5/31(土)~6/2(月)
【モーニングショー】心中天網島10:00
~11:45
曽根崎心中12:0016:10
近松物語14:1018:20
~20:05
【レイトショー】心中天網島20:20
~22:05
6/3(火)~6/6(金)
【モーニングショー】心中天網島10:00
~11:45
浪花の恋の物語12:0016:10
恋や恋なすな恋14:0518:15
~20:05
【レイトショー】心中天網島20:20
~22:05

▼チケット販売時刻▼

・モーニング&レイトショー>>> 9:20
・12:00からの二本立て >>> 9:20
・それ以降の回/ラスト1本 >>> 各回その直前の回が始まって10分後

☆モーニング&レイトショーは二本立てとは別料金(一律1200円)になります。
☆6/1(日)は映画サービスデー!どなた様も二本立て1000円でご覧になれます(モーニング&レイトショーも1000円)。
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★指定席でご案内しております。チケットの販売は窓口のみとなります。受付にお時間がかかることが予想されますので、ご来場の際はお時間に余裕を持ってお越しください。
★そのほか、ご入場システムに関する詳細は、「劇場案内」ページをお読みください。

曽根崎心中
Double Suicide of Sonezaki

開映時間 【5/31(土)~6/2(月)】12:00 / 16:10
増村保造監督作品/1978年/日本/112分/35mm

■監督 増村保造
■原作 近松門左衛門
■脚本 白坂依志夫/増村保造
■撮影 小林節雄
■編集 中静達治
■音楽 宇崎竜童

■出演 梶芽衣子/宇崎竜童/橋本功/目黒幸子/木村元/千葉裕子/山本廉/青木和代/加藤茂雄/
渡部真美子/伊藤正博/野崎明美/灰地順/大西加代子/井川比佐志/左幸子

■1978年キネマ旬報ベスト・テン第二位/キネマ旬報主演女優賞/毎日映画コンクール日本映画優秀賞・女優演技賞/ブルーリボン賞主演女優賞

■パンフレット販売なし

『曽根崎心中』©1978 藤井慶太/東宝

お初は女の意地のため、徳兵衛、男の意地のため、夢の夢こそあはれなれ。

醤油屋平野の手代・徳兵衛は、その真面目な仕事ぶりから主人に気に入られ店を継ぐように言われるが、それには娘を娶ることが条件だった。しかし徳兵衛は遊女・お初と深く愛し合う仲。しかも、お初にも結婚話が持ち込まれ、加えて徳兵衛には冤罪も着せられ、2人に残された道は…。

意地を貫いて心中する二人の激情を、緊迫した劇的空間の中に描く増村保造監督の傑作。

「此の世の名残り、夜の名残り」の道行文で知られる近松門左衛門の人形浄瑠璃の傑作を、抑圧的な環境に対抗して意志的に生きる女性像をプログラム・ピクチャーの中で追求した増村保造監督が映画化。お初役の梶芽衣子の演技は絶賛され、数多くの賞を受賞した。また、ダウンタウン・ブギウギ・バンドの宇崎竜童は本作が初の本格的映画出演作となった。

近松物語 4Kデジタル修復版
A Story from Chikamatsu

開映時間 【5/31(土)~6/2(月)】14:10 / 18:20(~終映20:05)
溝口健二監督作品/1954年/日本/102分/DCP

■監督 溝口健二
■原作 近松門左衛門
■製作 永田雅一
■脚本 依田義賢
■撮影 宮川一夫
■音楽 早坂文雄

■出演 長谷川一夫/香川京子/南田洋子/進藤英太郎/小沢栄(小沢栄太郎)/菅井一郎/田中春男/石黒達也/十朱久雄/荒木忍

■1954年ブルーリボン賞監督賞受賞/2017年ベネチア国際映画祭クラシック部門出品

■オフィシャルサイト
https://www.kadokawa.co.jp/product/video425/

■パンフレット販売なし

★当館では2K上映となります。

© KADOKAWA 1954

恋愛の悲しさを描いて不滅の光芒を放つ近松の名作、世界の名匠溝口により現代のいぶきを得ていまここに開花する映画芸術の極致!

宮中の大経師の手代・茂兵衛は、ある誤解から師の後妻おさんと不義密通の汚名を着せられる。師の怒りを買った二人は、家を逃げ出し、たどり着いた琵琶湖で入水自殺を考える。しかし、いつしか二人の間には真実の愛が芽生えていた。二人は命懸けの逃避行を続けることにするのだが・・・。

茂兵衛(長谷川一夫)、おさん(香川京子)、大経師以春(進藤英太郎)、助右衛門(小沢栄)、お玉(南田洋子)と適役揃いの配役に田中春男、浪花千栄子、菅井一郎、石黒達也の一流メンバーを網羅したものである。特に注目されるのは長谷川一夫が初めて溝口健二作品に登場することで、坂田藤十郎以来の伝統ある上方和事師の流れをくむ長谷川一夫が、溝口監督一流のリアリスティックな演出と相まって、打ち出された相乗的な魅力の結晶が見事である。さらに香川京子が若女房おさんという、かつてない新鮮な魅力を出して、長谷川一夫と四つに組んだ競演の成果は大きな見どころであろう。

