U・ボート
【ディレクターズ・カット】
DAS BOOT
(1981年 西ドイツ 209分)
2005年8月13日から8月19日まで上映
■監督・脚本 ウォルフガング・ペーターゼン(『トロイ』)
■出演 ユルゲン・プロホヌフ/ヘルベルト・グリューネマイヤー/クラウス・ヴェンネマン
■1982年アカデミー賞監督賞ノミネート
★一本のみの上映です。
(C)日本ヘラルド映画第二次世界大戦末期、ドイツ軍が誇る軍用潜水艦Uボート・U96は弱冠30歳の艦長と平均年齢19歳という本当の戦争の恐怖をまだ知らぬ若者43名を乗せて、ナチス占領下のフランス、ラ・ロシェル港を出港する。
従軍記者として同乗することなったヴェルナー少尉も弱冠22歳、初めての航海である。出港の朝、艦長はヴェルナーに艦を見せて回るが、両手を広げれば目いっぱいの通路と50人で1つのトイレや交替制で使うベットはこれから先の厳しい生活を物語っていた…。
第二次世界大戦中に潜水艦乗組員の4万人のうち3万人が帰らぬ人となったといわれている。この作品は、過酷な航海の中で乗組員達が遭遇する、様々な孤独と恐怖と絶望を通して、極限の中でただ生きて帰りたいと願う若者たちの壮絶なドラマを描いている。
原作者はロタール=ギュンターブーフハイム。彼自身、元Uボート潜水艦の従軍記者であり、これは経験に基づいたストーリーだといえる。
監督ウォルフガング・ペーターゼンは、当初この作品を公開した時から、いつかもう一度、商業志向ではなくクリエイティブに作ってみたい、と考えていたという。6時間以上に及ぶ撮影済みフィルムを使用して、監督の視線での理想的な再編集が行われ、『U・ボート ディレクターズ・カット』は完成した。
“戦争の世紀”と呼ばれた20世紀。過去から学ぶべきこととは、いったい何なのだろうか。
(ロバ)