2021.09.16
【スタッフコラム】この推しスター! byパズー
今月の推し「マシュー・マコノヒー」
芸歴が30年近くになる俳優で、こんなに「今が最高!」な人なかなかいません。今回は、テキサスが生んだスター、マシュー・マコノヒーを推したいと思います。まずは彼の軌跡を10年ごとに振り返ってみましょう。
【90年代】
マコノヒーのデビュー作といえば、リチャード・リンクレイター監督の『バッド・チューニング』(93)。当時17歳、アルコールとドラッグで脱力感がすごい先輩役は、出演時間は短いながら強烈なインパクトでした。この役の口癖“Alright,alright, alright”はアメリカではみんなが知ってるセリフなんだとか。
『評決のとき』(96)や『コンタクト』(97)など、大作に恵まれ順風満帆だった99年、テキサスの自宅にてデビュー作のごとくマリファナ所持で逮捕。警察が踏み込んだ時、全裸で打楽器のボンゴを叩いていたのは有名なエピソードです。
【00年代】
逮捕の件で正統(?)なスター街道から外れてしまったマコノヒーは、ラブコメやアクション系作品に大量出演。色黒マッチョな肉体美を惜しげもなく披露し「シャツレス」の代名詞に。『ピープル』誌で「最もセクシーな男性」に輝いたのもこの頃です。しかし、大衆の人気を得る一方で、マコノヒーは「俺、このままでいいのか?」と自問します。
【2010年代】
同じような役周りから脱却すべく一念発起したマコノヒー、2010年代に入ると怒涛の活躍がはじまります。この10年の出演作はどれも気合入りまくりですが、代表作はやはり『ダラス・バイヤーズクラブ』(13)でしょうか。エイズ患者を演じるため21キロも減量して挑んだ入魂の作品で、悲願のオスカーを獲得! 翌年にはノーラン監督の大ヒット作『インターステラー』に主演し、トップオブトップ俳優に上り詰めました。
【そしてその先へ…】
今もテキサス在住、地元オースティンの大学で客員教授を務めたり、サッカークラブの共同オーナーになったりと、テキサス愛が溢れているマコノヒー。なんと2022年の州知事選に立候補する可能性があるとのこと! イーストウッドやシュワちゃんのようになるのでしょうか…続報を待ちたいです。
さて、今年日本では、マコノヒーの作品が同時期に2本公開されました。『ジェントルメン』では引退した麻薬王、『ビーチ・バム まじめに不真面目』では酔いどれヒッピー詩人を演じています。なんだかんだ彼のキャリアにマリファナありですね(笑) 『ビーチ・バム』のマコノヒーは志茂田景樹さんみたいな恰好になっちゃってますが、ハーモニー・コリン監督との化学反応が楽しい快作です。当館では10月にコリン特集にて上映予定となっております♪ さらに、この週は『MUD -マッド-』というこれまたマコノヒー主演の隠れた傑作もモーニングショー上映。皆さま、ぜひ早稲田松竹のマコノヒーweekにお越しください。
あぁ、奥さまや歴代ガールフレンドのことを書きたかったのですが、スペースが足りませんでした…。話題がありすぎるぜマコノヒー。色男の数々のゴシップはネットをご覧くださいませ。
(パズー)
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