【2021/11/6(土)~11/12(金)】『街の上で』『まともじゃないのは君も一緒』

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★初回のみ、開映時刻の40分前からチケットを販売いたします。2回目以降のチケット販売時刻は、各回その直前の回が始まってからとなります(レイトショーなど特別興行を除く)。
★二本立て上映のため、混雑した場合は2本目からはご入場いただけない場合がございます。ご来場の際はご注意ください。
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ジャック

今週上映するのは『街の上で』『まともじゃないのは君も一緒』の2本立てです。

下北沢を舞台とする『街の上で』ではその街とともに様々な人たちが登場します。行きつけのバー、喫茶店、ライブハウス、古本屋。知り合いもいれば、すれ違うだけの人もいます。何気ない日常の中で語られる、わかりそうでわからない人となり。近いようで遠い距離感の関係性がとてもリアルです。そしてクッションのようなに柔らかく、掴みどころのない主人公の反応も、出会う人たちの魅力を引き出しているように思います。

「普通って何?」と奔走する『まともじゃないのは君も一緒』では、人と人とのコミュニケーションについて語られます。そもそも「会話」とはどのように成立しているのでしょうか。ふと頭によぎったことをあえて言わずに我慢したり、遠回りした言い方をしてみたり。普通ではない主人公たちの掛け合いと試行錯誤の中で見え隠れする奇妙なズレは、おそらく誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

偶然出会い、すれ違っていく日々の中で、何度も失敗し、不器用に暮らす彼らを描いた2つの作品を笑いながら観ることができるのは、彼らの中に自分自身の不器用さを思い出すからだと思います。『街の上で』『まともじゃないのは君も一緒』は恥ずかしくもあり、悩ましくもあるそんな姿を愛らしく描いています。不甲斐ない過去も「今思えば、まあ、笑えるから良いか」と思わせてくれるような、温かさに満ちています。

まともじゃないのは君も一緒
You're not normal, either!

前田弘二監督作品/2021年/日本/98分/DCP/ビスタ

■監督 前田弘二
■脚本 高田亮
■撮影 池内義浩
■編集 佐藤崇
■音楽 関口シンゴ
■主題歌 THE CHARM PARK「君と僕のうた」

■出演 成田凌/清原果耶/泉里香/小泉孝太郎/山谷花純/倉悠貴

©2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会

【2021年11月6日から11月12日まで上映】

普通(まとも)な恋愛ってなに?

外見は良いが、数学一筋で〈コミュニケーション能力ゼロ〉の予備校講師・大野。彼は普通の結婚を夢見るが、普通がなんだかわからない。​その前に現れたのが、自分は恋愛上級者と思い込む、実は〈恋愛経験ゼロ〉の香住。​全く気が合わない二人だったが、共通点はどちらも恋愛力ゼロで、どこか普通じゃない、というところ。​そして香住は普通の恋愛に憧れる大野に「もうちょっと普通に会話できたらモテるよ」と、​あれやこれやと恋愛指南をすることに。香住の思いつきのアドバイスを、大野は信じて行動するのだが…

全く噛み合わない二人が繰り広げる“普通じゃない”ラブストーリー

今もっとも注目と期待度の高い、成田凌、清原果耶がW主演し、『婚前特急』『わたしのハワイの歩きかた』の監督・前田弘二、脚本・高田亮コンビが手がけるオリジナルストーリー。

成田演じる数学一筋〈コミュニケーション能力ゼロ〉の予備校講師・大野と、清原演じる知識ばかりで〈恋愛経験ゼロ〉の香住。全く噛み合わない二人が繰り広げる “普通じゃない”ラブストーリーは、現代の誰もが抱く“自分って普通?“という不安を代弁したような作品となっており、独特のテンポかつノンストップで繰り広げられる終始噛み合わない会話劇が、成田と清原の演技派俳優二人によって見事に成立している。

音楽は、あいみょんなどの楽曲プロデュースも行っているクリエイター関口シンゴが担当。主題歌は、“2021年最注目シンガーソングライター”のTHE CHARM PARKが手がけ、題字とイラストは個性的な世界観で注目を集めるイラストレーターの福嶋舞が描き下ろしている。

街の上で
Over the Town

今泉力哉監督作品/2019年/日本/130分/DCP/ヨーロピアンビスタ

■監督 今泉力哉
■脚本 今泉力哉/大橋裕之
■プロデューサー 髭野純 諸田創
■撮影 岩永洋
■音楽 入江陽
■主題歌 ラッキーオールドサン「街の人」

■出演 若葉竜也/穂志もえか/古川琴音/萩原みのり/中田青渚/成田凌

「街の上で」フィルムパートナーズ

【2021年11月6日から11月12日まで上映】

誰も見ることはないけど確かにここに存在してる

下北沢の古着屋で働く荒川青(あお)は、恋人に浮気された上にフラれたが、いまだに彼女のことが忘れられない。そんな青のもとに、美大に通う女性監督から自主映画への出演依頼が舞い込む。行きつけの飲み屋では常連客から「それは“告白”だ!」とそそのかされるが——

下北沢を舞台に紡ぐ古着屋と古本屋と自主映画と恋人と友達についての物語

映画『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』『mellow』『his』と話題作を立て続けに発表する今泉力哉が、共同脚本に漫画家・大橋裕之を迎え、オール下北沢ロケで挑んだオリジナル脚本長編。

主人公の青を演じるのは『愛がなんだ』ナカハラ役で注目を集め、本作が映画初主演となる若葉竜也。主人公・青の元恋人である雪に、『少女邂逅』の穂志もえか。青が通う古書店の店員・田辺役に、『十二人の死にたい子どもたち』の古川琴音。青に映画出演を依頼する美大生の映画監督・町子役に、『お嬢ちゃん』の萩原みのり。町子が監督を務める現場の衣装スタッフ・イハ役に、新星・中田青渚。フレッシュな実力派女優陣が物語に彩りを添え、成田凌も重要な役どころで友情出演している。

街の住人たちとの他愛ない会話。魅惑的な女性たちとの出会いと別れ。変わらない想いと変わりゆく街並み。どこにでもある下北沢の日常が今泉独特のユーモアと優しさに包まれながら紡がれていく。「今泉映画最高傑作」の呼び声も高い、珠玉の群像劇。