【2022/5/28(土)~6/3(金)】『クライ・マッチョ』『マディソン郡の橋』 // 特別モーニングショー『ダーティハリー』

【特別モーニングショー】ダーティハリー
【Morning show】Dirty Harry

ドン・シーゲル監督作品/1971年/アメリカ/102分/35mm/PG12/シネスコ/MONO

■監督・製作 ドン・シーゲル
■原作 リタ・M・フィンク/ハリー・ジュリアン・フィンク
■脚本 ディーン・リーズナー/ジョン・ミリアス/リタ・M・フィンク/ハリー・ジュリアン・フィンク
■撮影 ブルース・サーティース
■音楽 ラロ・シフリン

■出演 クリント・イーストウッド/ハリー・ガーディノ/アンディ・ロビンソン/レニ・サントーニ/ジョン・ミッチャム

© 1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

【2022年5月28日から6月3日まで上映】

汚れた英雄か! 孤独の狼か!

サンフランシスコ警察殺人課のハリー・キャラハン。S&W44マグナムを愛用し、犯罪者へのあくなき執念と、手段を選ばぬ非情な犯人逮捕が彼のトレードマーク。そんな彼を仲間は"ダーティハリー"と呼んだ。

あるビル屋上のプールで、女性が狙撃された。そして、サンフランシスコ市警に犯行声明が届く。「さそり座の男」を名乗るその犯人は、要求に応じない場合はさらに同じ手口で牧師か黒人を殺す、と予告した。市警で汚い仕事ばかりを引き受けている刑事ハリーは、上司のブレスナーなど周囲の意向を無視して事件を追う。しかし、ハリーらの追跡をあざ笑うかのように、予告どおり次なる犠牲者を生んでしまう。

イーストウッドの代名詞ともなったアウトロー刑事アクションの傑作!

サンフランシスコ市警の腕利き刑事の活躍を描くアクション巨編。アクション界の雄ドン・シーゲル監督とマカロニ・ウエスタンで一世を風靡したクリント・イーストウッドの息の合った演出で、刑事アクションの傑作と高い評価を受けた、数ある警察スリラーの中でも屈指の名作。たびたびシリーズ化され、続編は『ダーティハリー5』まで製作された。ロケを行ったサンフランシスコは、シリーズを通して影の主役とも言うべき街となった。

ぶっきらぼうで皮肉屋、組織に与しない一匹狼のハリー役は、俳優イーストウッドと同一視されることが最も多いキャラクターではないだろうか。

※一部『グラン・トリノ』パンフレットより抜粋

マディソン郡の橋
The Bridges of Madison County

クリント・イーストウッド監督作品/1995年/アメリカ/135分/DCP/ビスタ

■監督 クリント・イーストウッド
■製作 クリント・イーストウッド/キャサリン・ケネディ
■原作 ロバート・ジェームズ・ウォラー「マディソン郡の橋」(文藝春秋)
■脚本 リチャード・ラグラヴェネーズ
■撮影 ジャック・N・グリーン
■美術 ジェニーン・オッペウォール
■編集 ジョエル・コックス
■音楽 レニー・ニーハウス

■出演 クリント・イーストウッド/メリル・ストリープ/アニー・コーリー/ヴィクター・スレザック/ジム・ヘイニー

■1996年アカデミー賞主演女優賞ノミネート/ゴールデン・グローブ賞作品賞・女優賞ノミネート/ブルーリボン賞外国作品賞受賞

©1995 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

【2022年5月28日から6月3日まで上映】

永遠の4日間。どんなに離れていても、あなたを感じる。

1989年、冬。アイオワ州マディソン郡の片田舎。母フランチェスカの葬儀に集まったキャロリンとマイケルは、彼女の遺言に戸惑っていた。“私が死んだら火葬にして、その灰をローズマン橋から撒いて欲しい”というものだった。二人は当惑しながらも、母が彼らに宛てた手紙と日記を読み始める…。

1965年、秋。夫と子供たちが隣州に出掛け、フランチェスカは4日間、一人で過ごすことに。そこにカメラマンのキンケイドが道を尋ねてきた。珍しい屋根付きのローズマン橋の写真を撮りに来たという彼を、フランチェスカはその晩、夕食に誘うが――。

忘れられない恋の思い出を綴ったベストセラー小説の映画化

クリント・イーストウッドが監督・主演した中年男女の短くも切ない触れ合いを描いたラヴ・ストーリー。原作は、ロバート・ジェームズ・ウォラーのベストセラー小説。イーストウッドの指名でヒロインに抜擢されたメリル・ストリープは、アカデミー主演女優賞にノミネートされた。公開時日本でも大ヒットし、一大ブームとなった。

「欲しいものを手にいれることだけが愛ではないことを、そして恋するものだけに与えられた、人生をひきかえにしてもいいほどの一瞬の切ないほどの美しさを、この映画は教えてくれるだろう」――公開当時のパンフレットより抜粋

クライ・マッチョ
Cry Macho

クリント・イーストウッド監督作品/2021年/アメリカ/104分/DCP/シネスコ

■監督・製作 クリント・イーストウッド
■製作 アルバート・S・ラディ/ティム・ムーア/ジェシカ・マイアー
■原作 N・リチャード・ナッシュ「クライ・マッチョ」(扶桑社)
■脚本 ニック・シェンク/N・リチャード・ナッシュ
■撮影 ベン・デイヴィス
■美術 ロン・リース
■編集 ジョエル・コックス
■音楽 マーク・マンシーナ 

■出演 クリント・イーストウッド/ドワイト・ヨーカム/ エドゥアルド・ミネット/ナタリア・トラヴェン/ホラシオ・ガルシア=ロハス/フェルナンダ・ウレホラ

© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

【2022年5月28日から6月3日まで上映】

今こそ、本当の強さの意味を問う

アメリカ、テキサス。ロデオ界のスターだったマイクは落馬事故以来、数々の試練を乗り越えながら、孤独な独り暮らしをおくっていた。そんなある日、元雇い主から、別れた妻に引き取られている十代の息子ラフォをメキシコから連れ戻してくれと依頼される。犯罪スレスレの誘拐の仕事。それでも、元雇い主に恩義があるマイクは引き受けた。

男遊びに夢中な母に愛想をつかし、闘鶏用のニワトリとストリートで生きていたラフォはマイクとともに米国境への旅を始める。そんな彼らに迫るメキシコ警察や、ラフォの母が放った追手。先に進むべきか、留まるべきか? 今、マイクは少年と共に、人生の岐路に立たされる――。

イーストウッドが描く真の【強さ(マッチョ)】――。あなたの価値観を変える、感動がここに

半世紀以上にわたり一線で活躍を続ける名優にして、『許されざる者』(92)『ミリオンダラー・ベイビー』(04)で監督として2度のアカデミー賞に輝いたクリント・イーストウッド。監督デビューから50周年、40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』は、彼が監督・主演を務める新たなマスターピースだ。

落ちぶれた元カウボーイと少年の旅を通して語られる人生とは――。喜びや悲しみを背負い、なお人生を歩み続ける。生きる上で必要な〔強さ〕とは何かを温かく、時にユーモラスに、時に切なく語りかける。40年前から検討されていた原作の映画化に、イーストウッドが満を持して向き合った本作は、まさに彼の集大成にして新境地の作品だ。