猟奇的な彼女
MY SASSY GIRL
(2001年 韓国 122分)
2004年12月11日から12月17日まで上映
■監督・脚本 クァク・ジョエン
■原作 キム・ホシク
■出演 チョン・ジヒョン/チャ・テヒョン/キム・インムン/ソン・オクスク
ヒロインである「猟奇的な彼女」(チョン・ジヒョン)は超キュートなルックスとは裏腹に、過激で凶暴、突拍子もない行動で男を振り回し、そのくせ無謀なまでに正義感が強い「変わってるけどかっこいい女の子」である。
そんな彼女と夜の駅でのとんでもない出会いから付き合うハメになったのが大学生のキョヌ(チャ・テヒョン)だった。彼女に振り回されながらも、時折見せる寂しい顔に気付いた彼は、彼女の心の傷を癒そうと決心する。
誰にも予測出来ないこの恋の行方。とんでもない出会いから始まった、切ないほどに胸を打つピュアな恋…。
原作は99年8月にパソコン通信「ナウヌリ」の掲示板へ投稿された、実際に経験したちょっとヘンな女の子との奇妙なデート話である。
好きにならずにはいられない史上最強のヒロインにはチョン・ジヒョン。第39回大鐘賞(韓国のアカデミー賞)では、主演女優賞と人気賞をダブル受賞した。新世代カリスマ女優として若い女性から圧倒的支持を得ている。
監督・脚本はセンシティブな映像の恋愛映画の大手クァク・ジョエン。本作ではこの「世紀のカップル」の世界標準を示し、観客に幸せな感動を運んでいる。
(cotd)
ラブストーリー
THE CLASSIC
(2003年 韓国 129分)
2004年12月11日から12月17日まで上映
■監督・脚本 クァク・ジェヨン
■出演 ソン・イェジン/チョ・スンウ/チョ・インソン/イ・ギウ/イ・サンイン
★本編はカラーです
(C)東芝エンターテインメント「自分で昔書いたシナリオを読み返してみて本当に胸がドキドキした」と言ってしまっている監督のクァク・ジェヨン。
一作目の『猟奇的な彼女』、2作目の本作、12月11日から公開の最新作『僕の彼女を紹介します』とラブストーリーづいてる彼だが、さぞかし自分の恋愛経験をもとに映画をつくっているんだろうと思いきや、意外とそうでもないらしい。
思春期にプラモデルや映画に現を抜かしていた彼は、当時実際の恋愛をすることができず、空想(というか妄想?)で恋愛を楽しんでいたと語っている。
その想像や憧れが率直にストーリーのベースとなった本作『ラブストーリー』は、現代的に洗練された感覚重視の恋愛映画にはほど遠く、あえて古典的なメロドラマ路線を狙った仕上がりだ。
後半で描かれるドラマティックな盛り上がりはまさに思春期特有の恋愛への憧れの結晶と言えるだろう。どこか懐かしい抒情が溢れる恋愛映画だ。
女子大生ジヘ(ソン・イェジン)は演劇部の先輩サンミン(チョ・インソン)に憧れている。しかし恋愛に積極的な親友から、サンミンへのEメールを代筆するよう頼まれてしまう。複雑な思いでサンミンにメールするジヘ。
そんなある日、ジヘは家で小さな木箱を見つける。母ジュヒが大事にしているその箱は、棚の奥に丁寧にしまわれていた。
その中に入っていたのは35年前にかかれた母の日記帳と、何十通もの手紙。その手紙は亡き父と交換していたものではなく、父の友人である男性に宛てられたものだった。
おそるおそる読み始めたジヒ。そこには、若き日の母の切ない初恋が書かれていた…。
(mana)