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さて、今週の早稲田松竹は「ハッピーフライト」「ロボジー」の二本立て。
待ってましたの矢口史靖監督特集!!
前回(2005年)の特集は『青春映画二本立て』だったが、今回は『頑張る社会人映画二本立て』だ。
題して「矢口史靖のハロー★ワーク」。
どちらの映画も、お仕事に奮闘するキャラクター達が
なんとも面白可笑しく、そして時に、格好良く描かれている。

厳しいって言ったって・・・。いや、本当に厳しいのだ。
「ハッピーフライト」には突然怒り出すお客様、厳しい先輩、威圧的な上司が登場する。
いるいる!と思わずうなずいてしまう。
しかし、機内で登場する炊飯器には、さすがに「ウソだろー!!!」と言いたくなる。
が、実際にファーストクラスに搭載されているのを監督が目撃したことから思いついたんだとか。
「映画だから」描かれているのではなく、「事実だから」描かれる。
矢口監督ならではのキメ細かな情報収集が映画をより一層面白い作品に仕上げている。

それは「ロボジ―」でもご健在。
矢口監督はリアリティを追求し、1年以上に亘りロボットにまつわるリサーチを綿密に行った。
また、実は監督の父親が主人公・鈴木重光の一つ年上で、パートを始めたのだとか。
「引退しても、悠々自適ではなく、世間と繋がりを求めている姿を見ていると、
家で過ごしている老人はどんなに付き合いが下手でも、何かやりがいを求めるはずだと思って。」(プレスより)

働くということ。それは、幸せを得る事だという教えを聞いた事がある。
人に愛されること。人にほめられること、人の役にたつこと、人から必要とされること。
この4つが人間の究極の幸せで、働くことによって愛以外の3つの幸せを得られるからだ。というのだ。
鈴木さん(主人公)の満面の笑みは、幸せの証だろう。

今でも覚えている。
羽田空港、グランドスタッフの素敵な笑顔。
しかしその両頬には黒い跡が・・・。

明らかに涙の跡である。

しかし、彼女の声は震えることなく、案内は素早く的確に行い、常に笑顔が絶えなかった。

「仕事」に対して悩んでいた私はその笑顔を見てはっとした。
プロだ、プロの仕事してる。と。
この出来事は、少なくとも一人の生半可な社会人を、
改めて「仕事」について見つめ直すきっかけとなった。

仕事ならいくらだってある。嫌がられ、怒られ、辛く苦しいことのほうが多いかもしれない。
だけど、やっぱり働くって楽しい。この二本の映画をみたら、きっとそう思える。
そう思ってもらいたい。
あなたにとって仕事とは?見つめ直すきっかけになれば幸いだ。

え?仕事??
「きっびしーわよー!!!笑」

(モッサ)

ハッピーフライト
(2008年 日本 103分 ビスタ/SRD) 2012年5月26日から6月1日まで上映
■監督・脚本 矢口史靖
■製作 亀山千広
■撮影 喜久村徳章
■音楽 ミッキー吉野
■主題歌 フランク・シナトラ「カム・フライ・ウィズ・ミー」

■出演 田辺誠一/時任三郎/綾瀬はるか/吹石一恵/田畑智子/寺島しのぶ/岸部一徳

ヒコーキ、飛ばします。

pic舞台は毎日大勢の人々が出入りし、数百機もの飛行機が行き交う巨大な空港、ある日のホノルル行き1980便に関わるたくさんの人々。副操縦士、鈴木和博は1980便の操縦が機長昇格への最後の試験。しかし当日、試験教官の機長が優しい望月機長から威圧感バリバリの原田教官に変更に! 鈴木の緊張は一気に高まる。

一方、このフライトが国際線デビューとなる新人CA斉藤悦子は初の長距離フライト。しかもチーフパーサーが厳しいことで有名な山崎麗子と判明し…。緊張しまくり、空回りしまくりながらも、それぞれの飛行前の準備は無事に完了! 何とか予定通りに離陸、このままホノルルまで快適な空の旅…のはず、だったのに!?

