2026.04.16
スタッフコラム「早稲田松竹・トロピカル・ダンディー」 byジャック

『キムズビデオ』のサウンドトラック
先月早稲田松竹で上映しました『キムズビデオ』。かつてニューヨークに実在したレンタルビデオショップとそのビデオたちの行方を追ったドキュメンタリ―映画なのですが、とても面白く、感動しております! 映画が進むにつれ「この先一体どうなるんだ…!」とついつい没頭してしまいました。
また音楽についても印象的で、どこか宇宙っぽさと哀愁漂う懐かしさ満点の80年代風のシンセポップ(?)が耳に残ります。作曲はエンリコ・ティロッタというミュージシャンで、本編をご覧の方ならお分かりだと思いますが、イタリアのシチリア島でビデオを管理していたあの人です。出会った人を自分の映画に巻き込んでしまえ!という気概も『キムズビデオ』の魅力の一つなのだと思います。
調べてみると、エンリコ・ティロッタはシングルやアルバムといった形で音楽を販売や配信しているわけではないようです。しかし、彼個人のYouTubeチャンネルを公開しており、そこで『キムズビデオ』のサントラを聴くことができます。『 )E-T( “PROJECT” Enrico Tilotta 』(2026年4月現在)というアカウント名なので、興味のある方は是非聞いてみて下さい。
彼は『キムズビデオ』関連以外にもミュージック動画を公開しているのですが、Emilio Colussi、Vincenzo Addabbo、Gianni Borrelliという方々が監督を務めたダーク・ファンタジー短編映画『Tiinvito a nozze』にも「NEMESIS」という曲を提供していたようです。まさに『キムズビデオ』で聞いた音楽と同じような印象を覚えたのですが、よくよく確認してみると「NEMESIS PART 2- REFLECTION」という曲が『キムズビデオ』のサントラにあったので、リミックスみたいな関係の作品なのかもしれません。
ちなみに『Ti invito a nozze』もYouTube上で公開されています。イタリア語が分からないので詳細な内容はわかりませんがまさに自主映画然としており、そこから醸し出される得体の知れなさには、「時代が違えばもしかしたら『キムズビデオ』の片隅に置いてあった可能性もあるかもな」なんて妄想しています。中古販売店やレンタルショップで何だかわからない作品を手にした時の、何とも言えぬ高揚感をまさYouTubeで感じることとなるとは。突然お土産をもらった時のような妙にお得な気持ちになっています。
(ジャック)
©Carnivalesque Films 2023











