2021.09.09

【スタッフコラム】馬場・オブ・ザ・デッド by牛

第3回「恐怖!地獄の魔導士と悪夢の消しゴム頭」

突然ですが、みなさんは『Dead by Daylight』というゲームをご存知でしょうか? 通称“DbD”と呼ばれるホラーサバイバルゲームで、ざっくり説明いたしますと、キラー(殺人鬼)とサバイバー(人間)に分かれて行う鬼ごっこゲームです。キラー役には、トビー・フーパー監督『悪魔のいけにえ』からレザーフェイス、ジョン・カーペンター監督『ハロウィン』からマイケル・マイヤーズなど、映画から起用されたキャラクターが多々登場します。ホラー映画好きにとってはプレイするたびにテンションが上がってしまうゲームで私も大好きなのですが、最近新たなキラーとしてクライヴ・バーカー監督『ヘル・レイザー』から魔導士ピンヘッドが実装されました。ピンヘッドといえば、顔面にたくさん釘が刺さった特徴的な見た目のキャラクターですが、私には彼を見るたびにゾッとする思い出があるのです。

私は林田球先生の漫画『ドロヘドロ』が好きなのですが、この作品にはピンヘッドに似た外見のキャラクターが登場します。漫画を読んでいた当時は、「よく知らないけど元ネタになっている映画があるんだな〜」くらいにしか思っていませんでした。時は流れ、映画を借りようと図書館に訪れたある日、そこで突然漫画に出てきた彼のことを思い出したのです。「そういえば、あのキャラクターの元ネタになった映画を見てみよう」と。しかし、肝心のタイトルがわかりません。何だったっけ…とうろ覚えの記憶を探りながら探していると、それっぽい作品を発見! 意気揚々と受付に持っていきました。あまりに記憶が曖昧だった為になにを勘違いしたのか、この時私が借りた作品は『ヘル・レイザー』ではなく、デヴィッド・リンチ監督の『イレイザーヘッド』だったのです。冒頭からノイズまみれのモノクロ画面。牛の胎児のような赤ん坊。不気味な女。天井から落ちてくる無数のヘソの緒のような何か。あまりに怖すぎて、映画が終わるまで肝心のピンヘッドが出てこないことに全く気が付きませんでした。これが完全な勘違いから生まれた私とデヴィッド・リンチ監督との出会いだったのです。今では大好きな映画監督の1人ですが、当時は本当に悪夢を見ているのかと、私の中では後にも先にもこれより恐怖を感じた映画は存在していません。

思いがけない出会いで知ることのできた映画はやっぱり記憶に残るものですね。早稲田松竹の2本立てはそういった出会いの絶好の場ではないでしょうか。そして、今度の休みは新しく実装されたピンヘッドを使って、久しぶりのDbDを満喫しようと思います。

(牛)

🄫1977 David Lynch-All RightReserved.