2021.08.18

【スタッフコラム】 早稲田松竹・トロピカル・ダンディー byジャック

「カートゥーン・サルーンのケルト音楽」

先週まで上映していましたカートゥーン・サルーン特集。何気なく開場準備のために入った場内で『ブレンダンとケルズの秘密』のエンドロールで流れていた音楽に衝撃を受けました。今でも尾を引いています。アイルランドのKiLA(キーラ)というグループの「Cardinal Knowledge」という曲なのですが、ケルト音楽のメロディラインを軸としながらも、決してそれだけではない様々な要素が混じりあっているように思います。それでいて曲が進むにつれて、楽器の演奏が重なり合うことで生まれるバンドならではの高揚感もあり、個人的には民族音楽というよりも、とてもロックなエッセンスを感じています。

このKiLA(キーラ)というグループは1987年にオ・スノディ3兄弟とオーウェン・ディロンを中心に結成され、早稲田松竹で上映したカートゥーン・サルーンのアニメでは『ブレッドウィナー』を除く3作品に音楽で参加していますが、やはり私は『ブレンダンとケルズの秘密』の印象が強くなっています。サントラCDにはもちろん「Cardinal Knowledge」という曲が収録されているのですが、KiLAのオリジナルアルバムである『GAMBLERS’BALLET』にも入っており、その他の曲もとても素晴らしいです。ラテン、カリブ、アフリカっぽいのに、ケルト音楽でもあるというハチャメチャ具合も大好きです。ちなみに日本のミュージシャンであり、アイヌの楽器トンコリ奏者のOKIというミュージシャンと共同でアルバムも作成しています。ルーツに根付いた力強い音楽に、KiLAのメンバーたちは惹かれるのかもしれません。

さて、調べてみるとオ・スノディ3兄弟の長男、カラム・オ・スノディは何と『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』で声優としても参加しています。ディーナシーという3人組の妖精の1人で、バウロンという打楽器をもっているモッシーというキャラクターです。劇中では歌声を披露していて、頑固そうだけどお茶目な印象を受けました。どことなく見た目も似ているように感じるのは私だけでしょうか。お時間ありましたら是非確認してみてください。

余談ですが、『ブレンダンとケルズの秘密』のキャストを確認していると、劇中のその他大勢の声の中にどうやらジョン・レノンの息子、ショーン・レノンも参加しているようです。どんな経緯で参加することになったのでしょう…。気になります。

Bruno Coulais & KiLA『The Secret Of Kells – Original Soundtrack』(2009)
KiLA『Gamblers’ Ballet』(2007)
KiLA & Oki『KiLA & Oki』(2006)

©Les Amateurs, Vivi Film, Cartoon Saloon

(ジャック)