クリスティーナの好きなコト
THE SWEETEST THING
(2002年 アメリカ 84分)
2003年6月21日から6月27日まで上映
■監督 ロジャー・カンプル
■脚本 ナンシー・M・ピメンタル
■出演 キャメロン・ディアス/クリスティーナ・アップルゲイト/セルマ・ブレア/トーマス・ジェーン/ジェイソン・ベイトマン/パーカー・ポージー
「本気の恋より気軽な恋」を信条に、深入りしないカジュアルな恋とセックスを楽しんできた独身女性クリスティーナ。あるときクラブで素敵な男性ピーターと出会う。いつもながら速攻でゲットするはずが、今回は何かが違う。本気で惚れてしまいそうな予感をしつつ、傷つくのが怖い彼女。
そんな彼女の本心をすっかりお見通しの親友コート二ー。彼女は渋るクリスティーナの尻をたたいて、一緒にピーターを探しに行くことにした。女同士のワイルドな珍道中の末に、クリスティーナを待っていた運命とは?
…とここまではチラシの宣伝文である。しかし、この映画についてさらに興味深い文章をキネマ旬報5月号、大槻ケンヂ氏の連載にて見出した。が、ここで勝手に文章を載せてしまうことはできないので、氏の文章の要点を、唐突ですが、書き記そうと思う。
この映画は、80年代に一世を風靡したエセ残酷ドキュメント「食人族」に通じるものがある…ということであります。唐突すぎて、なんのこっちゃと思われる人が多いことかと存じますが、後はご自分の目で、スクリーンにて確認してほしいものです。
(こんなんなのに)主演はキャメロン・ディアス。
メリーに首ったけ
THERE'S SOMETHING ABOUT MARY
(1998年 アメリカ 119分)
2003年6月21日から6月27日まで上映
■監督・脚本 ピーター・ファレリ−/ボビー・ファレリ−
■脚本 エド・デクター/ジョン・J・ストラウス
■出演 キャメロン・ディアス/ベン・スティラー/マット・ディロン/リー・エヴァンス/クリス・エリオット
テッドの周りには“負け犬”の匂いがぷんぷんしていた。たった一度の幸運は、高校生の時プロム・パーティにみんなの憧れの的、メリーから誘われたこと。しかし、そんな肝心なときに大事なものをジッパーに挟んでしまい、救急車で運ばれていくテッド…。
あれから13年。テッドは今でもメリーを思い続けていた。それを知った友人ドムに勧められて、テッドはマイアミに住んでいるメリーの近況を調べることにした。
しかしドムに紹介されて雇った探偵ヒーリーはメリーを探し出すや彼女に一目惚れ。それどころかメリーに恋してるのは彼らだけではなかった。
事態は複雑怪奇な様相に。メリーは一体誰を選ぶのだろうか!?
この作品はキャメロン・ディアスのパーフェクトな魅力に男ならずともうっとりさせられるロマンティック・コメディ。ではあるのだが、そのコミカル・センスの過激さは普通じゃない。目を覆いたくなるようなモノや間違っても上品とは言えないギャグの数々。映像と台詞の両面攻撃で次から次へと繰り出されるハードなユーモアのエッセンスたっぷりだ。
監督はクレイジー、おバカ、悪趣味と観客や批評家から大絶賛(?)されているボビー&ピーターのファレリ−兄弟。2人がコメディ・センスに磨きをかけて“やりすぎ”の一歩手前の笑いの綱渡りを披露している。