X-MEN2
X-MEN 2
(2003年 アメリカ 125分)
2003年10月25日から10月31日まで上映
■監督・脚本 ブライアン・シンガー
■原作・製作総指揮 スタン・リー
■原案 デヴィッド・ヘイター/ザック・ペン
■脚本 マイケル・ドハティ/ダニエル・P・ハリス
■出演 パトリック・スチュアート/ヒュー・ジャックマン/ハル・ベリー/イアン・マッケラン/ファムケ・ヤンセン/ジェームズ・マースデン/レベッカ・ローミン=ステイモス/アンナ・パキン
(C)20世紀フォックス映画『X-MEN2』の原作は、1963年にマーヴェル・コミックスから創刊され、3億ドル以上の売上げを記録しているベストセラーアメコミである。
史上最強のミュータント(超人類)であり、プロフェッサーX率いる(正)のミュータントと、同等の力を持つマグニートーを頂点とする(悪)のミュータントとの戦いを描いた第一作は、全世界で3億ドルに迫る興行収入を上げるメガ・ヒットとなった。そしてついに3年の沈黙を経て待望の続編の登場である。
マグニートーとの激しい戦いを制したX-MEN。しかし、その休息も長くは続かなかった。ミュータントを憎むマッド・サイエンティスト、ストライカーの軍隊がプロフェッサーXの強大なテレパシー能力と、その力を増殖させる装置‘セレブロ’を奪い、ミュータントを絶滅させようと攻撃を目論んだのだ。
本拠地であるエグゼビア・スクールを奪われ、リーダーのプロフェッサーXも囚われの身となってしまったX-MENたちは、宿敵であるマグニートーと手を組みミュータントの未来を賭けた戦いに挑む…。
ところでX-MENは超人類というだけあって、とんでもない特殊能力をもった魅力的なヒーローが、総勢12名登場する。どんな能力をもっているかは観てのお楽しみだが、このヒーローたちこそがこの作品の最大の魅力である。
また、ミュータントをマイノリティであると設定し、その異質さゆえ不当な差別をうけながらも、人間との「共存」を謳うというテーマには重厚な見ごたえがある。
(かつお)
マイノリティ・リポート
MINORITY REPORT
(2002年 アメリカ 145分)
2003年10月25日から10月31日まで上映
■監督 スティーブン・スピルバーグ
■原作 フィリップ・K・ディック
■脚本 ジョン・コーエン/スコット・フランク
■出演 トム・クルーズ/コリン・ファレル/サマンサ・モートン/マックス・フォン・シドー/ロイス・スミス
2054年のワシントンD.C.で殺人事件は存在しなかった。テクノロジーの発達により、犯罪予防局が設立、犯罪者はその犯行前に逮捕された。有罪を証明する全ての証拠は“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者に、殺人が起きる時間、場所やその他の詳細をほのめかすイメージとして透視され、彼らの殺人予告に決して誤りはなかった。
それは人類が願っていた犯罪ゼロの理想的な社会の誕生であり、完璧なシステムであった。そしてそのシステムを誰よりも忠実に守るのがジョン・アンダーソン主任だ。彼がシステムに疑念をもつ理由など全くなかった。彼自身が<犯罪者>として予告されるまでは。
「なぜ自分が?」アンダートンは捜査官に追跡されながらも事実を暴こうと調査を開始するが…。
スティーブン・スピルバーグ+トム・クルーズ。ハリウッド最強の二人が描きだすのは戦慄の未来。カルト的SF作家フィリップ・K・ディックの短編を基に、現在の我々の世界がごく自然に発展した、我々の熟知する世界の延長線上にある未来像。
すべての行動、個人情報がモニターされ、プライバシーなど存在しないに等しい監視社会に落とし穴は無いのか?物語は、「WHO DONE IT?(誰が殺したか?)」の犯人探しではなく「WHY DONE IT?(なぜ殺したか?)」の殺人動機の謎の解明を中心に、スリリングなアクション・アドベンチャーとして展開する。
スタッフはスピルバーグ作品の常連が名を連ね、そのほとんどがアカデミー賞受賞者。スペシャリストたちが集結した。
(fct)