もっさ
＼＼早稲田松竹に、ポンポさんとハケンアニメが、来ったぞ～！！／／
今週の上映作品は、油断したら涙腺崩壊？！ 激熱お仕事ムービー二本立てをお届けいたします☆
実はこの二つの作品を観て、色んな感情が入り乱れ、思わず号泣してしまいました。というのも、私にもアニメに夢中だった時期がありまして。いつの間にか大人になるためには好きなものとお別れしなければいけない…と、アニメ好きを勝手に卒業してしまいました。でもそれは違ったんだなと。好きをつらぬくことが、こんなにもかっこいいのかと、思い知らされたような気がします。
『映画大好きポンポさん』の舞台は映画業界。一方、『ハケンアニメ！』の舞台はアニメ業界。どちらも映画やアニメという華やかでポップなイメージとは裏腹に、それぞれの業界のシビアな現実が描かれます。演者にフォーカスされがちな題材ですが、ここでは普段スクリーンに映ることのない作り手たちが主人公。モノづくりにかける熱い想いがビシビシと伝わってきます。
両作とも劇中で作られる作品が魅力です。特に『ハケンアニメ！』に至っては、劇中のアニメが映るのはほんのわずか。にもかかわらず、それぞれのアニメ（監督たち）に合わせた製作陣を配し、使用するシーンだけでなく、キャラクター設定から全12話のストーリー設定などなど、そのまま放映できるのでは…？ というレベルにまで仕上がっていることに驚きを隠せません。映画の中の登場人物たちと、両作の製作陣の作品への愛情が重なって見えるようで胸がアツくなりました。
映画やアニメなど、モノづくりの現場には監督をはじめ、プロデューサー、撮影や作画など各セクションのスタッフ、キャスト、etc…沢山の人が関わっています。でもそれって、モノづくりだけじゃなく、どんな仕事にも言える事ですよね。職種や立場が違っても、時には衝突したり譲り合ったりしながら、一つの仕事を成し遂げるために切磋琢磨する。働く人なら共感ポイントがたくさんあると思います。だから、揉みくちゃにされながら奮闘する彼らの姿に「明日も頑張るか！」と、元気をもらえるはずです。
さて、モノづくりの神髄として、よく聞くことではありますが…出来上がったモノを皆さんに届けて初めて作品が完成する…ということ。言うなれば、観客の皆さまも、作品の一部なんです！！ ぜひ、この熱い想いの詰まった作品たちを完成させに来てください。私たち劇場スタッフもまた、多くの方に観ていただくため、映画館という場所で想いを届ける一員として、エンドロールの最後の最後まで、完成を見届けたいと思います☆
映画大好きポンポさん
Pompo: The Cinephile
■監督・脚本 平尾隆之
■原作 杉谷庄吾【人間プラモ】(プロダクション・グッドブック)
「映画大好きポンポさん」（MFC ジーンピクシブシリーズ／KADOKAWA刊）
■キャラクターデザイン 足立慎吾
■演出 居村健治
■監督助手 三宅寛治
■作画監督 加藤やすひさ／友岡新平／大杉尚広
■美術監督 二嶋隆文／宮本実生
■色彩設計 千葉絵美
■撮影監督 星名工／魚山真志
■CG監督 髙橋将人
■編集 今井剛
■音楽 松隈ケンタ
■制作プロデューサー 松尾亮一郎
■制作 CLAP
■声の出演 清水尋也／小原好美／大谷凜香／加隈亜衣／大塚明夫／木島隆一
©2020 杉谷庄吾【人間プラモ】／KADOKAWA／ 映画大好きポンポさん製作委員会
【2022年10月29日から11月4日まで上映】
幸福は創造の敵――
敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画通だ。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。
ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作にして、頭がしびれるほど興奮する内容。大ヒットを確信するが……なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった！ ポンポさんの目利きにかなった新人女優をヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。
夢と未来を掴もうとするすべての人に贈る、青春“ものづくり”フィルム！
杉谷庄吾【人間プラモ】の「映画大好きポンポさん」は、映画を愛する青年と映画に愛された女性が映画制作を通して"自分"を見つけ出す、映画愛に満ちあふれた作品だ。pixiv上で80万ビューを超え、「このマンガがすごい！」、「マンガ大賞」に入賞。多くのファンを生み出してきた。監督と脚本を務めるのは『劇場版「空の境界」第五章 矛盾螺旋』、『GODEATER』などを手がけてきた平尾隆之。アニメーションは『この世界の片隅に』チームが立ち上げた新進気鋭の制作会社CLAPが担当する。
主人公のジーンを演じるのは、映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』ほか数々の映画やドラマで注目を集めている若手注目株の俳優・清水尋也。新人女優のナタリー役には、本人もモデル、女優として今後の活躍が期待されている大谷凜香。そして映画プロデューサー・ポンポさん役には人気急上昇中の声優・小原好美という、才気溢れる若手の実力者が集結した。
豪華スタッフと声優陣が生き生きと描き出す、映画制作の面白さと楽しさ、そして映画監督の尽きない探究心。映画ファンやクリエイターだけではなく、夢と未来を掴もうとするすべての人に贈る、青春“ものづくり”フィルムが誕生した。
ハケンアニメ！
Haken Anime!
