CUBE
CUBE
(1997年 カナダ 91分)
2003年9月20日から9月26日まで上映
■監督・脚本 ヴィンチェンゾ・ナタリ
■脚本 アンドレ・ビジェリク/グレーム・マンソン
■出演 モーリス・ディーン・ウィント/ニコール・デボアー/デヴィッド・ヒューレット/ニッキー・グァダーニ
ある日突然、鉄鋼の立方体の部屋に閉じ込められた男女6人。理由はない。お互いに面識もない。
そこは他にもたくさんの同じ部屋があり、それらの部屋の集合体で作られた、巨大な立方体(CUBE)になっている。各々の部屋に6つあるハッチの中から一つを選び隣室へ移動しながら出口を探す以外、脱出方法はない。しかも部屋には恐ろしい殺人トラップがしかけられている。
そんな極限状態の下、絶望的なサバイバルを繰り広げる6人。やがて一つ一つ謎とトラップをクリアしていくのだが、追い詰められ続けた彼らの精神状態は徐々に狂い始め…。
果たして彼らは無事にこのCUBEから脱出できるのか?あるいは本当に出口はあるのか?
単館上映であったにも関わらず、そのおもしろさは口コミで広まり、全国的ヒットとなった。
CUBE2
CUBE2: HYPERCUBE
(2002年 アメリカ 95分)
2003年9月20日から9月26日まで上映
■監督・撮影 アンドレイ・セクラ
■原作・脚本 ショーン・フッド
■脚本 アーニー・バーバラッシュ/ローレン・マクローリン
■出演 ケリー・マチェット/ブルース・グレイ/マシュー・ファーガソン/ジェラント・ウィン・デイヴィス/ニール・クローン
★本編はカラーです
(C)クロックワークス1998年、日本で大ヒットを記録した『CUBE』から5年。ついに続編が登場した。
巨大なCUBEの中で目を覚ました8人の男女。いつ、どうやってここに来たのか、誰にもわからない。
通常の時間と空間の法則がいっさい適用されない四次元立方体の中で、平行するさまざまな現実や、自由自在にスピードを変える時間軸。そして繰り返し現れる60659という数字。
悪夢のようなトラップ(罠)をかいくぐり、自らのおかれた状況がまったくわからないまま、彼らはCUBEの謎を解いて脱出を試みるが…。
『CUBE2』では前作よりもありとあらゆる要素がスケールアップした。設定は三次元から四次元へとより複雑になり、登場人物を襲うトラップも、目をそむけたくなるほどの殺傷力と残忍さを兼ね備えている。
さらにトラップのみだけではなく、空間そのものが意志を持ち8人に襲いかかる。
そして特筆すべきは、前作では何の解明もされなかったCUBEの存在の秘密が本作で明かされること。『CUBE』が持っていた世界観を進化させ、よりエンターテイメント性の高い作品へと昇華した。
閉塞感あふれるCUBEをデザインしたのはダイアナ・マグナス、視覚効果担当のデニス・ベラルディ(『ファイト・クラブ』『ザ・セル』)らが前作から引き続き参加し、前作でプロデューサーだったベティー・オアーとメーラ・メーが製作総指揮として参加。
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督からバトンを受け取ったアンドレイ・セクラ監督(『アメリカン・サイコ』『パルプ・フィクション』『レザボア・ドッグス』の撮影監督)は暗く、陰鬱だったCUBEを真っ白の立方体へ変化させ、リアルで実世界と酷似していた前回よりも、コンピューターやシュミレーションの産物、はてまた夢のような世界を作り出した。