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マンハッタン(1979年 アメリカ 96分)
2007年3月10日から3月16日まで上映 ■監督・脚本 ウディ・アレン
■脚本 マーシャル・ブリックマン
■音楽 ジョージ・ガーシュウィン
■出演 ウディ・アレン/ダイアン・キートン/マリエル・ヘミングウェイ/メリル・ストリープ
■1979年アカデミー賞脚本/助演女優賞ノミネートほか

元TVショーの売れっ子コメディライターのアイザック。42歳の彼は、シリアスな小説家に転向しようと奮闘している真っ最中。そんな彼の目下の恋人は25歳年下でハイスクールに通うトレイシー(マリエル・ヘミングウェイ)だ。同世代の男から見れば羨ましい状況であるが、のめり込んでいるのはトレイシーの方で、2度の離婚経験が尾を引いているアイザックは深みに嵌るのを避けている様子。しかも、レズビアンに目覚めた先妻のジル(メリル・ストリープ)は、アイザックとの結婚生活の暴露本を執筆中というから、アイザックの悩みは尽きない。

ある日、友人のエリーの浮気相手のメリー(ダイアン・キートン)と出会ったアイザックは、彼女に一目惚れしてしまう。メリーとの距離を縮めたアイザックは、トレイシーに別れを切り出すのだが…。

ニューヨークを舞台に撮影を続けるウディ・アレンが、その土地ズバリを題名にした作品。ガーシュウィンの“Rapsody in Blue”に彩られた気品溢れるモノクロ映像が、ウディ・アレンによるマンハッタンへのラブレターのように思える。


アニー・ホール(1977年 アメリカ 93分)
pic 2007年3月10日から3月16日まで上映 ■監督・脚本 ウディ・アレン
■脚本 マーシャル・ブリックマン
■衣装デザイン ラルフ・ローレン
■出演 ウディ・アレン/ダイアン・キートン/トニー・ロバーツ
■1977年アカデミー賞作品/監督/脚本/主演女優賞受賞ほか

スタンダップ・コメディアンのアルビー(ウディ・アレン)は、友人と行ったテニスをきっかけに、アニー・ホール(ダイアン・キートン)と出会う。捉えどころのない魅力をもった美しいアニーに、アルビーはたちまちのめり込んでしまう。いつしかデートを重ねるようになった二人は、やがてアルビーのアパートで同棲を始めた。けれど、仲むつまじかったのは始めだけ。やがてお互いのアラや異性関係が気になりだし、二人の気持ちは不安定に。精神分析通いによって、溝を埋めようと試みる二人であったが…。

ウディ・アレン特有の自虐性に、アニメーションの挿入や心の声といった様々な手法が組み込まれて凝った仕上がり。ただし、アカデミー賞受賞作品だけあって、オーソドックスなラヴ・コメとしても充分に楽しめる。恋愛の楽しさと哀しさを見事に表した傑作。




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