフにした3月と、35mmフィルム映写機のパーツを分解してデザインした7月です。カレンダーを手にした人が毎月めくるたびに、映画館を思い出して早稲田松竹に足を運んでくれたら嬉しいです。
ちなみに開館70周年を記念して、当館ロビーにてチラシギャラリーも展示しております。一年を通して、歴代の番組チラシを月毎に掲示していくので、ご来場の際にはこちらも要チェック! そうして並べてみると、自分が担当してからのデザインの変化だったり(初期の方は特にお粗末様で恥ずかしい…)歴代スタッフのデザインの面白さを再発見できたりと、なかなか面白く感慨深いものがあります。ロビーの受付に座るたび、そんなことを想いながらボ~っと眺めてしまううどん粉なのでした。
(うどん粉くん)