2021.11.25

【スタッフコラム】馬場・オブ・ザ・デッド by牛

第4回「植物のすすめ」

ミーハー人間の私は、ここ最近の植物ブームの波に乗り、様々な植物屋さんや園芸店に足を運ぶようになりました。中でも私のお気に入りの植物は「サボテン」です。水やりも頻繁でなくてよいし、何よりあの攻撃的なトゲトゲの外見がパンクでかっこいいですよね。今やサボテンの他、色々な植物に囲まれて生活をしているのですが、ふと思うことがあります。それは、急に植物たちが突然変異して私に襲い掛かってきたらどうしよう! と…。そんな訳で今回は恐ろしい植物にまつわる映画をご紹介します。

まず、植物ホラーといえばこの作品ではないでしょうか。ロジャー・コーマン監督『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(60)です。花屋の店員シーモアと「オードリージュニア」と名付けられた謎の植物が繰り広げるコメディホラー作品。低予算B級映画の帝王、そして早撮りのロジャー・コーマン作品だけに、予算たった3万ドル、しかも2日間で撮影されたという逸話もあります。「メシを食わせろ~」と不気味な声で人間の生き血を求めるその姿はあまりにも怖…くはないのですが、チープながらも気持ちの悪さは一級品! ブラックな笑いもあってお気に入りの作品です。ちなみに、86年にはフランク・オズ監督でリメイクされており、こちらの作品ではオードリージュニアが歌って踊っちゃいます。

そして、『悪魔の植物人間』(74)は、ドナルド・プレザンス演じる大学教授で科学者のマッドサイエンティストが自分の教え子を誘拐しては植物人間に改造してしまうというお話。私のお気に入りはタイトルからは想像できない美しいオープニングクレジット。植物が急成長したり、食虫植物が虫を捕食する様子を捉えた映像は不気味で背筋がゾワゾワしますが、何故かずっと見ていられるような不思議な魅力があります。そこに突如現れる“THE FREAKMAKER(原題)”のおどろおどろしいクレジットが、これから起こる不穏な出来事の予感を感じさせるのです。肝心の植物人間はというと、あまり出番がありません…。しかし、勝手に植物人間に改造され、街を徘徊する姿は泣けてしまいます。監督は47年に『黒水仙』でアカデミー賞撮影賞を受賞している名カメラマンのジャック・カーディフ。『悪魔の植物人間』を撮った後は一度も監督としての活躍はありませんでした。そんな曰くつきの作品でもあるのです。

植物に愛着が湧いてくると、なぜか話しかけたくなってしまうものです。そんなうちに命が宿ったら…なんて怖いことを考えてしまいます。今我が家で元気に成長中の植物たちをとにかく枯らさぬよう、愛情を持ってお世話に励みたいと思います。

(牛)