2026.07.23

スタッフコラム「へんてこコレクション」byすみちゃん

先日、自家製赤しそシロップ作りをしました。面倒くさそうだなと思って今までやってこなかったのですが、最近はハーブティーなど植物を生活に取り入れることに夢中なので、思い切って挑戦してみました。

まずは赤しそをよく洗い、茎を取り葉っぱだけにします。意外とこの作業に時間がかかりました。しかも深夜に始めてしまうというへんてこの所業! 大後悔です。ですがその後は意外と簡単。赤しその葉を10分ぐらい茹でて取り出し、ゆで汁に砂糖を入れて溶かします。そして最後、お酢を入れるとあら不思議。さっきまで薄口しょうゆみたいな茶色だったのに、鮮やかな赤紫色になったではありませんか! 色が変わることはレシピを見ていたので知っていたはずなのに、不意を突かれてとても驚いてしまいました。どうやら赤しそに含まれているアントシアニンが酸に反応することで色が変化するようですね。変化は一瞬ではあったものの、その日の夜はあまりのことの鮮やかさに心を奪われたせいか、上手く寝ることができませんでした。

赤しそシロップを作っていた時、突然色が変わってしまうことに戸惑う映画があったことを思い出しました。ジョゼフ・ロージー監督の『緑色の髪の少年』です。

ある日少年ピーターは自分が戦争孤児であることを知ってしまい、突然髪が緑色になってしまうというお話です。その緑色は、それこそびっくりするくらい色鮮やかなのです! 学校の友だちや近所の人々は驚いてしまい、その場で固まってしまうほど。驚くだけだったらいいのですが、その原因が飲んでいる水や牛乳が原因なのではないかと風評被害が起こったり、伝染するから近づかないように促す人が出たりと、差別の対象にされてしまいます。ただ髪の色が変化しただけなのに、人類というものは全く愚かだな…と思ってしまいます。

なぜ髪の色が緑になったのかの本当の理由は明らかにはされないのですが、ピーターが幻想の中で出会った戦争孤児たちからは、君の髪は“戦争が子供たちに与える影響を象徴している”から、世界中の人たちに二度と戦争を起こさせないように伝える役目が君にあるんだよ! と伝える場面があり、また、緑色については“緑は春の到来の色であり、希望にあふれている”というセリフがあります。この映画では、髪の色が緑に変化することはおかしなことではなく、この世界が良い方向へと変化していく兆しとして表現したかったのかもしれません。

映画では緑色が春の到来の象徴となっていましたが、植物の持つ色の幅には本当に驚かされます。紅葉のように季節によって温かな色彩に変化するのも見ごたえがありますが、枯れていくにつれて黄色になり、くすんで茶色に変化していく様子も、この世界のあらましを教えてくれているようで趣があります。今までずっと面倒くさそうだなぁ思っていた赤しそシロップ作りでしたが、四季の移ろいとともに人間が行う手作業には、生活を豊かにしてくれる瞬間があるのだなと思いました。来年は梅酒を作ってみようかな? なんて思っています。うーん、面倒くさそう!(笑)

(すみちゃん)