■監督 吉野耕平
■原作 辻村深月「ハケンアニメ！」(マガジンハウス刊)
■脚本 政池洋佑
■撮影 清久素延
■編集 上野聡一
■音楽 池頼広
■主題歌 ジェニーハイ「エクレール」
■アニメ監修 梅澤淳稔
■製作プロダクション 東映東京撮影所
■出演 吉岡里帆／中村倫也／柄本佑／尾野真千子／工藤阿須加／小野花梨／高野麻里佳／前野朋哉／古舘寛治／徳井優／六角精児
＜劇中アニメ『サウンドバック 奏の石』＞
■監督 谷東
■キャラクター原案 窪之内英策
■メカデザイン 柳瀬敬之
■声の出演 高野麻里佳／梶裕貴／潘めぐみ／木野日菜／速水奨
＜劇中アニメ『運命戦線リデルライト』＞
■監督 大塚隆史
■キャラクター原案 岸田隆宏
■作画監督 髙橋英樹
■声の出演 高橋李依／堀江由衣／花澤香菜／小林ゆう／近藤玲奈／兎丸七海／大橋彩香
© 2022 映画「ハケンアニメ！」製作委員会
【2022年10月29日から11月4日まで上映】
好きを、つらぬけ。
連続アニメ『サウンドバック 奏の石』で夢の監督デビューが決定した斎藤瞳。だが、気合いが空回りして制作現場には早くも暗雲が…。瞳を大抜擢してくれたはずのプロデューサー・行城理は、ビジネス最優先で瞳にとって最大のストレスメーカー。「なんで分かってくれないの！」だけど日本中に最高のアニメを届けたい！そんなワケで目下大奮闘中。
最大のライバルは『運命戦線リデルライト』。瞳も憧れる天才・王子千晴監督の復帰作だ。王子復活に懸けるのはその才能に惚れ抜いたプロデューサーの有科香屋子…しかし、彼女も王子の超ワガママ、気まぐれに振り回され「お前、ほんっとーに、ふざけんな！」と、大大悪戦苦闘中だった。瞳は一筋縄じゃいかないスタッフや声優たちも巻き込んで、熱い“想い”をぶつけ合いながら “ハケン＝覇権” を争う戦いを繰り広げる！！
想いと想いがぶつかり合う！ 胸熱お仕事ムービー！
直木賞＆本屋大賞受賞作家・辻村深月の大人気小説を映画化した本作『ハケンアニメ！』。世界中が注目する日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=「ハケン（覇権）」を手にすべく奮闘する者たちの姿を描く。監督は『君の名は。』にCGクリエイターとして参加し、『水曜日が消えた』で長編デビューを果たした吉野耕平。
劇中アニメの制作には、「攻殻機動隊」シリーズなどで知られるProduction I. Gをはじめ、日本を代表するアニメプロダクションやトップクリエイター陣が参加し、老舗アニメ制作会社・東映アニメーションが監修を手がけている。原作者の辻村深月も企画・脚本開発段階から意見を提供し、劇中に登場するアニメ2作品全24話のプロットも作成するなど並々ならぬ愛を尽くしている。
新人監督・瞳を吉岡里帆、天才監督・王子を中村倫也が演じ、それぞれのプロデューサー役に柄本佑と尾野真千子が扮し、監督とプロデューサーによる共犯関係の機微をみせている。また、アイドル声優・群野葵役で、人気声優の高野麻里佳が実写映画初出演を果たし、劇中アニメの声優キャストに梶裕貴や潘めぐみ、高橋李依、花澤香菜ら超一流声優陣が顔を揃えているほか、幅広い世代の実力派俳優陣も集結し、アニメ業界を支える裏方の姿もしっかりと描いている。