CASSHERN
CASSHERN
(2004年 日本 144分)
2004年9月18日から9月24日まで上映
■監督・企画・脚本・撮影監督・編集 紀里谷和明
■原作 竜の子プロダクション(『新造人間キャシャーン』)
■脚本 菅正太郎/佐藤大
■出演 伊勢谷友介/麻生久美子/寺尾聰/樋口可南子/小日向文世/宮迫博之/佐田真由美/要潤/唐沢寿明
(C)2004『CASSHERN』パートナーズ今とは異なる歴史を歩んできた近未来。世界は大亜細亜連邦共和国とヨーロッパ連合という二つの陣営に分かれていた。50年に渡る戦争、そして戦争がもたらす環境破壊、人類はまさに種の存亡の危機に追い込まれていた。
そんな人類を救うため、遺伝子学者・東博士は「新造人間」をつくりだす。しかし人類を救うためにつくりだされた「新造人間」が人類に宣戦布告。戦場で命を落とした東鉄也(伊勢谷友介)は‘新造人間キャシャーン’として甦り、父親の東博士が図らずも生み出してしまった新造人間ブライの一団に立ち向かうのであった…。
宇多田ヒカルのミュージックビデオの演出で注目をあびる映像クリエイター、紀里谷和明の長編映画監督デビュー作。原作は1973年〜74年に放送された、タツノコプロ製作の連続アニメである。
作品の根本にある「人間は善なのか悪なのか」というテーマに惹かれ、題材に選んだという監督。第一級のスタッフ、そして俳優陣も若手からベテランまで豪華な顔ぶれが揃い、圧倒的映像美の中で熱演を披露している。
キャシャーンが身にまとうコスチュームの負担は尋常ではなかったらしく、それを着こんでのアクションシーンは過酷を極めたらしい。「憎しみの連鎖」というへヴィーなテーマを持った壮大なスケールのSFドラマだ。
(カツオ)
キル・ビル Vol.2
KILL BILL: VOL.2
(2004年 アメリカ 136分)
2004年9月18日から9月24日まで上映
■監督・脚本・キャラクター原案 クエンティン・タランティーノ
■出演 ユマ・サーマン/デビット・キャラダイン/ダリル・ハンナ/マイケル・マドセン/ゴードン・リュウ/マイケル・パークス/サミュエル・L・ジャクソン
★本編はパートカラーです
(C)ギャガ・コミュニケーションズタランティーノ監督が日本中を揺るがした『キル・ビルVol.1』。この完結編となるのが『キル・ビルVol.2』だ。
ザ・ブライド(ユマ・サーマン)は結婚式当日、花嫁姿のままリンチを受け、頭に銃弾をくらい、身ごもっていた娘をも殺された。彼女を襲ったのは、かつて所属していた毒ヘビ暗殺集団‘Divas’のボスであり、プライドの愛人であったビルとその部下たち。
4年後、奇跡的に長い昏睡から目覚めた彼女は復讐の旅にでる。標的は5人。日本の雪庭でオーレン・イシイを倒し、次に主婦におさまっていたヴァニータを娘の前で刺殺。ここまでで復讐リストに残った名前は3つ。バド(マイケル・マドセン)。エル・ドライバー(ダリル・ハンナ)。そして、ビル(デヴィット・キャラダイン)。
果たして三人はどんな敵なのか?運命に導かれるように、テキサスの荒野に降り立ったブライド。それは「愛ゆえの復讐」なのか「憎しみに満ちた復讐」なのか。
『Vol.1』で流れた意味深なセリフ「彼女は知っているのか。娘が生きているということを。」に関する謎。すべては彼女が娘の存在を知った時、明らかになる…。
『Vol.2』には『vol.1』ほど過激なバイオレンスもなく、かなり異なった世界観をもっており、『vol.1』が楽しめた人もそうでもなっかた人も観るに値するはず。前作一転、深い人間描写に満ちた人間ドラマとなっている。
(カツオ)