とんでもない…いや飛んでもスゴイ
ハッピー・ヒコーキ・ムービー!
誰も体験したことのない極上のフライトへTAKE OFF!

パイロット・CA・グランドスタッフ・操縦士・ディスパッチャー・管制官・バードパトロール…。フライトを支える様々な“空のプロフェッショナル”たち。そんな、愛すべきヒコーキ野郎たちの青春群像を、矢口史靖監督が爽やかに描きだした。約2年間にわたり国内外の航空業界で働く100人以上の人々に取材したという矢口監督。ANAの全面協力を得て、実機を使っての撮影やANAの教官による俳優指導を行い、日本映画史上初の羽田空港や関西国際空港でのロケも敢行した。

また、キャストも、矢口監督のこだわりで全員オーディションで決定した。副操縦士の鈴木には田辺誠一、機長の原田には時任三郎。また、新人CA悦子には綾瀬はるか、ベテランCA麗子には寺島しのぶ。ほかにも、吹石一恵、田畑智子、岸辺一徳、柄本明など、バラエティに富んだ豪華キャストが集結し、観客を笑いと感動に包み込む。矢口ワールド全開の「飛んでもスゴイ」映画がここに誕生した!


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ロボジー
(2011年 日本 111分 ビスタ/SRD) 2012年5月26日から6月1日まで上映
■監督・脚本 矢口史靖
■製作 亀山千広/新坂純一/寺田篤
■撮影 柳島克己
■音楽 ミッキー吉野

■出演 五十嵐信次郎/吉高由里子/濱田岳/川合正悟/川島潤哉/田畑智子/和久井映見/小野武彦

変形しない。戦わない。働きもしない。
そんなロボットに日本中が恋をした――。

pic家電メーカー、木村電器の窓際社員、小林・太田・長井の3人組はワンマン社長から流行の二足歩行ロボットの開発を命じられていた。近く行われるロボット博での企業広告が目的だ。しかし、ロボット博まであと1週間というところで、制作途中のロボット“ニュー潮風”が木っ端微塵に大破!

窮地に追い込まれた3人はロボットの中に人間を入れて誤魔化す計画を立てる。ロボットの外装にぴったり収まる人間を探すため、架空のオーディションが開かれ、仕事をリタイアして久しい独り暮らしの老人・鈴木重光(73歳)が選ばれた。しかし、この鈴木がとんでもないジジイで…。さらには、“ニュー潮風”に恋をしたロボットオタクの女子大生・葉子も巻き込み、事態は思わぬ方向へ転がり出す――。

奇想天外、制御不能の爆笑エンターテインメント!

pic『ウォーターボーイズ』では男のシンクロ、『スウィングガールズ』ではビッグバンドジャズを社会的なブームにまで押し広げ、そのユニークな目線で日本中に笑いと感動を届けてきた矢口監督が、最新作のテーマに選んだのは…「ジジイとロボット」!今まで以上のユーモアをたっぷり盛り込んだ、奇天烈な設定が次々と繰り出すスクリューボール展開は、まさに矢口史靖の真骨頂!!

pic主人公・鈴木重光には、熟年俳優からシルバー人材センターで働くリアルなおじいちゃんまでもが参加した、200人を超える空前の“おじいちゃん”オーディションで、見事に主役の座を射止めた五十嵐信次郎。ご存知ミッキー・カーチスの名で活躍するミュージシャンである彼だが、この役のために心機一転、新しい名でトーレドマークの長い髪とひげを切り、しょぼくれた偏屈じいさんを演じ切った。またヒロイン・葉子には、現在若手No.1の人気・実力を誇る女優、吉高由里子が抜擢。さらには矢口作品常連の個性派俳優陣も多数集結し、新たな矢口ワールドを彩っている。



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