浪花の恋の物語
Chikamatsu's Love in Osaka

開映時間 【6/3(火)~6/6(金)】12:00 / 16:10
内田吐夢監督作品/1959年/日本/105分/35mm

■監督 内田吐夢
■原作 近松門左衛門
■脚本 成沢昌茂
■撮影 坪井誠
■音楽 富永三郎

■出演 中村錦之助/有馬稲子/花園ひろみ/日高澄子/進藤英太郎/田中絹代/片岡千恵藏

■第33回キネマ旬報ベスト・テン 第7位/第14回毎日映画コンクール 美術賞受賞 

■パンフレット販売なし

©東映

金が仇の世の中に、おなじ心を通わせて 幸福つきるところまで 離すまい離れまい…

たった一夜のなれそめから、互いに心ひかれる浪華飛脚問屋の若旦那・亀屋忠兵衛と、槌屋の遊女・梅川。金で買われる女と知りつつも恋に命を賭ける男と、寝ても起きても金が仇の世の中に生きる女が、自由なき封建時代の中、愛という激情の波にのみこまれていく。

日本を代表する歌舞伎作家・近松門左衛門の名作をもとに、悲恋の物語を描いた時代劇大作。忠兵衛役に中村錦之助、遊女・梅川役に有馬稲子が体当たりの演技で挑むほか、近松門左衛門に片岡千恵藏が扮するなど、豪華キャストが勢揃い。“大菩薩峠”の巨匠・内田吐夢監督が描破した感動巨編。

恋や恋なすな恋 4Kデジタル復元版
The Mad Fox ★with English subtitles

開映時間 【6/3(火)~6/6(金)】14:05 / 18:15(~終映20:05)
内田吐夢監督作品/1962年/日本/109分/DCP/英語字幕付き

■監督 内田吐夢
■脚本 依田義賢 
■撮影 吉田貞次
■編集 宮本信太郎
■音楽 木下忠司

■出演 大川橋蔵/嵯峨三智子/宇佐美淳也/日高澄子/天野新二/薄田研二/毛利菊枝/山本麟一/柳永二郎/原健策(原健作)/月形龍之介/小沢栄太郎/加藤嘉/松浦築枝/玉喜うた子/明石潮/河原崎長一郎/五条恵子/高松錦之助/尾形伸之介

■第23回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門正式出品/第23回ベニス国際映画祭マスケーレ賞受賞

■パンフレット販売なし

★当館では2K上映となります。

©東映

純粋な恋、幻影に包まれた恋、許されぬ恋…ここに描くは、恋のすべて!

朱雀帝の頃、政争の犠牲となって最愛の人・榊の前を失った天文学者・阿部保名は、悲嘆のあまりに正気を失い流浪。その旅先で巡り合った榊の前の妹・葛の葉姫と、葛の葉に化けた白狐に、亡き恋人の面影を求めるという悲恋の物語。

最大の悲恋を絢爛たる顔ぶれで描いた超大作!

「暴れん坊街道」「浪花の恋の物語」「花の吉原百人斬り」と一連の古典演劇の映画化に力を注いできた巨匠・内田吐夢が、人形浄瑠璃の不朽の名作「芦屋道満大内鑑」及び、清元の古典「保名狂乱」を素材に描き上げた野心大作。主演・大川橋蔵と、妖艶なまでに美しい嵯峨三智子が織りなす悲しくも純粋な恋が、一部アニメーションを盛り込んだ映像で幻想的に綴られていく。

【モーニング&レイトショー】心中天網島
【Morning&Late Show】Double Suicide

開映時間 【5/31(土)~6/6(金)】10:00(終映~11:45) / 20:20(終映~22:05)
篠田正浩監督作品/1969年/日本/103分/35mm

■監督 篠田正浩
■原作 近松門左衛門 
■製作 中島正幸/篠田正浩
■脚色 富岡多恵子/武満徹/篠田正浩
■撮影 成島東一郎
■美術 粟津潔
■音楽 武満徹

■出演 岩下志麻/中村吉右衛門/小松方正/滝田裕介/藤原釜足/加藤嘉/河原崎しづ江/左時枝/日高澄子/浜村純

■1969年ヴェネツィア国際映画祭出品/ロンドン映画祭出品/第43回キネマ旬報ベストテン作品賞・監督賞・女優賞受賞/第24回毎日映画コンクール日本映画大賞受賞

■パンフレット販売なし


★本作品は特別モーニング&レイトショー上映です。
☟入場料金
一律1200円(割引なし)
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします。

©表現社

男と女の情念と愛憎、二人を死に追いやった日本の精神風土を、前衛性と華麗な様式美が一体となった手法で描く。

治兵衛は、妻子がありながら遊女小春と深く馴む。情死を案じた治兵衛の兄に、小春は治兵衛と死ぬつもりはないと話す。それを立ち聞きした治兵衛は、小春が心変わりしたと思い取り乱す。数日後、恋敵が小春を見受けするとの噂に、治兵衛は悔し涙にくれる。見かねた妻のおさんは、小春の心変わりは、自分が頼んだことだと打ち明ける。そこへおさんの父が来て、おさんは離別させられてしまう…。

近松門左衛門の最高傑作を映画化した篠田正浩監督の代表作。心中という形でしか遂げられなかった悲恋を、粟津潔による大胆な美術や、武満徹による実験的な音楽、劇中に黒子を登場させ浄瑠璃を取り入れる演出など、前衛的映画手法を駆使して表現。社会構造の不条理と、近松独自の美の世界を浮き彫りにしている。脚色には詩人の富岡多恵子と音楽も担当した武満徹が参加。アート・シアター・ギルド(ATG)との提携による低予算映画でありながら、キネマ旬報ベストテン第一位、監督賞を受賞。女房と遊女の二役をこなす岩下志麻の演技も高く評価され女優賞も受賞し、ATGを代表する一作となった。