オール・アバウト・マイ・マザー
ALL ABOUT MY MOTHER
(1999年 スペイン 101分)
2004年1月10日から1月16日まで上映
■監督・脚本 ペドロ・アルモドバル
■出演 セシリア・ロス/マリサ・パレデス/ペネロペ・クルス/アントニア・サン・ファン
■1999年アカデミー賞外国語映画賞受賞/1999年カンヌ国際映画祭監督賞受賞・パルムドールノミネートほか
(C)ギャガ・コミュニケーションズ女手一つで息子エステバンを育ててきたマヌエラ(セシリア・ロス)は38歳の移植コーディネーター。息子と2人、マドリードで暮らしている。
「お父さんについてすべて教えてほしい」。17年前に別れてしまった夫について息子から聞かれたマヌエラ。彼女はこれまで父親のことは触れずにきたが、17歳の息子の誕生日に打ちあけようと心にきめる。
そしてついにその日は来たのだが、『欲望という名の列車』の舞台を共に観た帰り、役者のサインをもらおうと走りだした息子は、車にはねられ死んでしまう。
最愛の息子を失ってしまったマヌエラは、息子が残した父への想いを伝えるため、かつて青春時代を過ごしたバルセロナへと旅立つのだった。
17年前に別れた行方不明の夫を探す道のりは、母が‘女’としての自分を取り戻す再生の旅路でもあった。
母から生まれた総ての人たちに贈る、やさしく、タフで、愛にみちた女たちを描いた最高級の愛の賛歌。カンヌ国際映画祭最優秀監督賞をはじめ、多数の賞に輝いた傑作。
(カツオ)
トーク・トゥ・ハー
TALK TO HER
(2002年 スペイン 113分)
2004年1月10日から1月16日まで上映
■監督・脚本 ペドロ・アルモドバル
■出演 レオノール・ワトリング/ハビエル・カマラ/ダリオ・グランディネッティ/ロサリオ・フローレス/ジェラルディン・チャップリン
■2002年アカデミー賞脚本賞受賞・監督賞ノミネート
(C)ギャガ・コミュニケーションズ看護士のベニグノ(ハピエル・カマラ)は、バレリーナのアリシア(レオノール・ワトリング)に恋するが、アリシアは交通事故で意識不明に。ベニグノはアリシアを看護しながら、日々の出来事や、感動的な舞台や映画について話して聞かせる。他者からは解らなくとも、2人の間に確かなコミュニケーションの存在を感じている。
一方、女闘牛士のリディア(ロサリオ・フローレンス)も競技中の事故で、昏睡状態に。泣きふさぎこむ恋人のマルコ(ダリオ・グランディネッティ)に、ベニグノは、意識はなくとも毎日話しかけるように諭す。
互いに似た境遇を持ち、お互いの心の内を語りあったベニグノとマルコの間には、いつしか厚い友情が生まれていった。やがてベニグノの盲目的ともよべる揺るぎない愛は、誰も予想しなかった悲劇と奇跡を招き、それぞれの運命を大きく変えてゆく…。
孤独を知る全ての人々に、アドモバル監督が贈る最高傑作にして、究極の愛の物語。
アカデミー賞において最優秀脚本賞を受賞。
(カツオ)