28日後…
28DAYS LATER
(2002年 イギリス 114分 )
2004年7月17日から7月23日まで上映
■監督 ダニー・ボイル
■脚本 アレックス・ガーランド
■出演 キリアン・マーフィー/ナオミ・ハリス/クリストファー・エクルストン/ミーガン・バーンズ/ブレンダン・グリーソン
(C)2003 Twentieth Century FOX『シャロウ・グレイヴ』、社会現象までになった『トレインスポッティング』。これらの作品で、私たちを驚きと喜びで沸かせてくれつつも、その後、ハリウッド資本のメジャー作品に進出し、賛否両論の結果であったボイル監督。しかしこの『28日後…』で復活したといってもいいほど衝撃の一作。舞台はロンドン。
バイクメッセンジャーのジムは、市内の病院のベッドで目覚めた。周囲に人の気配はない。
備品散らばる廊下を抜け、彼は街へ出た。が、まったく人気がない。‘ハロー’と叫ぶジム。しかし空っぽなロンドンの街に彼の声だけが空しくひびいた。
実は28日間で広まったウィルスによって感染者が凶暴化し、非感染者たちはロンドンから脱出していたのだ。ジムはゾンビと化した感染者の攻撃をかいくぐりながら、わずかに残された非感染者と共に安全な場所をめざす。やがて目の当たりにする衝撃の事実…。
果たして彼らは助かるのか?いや助かったとしてもそこに希望はあるのか?
結末はなんと2通り用意されている。乞うご期待。
(カツオ)
25時
25TH HOUR
(2002年 アメリカ 136分)
2005年7月17日から7月23日まで上映
■監督・製作 スパイク・リー
■原作・脚本 デヴィッド・ベニオフ
■出演 エドワード・ノートン/フィリップ・シーモア・ホフマン/バリー・ペッパー/ロザリオ・ドーソン/アンナ・パキン/ブライアン・コックス
(C)アスミック・エース『ドゥ・ザ・ライト・シング』『マルコムX』のスパイク・リーが、9・11後のニューヨークと人間模様を融合し作り上げた意欲作。
ニューヨーク。ドラッグ・ディーラーのモンティ(エドワード・ノートン)に残された自由な時間は刻々と過ぎていく。25時間後には収監され、7年間の刑期に服さねばならないのだ。しかし彼には、残された時間でケリをつけておかなければならないことがある。
愛犬には新しい主人が必要だ。父親に別れを告げなければならない。2人の親友にどうしても頼みたいことがある。自分を警察に密告したのは恋人のレイチェルなのか、明らかにさせなければならない。時間がない。
刑務所でハンサムな白人男性を待ち受ける運命は、恥辱に満ちている。選択肢は3つ。服役、逃亡、そして自殺。
友情、裏切り、絶望、別れ…。様々な感情の中、モンティは最後の24時間をどう過ごすのか?
新進作家、デイヴィッド・ベニオフのデビュー小説の映画化。スパイク・リーは、原作にはないグラウンド・ゼロを登場させ、ニューヨークへの悲哀に満ちた叙事詩とした。本作の見所は、何と言っても主演のエドワード・ノートンの演技であろう。全てを失ってしまう男の悲哀、贖罪、失意、悔恨を見事に演じ切り、各メディアからの大絶賛を浴びた。
(マコト)