3/8(土)~3/14(金)
ぼくが生きてる、ふたつの世界10:3014:2018:10
ぼくのお日さま12:3016:2020:10
~21:45

▼チケット販売時刻▼

・10:30『ぼくが生きてる、ふたつの世界』からの二本立て >>> 9:50
・それ以降の回/ラスト1本 >>> 各回その直前の回が始まって10分後

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ぼくが生きてる、ふたつの世界
Living in Two Worlds

開映時間 10:30 / 14:20 / 18:10
呉美保監督作品/2024年/日本/105分/DCP

■監督 呉美保
■原作 五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)
■脚本 港岳彦
■撮影 田中創
■編集 田端華子
■音楽 田中拓人
■テーマソング 下川恭平

■出演 吉沢亮/忍足亜希子/今井彰人/ユースケ・サンタマリア/烏丸せつこ/でんでん/原扶貴子/山本浩司/河合祐三子/ 長井恵里

■オフィシャルサイト
https://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai/

■パンフレット販売未定

©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

伝えられない想いがあふれ出す。

宮城県の小さな港町、五十嵐家に男の子が生まれた。祖父母、両親は、“大”と名付けて誕生を喜ぶ。ほかの家庭と少しだけ違っていたのは、両親の耳がきこえないこと。幼い大にとっては、大好きな母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大だったが…。

母と息子、切なくも心に響く家族の物語

『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』で高く評価されてきた呉美保監督が、約9年ぶりに送り出す長編作品は、きこえない母と、きこえる息子が織りなす物語。原作は、コーダ*という生い立ちを踏まえて社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする、作家・エッセイストの五十嵐大氏による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。脚本は、『とんび』『正欲』『ゴールド・ボーイ』など注目作を次々と手掛ける港岳彦。

主演を務めるのは、映画『キングダム』シリーズや主演を務めた大河ドラマ「青天を衝け」をはじめ、話題作から作家性の強い作品まで多彩な役柄に挑戦し、俳優としての可能性を広げ続ける吉沢亮。本作では、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大という難役に挑戦。葛藤を抱えながら今を生きる若者の心を繊細に演じた。母・明子には、主演作『アイ・ラヴ・ユー』、『黄泉がえり』ほか映画やドラマ、舞台で活躍する忍足亜希子。父・陽介役には、日本ろう者劇団や演劇グループ「男組」での活動や映像作品への出演など多彩に活動する今井彰人。大の両親を演じた忍足亜希子、今井彰人をはじめ、東京で大が親しくなる人々など、ろう者の登場人物はすべてろう者の俳優が演じている。

リアルな現実のなかに見出す希望の光を、人と人との繋がりや家族の姿を通して描き続ける呉美保監督。本作が、繊細に点描のように紡いでいくのは、母と子の物語、そしてひとりのコーダの葛藤と明日へと繋がる心の軌跡。やがて母への想いが静かに満ちる、心に響く映画が誕生した。

*コーダ:Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味

ぼくのお日さま
My Sunshine

開映時間 12:30 / 16:20 / 20:10(~終映21:45)
奥山大史監督作品/2024年/日本/90分/DCP

■監督・脚本・撮影 奥山大史
■編集 奥山大史/ティナ・バス
■音楽 佐藤良成
■主題歌 ハンバート ハンバート「ぼくのお日さま」

■出演 越山敬達/中西希亜良/池松壮亮/若葉竜也/山田真歩/潤浩

■オフィシャルサイト
https://bokunoohisama.com/

■パンフレット販売なし

© 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

田舎街のスケートリンクで、3つの心がひとつになって、ほどけてゆく――。

吃音のあるアイスホッケー少年・タクヤは、「月の光」に合わせフィギュアスケートを練習する少女・さくらの姿に心を奪われてしまう。ある日、さくらのコーチ荒川は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを見つける。タクヤの恋の応援をしたくなった荒川は、スケート靴を貸してあげ、タクヤの練習につきあうことに。しばらくして荒川の提案から、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習をはじめることになり……。

雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、淡くて切ない小さな恋たちの物語。

監督を務めるのは、デビュー作『僕はイエス様が嫌い』でサンセバスチャン国際映画祭の《最優秀新人監督賞》を受賞した奥山大史。主題歌は、ハンバート ハンバートの代表曲「ぼくのお日さま」。奥山からの手紙を読み主題歌とタイトルの使用を快諾し、佐藤良成が本作の音楽も手がけている。

キャストには、少年・タクヤを越山敬達、少女・さくらを中西希亜良が演じ、本格的な演技が初となる二人がみずみずしい演技と、確かなスケーティングで魅了する。そして、ふたりを見つめるコーチ荒川役の池松壮亮、荒川の恋人・五十嵐役の若葉竜也が、二人でしか生み出せない空気感を創り出している。

是枝裕和監督が一目置き、池松壮亮が「凄まじい才能」と絶賛する奥山大史は、すでに世界中から注目され、第77回カンヌ国際映画祭では日本作品で唯一オフィシャルセレクションに選出。8分間ものスタンディングオーベーションで迎えられ、喝采を博した。フィギュアスケートを題材にした、あたたかくて懐かしい、でも、いままでに誰も観たことがない“新しい”日本映画が誕生する。