2019.01.03

【スタッフコラム】日々是好日(ときどき鉱石) byちゅんこ

普段なにげなく耳にする「スウィーツ」という言葉ですが、もともとは英語(イギリス圏)で甘いお菓子を意味する“SWEET”からきた「カタカナ英語」です。日本では2005年、女性雑誌などを中心にスウィーツが空前のブームになりました。

そんなスウィーツをテーマにした切手が2月1日に発行されます。柔らかなパステル調のイラストで描かれるのはすべて都内に実在するお店のお菓子です。代官山小川軒のレイズン・ウィッチや資生堂パーラーのストロベリーパフェ、西洋菓子しろたえのレアチーズケーキなどなど、実際に食べたことはなくても一度は聞いたことがあるようなお菓子ばかりで、眺めていると思わずあれもこれもと食べたくなってしまいます。これまでにもお菓子や食べ物などがデザインされた切手が発売されたことはあったけれど、それはふわっと大きく分類されたものであり、「どこどこのお店の〇〇」と何か特定の商品をモデルに出すのは珍しい気がします。

今回の切手にも描かれている等々力にあるお店「オーボンヴュータン」を私が知ったのは、スタイリスト・伊藤まさこさんと料理研究家・渡辺有子さんの共著「かわいくておいしい」という本からでした。パリパリのドライフルーツがトッピングされ、きれいな色をした綿菓子の写真にひとめぼれし、真夏の暑さの中、汗をだらだら流しながら訪れた記憶があります。ちなみにその綿菓子の名前は「バルブアパパ」。この響き、どこか聞き覚えがありませんか? バルブアパパ、バルブアパパ、バーバパパ…。そう、フランスの絵本作家アネット・チゾンとアメリカの絵本作家タラス・テイラーによる絵本およびキャラクターの名前です。仏語で Barbe à papaは本来「パパのひげ」のことで綿菓子を意味し、このキャラクター名は「綿菓子」と「パパ」の2語をかけたものだそうです(ちなみに今回の切手ではバルアパパではなくて、カヌレが紹介されています)。

お菓子大好き食いしん坊の私はお菓子のために遠出することも厭いませんが、今回の切手シートに描かれたたスウィーツはほとんど食べたことがありませんでした。せっかくの機会、地図ならぬスウィーツがデザインされた切手シートを手にして、スウィーツを巡る冒険に出てみようかな。

https://yu-bin.jp/kitte/0119/

(ちゅんこ)