点子ちゃんとアントン
PUNKTCHEN UND ANTON
(1999年 ドイツ 108分)
2004年5月15日から5月28日まで上映 ■監督・脚本 カロリーヌ・リンク
■原作 エーリッヒ・ケスナー
■出演 エリア・ガイスラー/マックス・フェルダー/ユリアーネ・ケーラー/アウグスト・ツィルナー

★本編はカラーです

(C)メディア・スーツ

少年少女の友情が大人の心を動かす感動作。監督・脚本は『ビヨンド・サイレンス』のカロリー・リンク。原作は児童文学の巨匠、エーリヒ・ケストナーの同名小説。撮影は『バンディッツ』のトルステン・ブロイヤー。

pic出演は子役のエリア・ガイスラー、これがデビューのマックス・フェルダー、『エメーとジャガー』のユリアーネ・ケーラーほか。1998年ババリアン映画賞最優秀児童映画賞、99年メキシコ・シティ児童映画祭最優秀児童映画賞など多数受賞。

小学生の点子ちゃん、大親友のアントン、二人からの大人へのメッセージは、全世界の同じ年頃の小学生とそのお父さん、お母さんに純粋な愛を気付かせてくれるでしょう。

pic原作の物語の二人と映画の二人は、映画の方がより「普通の子」として描かれています。冒頭のトランポリンのシーンで点子とアントンにフォーカスされていくところや、町の中にアントンによく似た少年が大勢いると結うシーン、点子ちゃんがいじめっ子にちょっかいを出されて泣きべそをかくシーン、とにかくそこいらの路上にどこにでもいる、ごくありふれた普通の子供として描いているところがより親近感があり、ぜひ親子揃ってのご鑑賞をお勧めします。

(WING)


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飛ぶ教室
DAS FLIEGENDE KLASSENZIMMER
(2003年 ドイツ 114分)
pic 2004年5月15日から5月28日まで上映 ■監督 トミー・ヴィガント
■原作 エーリッヒ・ケストナー
■脚本 ヘンリエッテ・ピーパー

■出演 ウルリッヒ・ノエテン/セバスチャン・コッホ/アーニャ・クリング/ピート・クロッケ/ハウケ・ディーカンフ

(C)メディア・スーツ

ドイツの国民的作家エーリッヒ・ケストナーの名作『飛ぶ教室』が70年の時を越え、ついに映画化された。手がけたのは『点子ちゃんとアントン』、『エーミールと探偵たち』で大成功を手にしたウッシー・ライヒとペーター・ツェンクの名プロデューサーコンビ。

pic物語に登場するのは転校生ヨナタンを中心に、寄宿舎(ギムナジウム)生活を送る個性あふれる5人の仲間。(ちなみにこの5人の制服がとてもかわいい。日本人の私にとってはこの絵だけでファンタジーを感じます。)

少年たちが隠れ家とする古い汽車の禁煙車両で、偶然見つけた古い芝居の台本‘飛ぶ教室’。この台本をクリスマス校内発表劇の為に、ラップやダンスでリメイクし、ミュージカルとして上演するまでを描いた物語。

子供時代に誰もが一度は経験したであろうシーンがちりばめられており、懐かしさで胸が一杯になる。学校の規則より友情がなによりも尊いというケストナーのメッセージは、人を愛することの大切さを、私たちに暖かく伝えてくれる。

本国ドイツで200万人を動員し、大ヒットを記録した。

(カツオ)



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