2021.12.16

【スタッフコラム】この推しスター! byパズー

今月の推し「ペネロペ・クルス」

前回のコラムでマシュー・マコノヒーについて書いたのですが、最近何気なくテレビを見ていたら、急にマシューが出てきて画面に釘付けになりました。それはバーボン「ワイルドターキー」のCMで、マシューは数年前から同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めているそう。日本では先月からこのCM広告が始まったようで、もうめちゃくちゃカッコいいのでぜひご覧ください。

さて、今回取り上げるのはスペインが生んだ女神ペネロペ・クルスなのですが、実はペネロペさま、過去に『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』(05)で共演したマシュー・マコノヒーと恋人関係だったことをご存知でしょうか。いきなりゴシップから始めるなんて失礼かもしれませんが、ペネロペの歴代彼氏はそりゃもう名だたるスターばかり。マシューのほかにはマット・デイモン、トム・クルーズ、ニコラス・ケイジなど…共演者だいたい恋に落ちてるじゃん!というレベル。かつてニコケイさんが「彼女の演技を見ていると、まるで人生を見ているような気持ちになる…」といったように、太陽のような生命力と情熱的な眼差し、包容力の豊かさ…女性として、人間としての魅力がものすごいことは映画を観ているだけでもわかります。

1992年に18歳で『ハモンハモン』で鮮烈な映画デビュー、2000年頃からハリウッドにも進出し、世界的女優となったペネロペさま。スターと共演した大作はたくさんありますが、彼女の代表作といえば、やはりスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の作品群だといえるでしょう。1999年の『オール・アバウト・マイ・マザー』に出演して以来、今年完成した最新作『Madres paralelas(原題)』まで、実に5回もタッグを組んでいます。特に『ボルベール<帰郷>』(06)のたくましい母役は、撮影当時30歳過ぎだったなんて信じられない貫禄と大らかな愛に溢れた最高の演技でした。この役では肉感ある女性を表現するためつけ尻をつけていたそうで、ハリウッド大作で美しいヒロイン役ばかり続いていた彼女にとって、転機となった作品でした。

そしてペネロペを語る上で外せない人物がもうひとり――同郷スペイン出身の名優ハビエル・バルデム。そうです、彼こそペネロペのハズバンドです。ふたりは『ハモンハモン』で共演していますが、時を経てウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』(08)で再び共演したのをきっかけに交際、2010年に結婚しました。数多のスターを夢中にさせてきたペネロペが最後に選んだのが旧知のバルデム兄貴っていうのが素敵ですよね。結婚後もアスガー・ファルハディ監督の『誰もがそれを知っている』(18)など度々共演しており、まさに映画界最強夫婦なのです。子どもが生まれてからは仕事をセーブしているというペネロペですが、売れっ子の彼女は今後も公開作が続々控えています。個人的には、10年に1本くらいのスパンでバルデムとの共演作を作って、夫婦の歴史をスクリーンに刻んでくれるのでは、と期待しています♪

(パズー)