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アメリカ映画名作特集最後の週を飾るのはリドリー・スコット監督の
傑作SFホラー「エイリアン」そして最新作「プロメテウス」

孤独な宇宙船で起こる「エイリアン」の惨劇は、
恐怖や驚愕を感じさせるだけなく、
得体のしれない謎へと私たちを導いていく。
未知の惑星で発見した遺跡、または巨大な宇宙人の死体、
そして大量に保管されていた謎の卵と企業の陰謀。
襲いかかるエイリアンの衝撃と、
さりげなくしかし確実に存在する謎が、
ただのSFでもなく、ただのホラーでもない不気味さと、
妙な妖しさを全体に帯びている。

その「エイリアン」の骨組みをなぞり、
新しい形として作り上げた「プロメテウス」は、
リメイクのようでありながら、
「エイリアン」に比べどこか期待と使命感に満ちている。
壮大な世界観と画面に拡がる圧倒的な景色には、
孤独に宇宙を漂うような静けさを全く感じない。
つまり同じような素材を用いながら、
全く違う何かが生まれている。
それはまるで劇中に登場する謎の生物だ。

「エイリアン」で描かれる未知なる恐怖と、
宇宙船内の閉塞感と、
「プロメテウス」で描かれる重厚な世界観は、
全く違うものであるにもかかわらず、
同じ要素を共有し、
なおかつ同じように私たちを楽しませてくれることに驚きだ。

(ジャック)

プロメテウス(2D上映)
PROMETHEUS
(2012年 アメリカ 124分 PG12 シネスコ/SRD) pic 2013年3月23日から3月29日まで上映
■監督・製作 リドリー・スコット
■製作 デヴィッド・ガイラー/ウォルター・ヒル
■脚本 ジョン・スペイツ/デイモン・リンデロフ
■撮影 ダリウス・ウォルスキー
■衣装デザイン ジャンティ・イェーツ
■編集 ピエトロ・スカリア
■音楽 マルク・ストライテンフェルト

■出演 ノオミ・ラパス/マイケル・ファスベンダー/シャーリーズ・セロン/イドリス・エルバ/ガイ・ピアース/ローガン・マーシャル=グリーン/ショーン・ハリス/レイフ・スポール/エミュ・エリオット/ベネディクト・ウォン/ケイト・ディッキー

■2012年アカデミー賞視覚効果賞ノミネート/2012年英国アカデミー賞特殊視覚効果賞ノミネート/2012年放送映画批評家協会賞SF/ホラー映画賞ノミネート

■オフィシャルサイト http://www.foxmovies.jp/prometheus/

地球上の古代遺跡から発見された<宇宙からの招待状>
そのサインに導かれて未知の惑星を訪れた科学者チームは
いかなる驚愕と戦慄の真実を突き止めるのか?

picそれは世紀の大発見だった。エジプト、マヤ、メソポタミアなど、地球上の時代も場所も異なる複数の古代遺跡から、ある共通のサインが見つかったのだ。それを知的生命体からの<招待状>と分析した科学者エリザベスは、<人類の起源>の真実を探し求め、宇宙船プロメテウス号で地球を旅立った。

2年以上の航海を経て未知の惑星にたどり着いたエリザベスと冷徹な女性監督官ヴィッカーズ、そして精巧なアンドロイドのデヴィッドらは、砂漠の大地にそびえ立つ遺跡のような建造物の調査を開始。そこで彼らを待ち受けていたのは、人類にはまったく想像しえない驚愕と戦慄の真実だった…。

人類はどこから来たのか。
リドリー・スコットが挑んだ
新たなSFの金字塔!

『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』などで映画史上に幾多の金字塔を打ち立ててきたリドリー・スコット監督。革新的なヴィジュアリストであり、野心的なテーマの探求者としても名高い希代のフィルムメーカーが、輝かしいキャリアの集大成と言うべき空前絶後のスケールを誇るエンターテインメント巨編を完成させた。

予測不可能にして圧倒的な緊迫感みなぎるストーリーは、私たち観客を前人未踏の宇宙の果てに導き、地球上のあらゆる概念を超越した“謎”とその“答え”を提示する。科学者チームが決して触れてはならないパンドラの箱を開け、“人類の起源”をめぐる物語が“人類の終末”すら予感させるクライマックスへ急展開する後半は、一瞬たりとも目が離せないサバイバル・スペクタクルが炸裂。映画史上かつて誰も描いたことのないその怒涛のシークエンスに、世界中が我が目を疑い、比類なき興奮を体験せずにいられないだろう。


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エイリアン
ALIEN
(1979年 アメリカ 117分 シネスコ/ドルビーA) 2013年3月23日から3月29日まで上映
■監督 リドリー・スコット
■原案 ダン・オバノン/ロナルド・シャセット
■脚本 ダン・オバノン
■撮影 デレク・ヴァンリント
■特殊効果 カルロ・ランバルディ
■編集 テリー・ローリングス/ピーター・ウェザリー
■音楽 ジェリー・ゴールドスミス

■出演 トム・スケリット/シガニー・ウィーヴァー/ジョン・ハート/ヤフェット・コットー/ハリー・ディーン・スタントン/ヴェロニカ・カートライト/イアン・ホルム/ヘレン・ホートン(声の出演)

■アカデミー賞視覚効果賞受賞、美術監督・装置ノミネート/英国アカデミー賞プロダクションデザイン賞・音響賞受賞、助演男優賞・作曲賞(アンソニー・アスクィス映画音楽賞)・新人賞ノミネート

宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。

pic事件はスペース・シップ「ノストロモ号」が地球に帰る途中に起こった。他の知性体から信号波を傍受し、探査のためにある惑星に着陸した。宇宙船の乗組員は船長のダラスはじめ総勢7人。そのなかには女性二等航海士リプリーもいた。

乗組員3人が探知機を頼りに激しい風のなか歩き、やっとの思いで発見したのは、人間が作ったとは思えないような異様な形の宇宙船だった。なかには人影はなく、その代り、床一面に大きな卵状の物体が転がっていた。乗組員ケインが卵を覗き込むと、突然、中から小さな“生物”が飛び出し、彼の顔面に付着してしまった。急いでノストロモ号へ帰還する一行だったが…。

pic大型宇宙船という閉鎖空間の中でエイリアンに襲われる乗組員の恐怖と葛藤を描くSFホラーの古典。それまでの常識を覆すミステリーとサスペンス、恐怖とスリル、ショッカーの要素を加えた斬新な作風に、全世界が驚嘆、熱狂した。

監督はリドリー・スコット。この作品で一躍有名になり、その後も『ブレードランナー』や『テルマ&ルイーズ』で人気を不動のものにした。主人公リプリーを演じたシガニー・ウィーヴァーの出世作でもある。



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