この東京の空の下、私たちは出会った。<2週間上映>

9/25(土)~10/1(金)上映
あのこは貴族10:3015:45
花束みたいな恋をした13:1018:25
~20:30

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ぽっけ

東京にはどの街にも一口では言い表せない魅力があって、上京したての頃はまるで異空間同士が数珠繋ぎにつらなっているみたいに広がるこの街々の、一体どこから手をつければいいのか、きっとどんなに深く潜って遊んでも遊びつくせないだろうなと思っていた。長く住めば住むほど、その頃よく遊んだ仲間と初めて行ったところや、恋人と過ごした街のように、楽しかった記憶が宿る場所が増える。だいたい普段はそうやって過ごした「思い出の東京」の街の上に暮らしているということは思い出さないのだけど、『花束みたいな恋をした』『あのこは貴族』を見たときにそのことを思い出した。

一見、人々が雑多に混じり合っているように見えるこの東京の街にも、実際には無意識の棲み分けのようなものがあって、通う店やなんかもエリアが違えば商品の価格や家賃が違うから、区分けされているわけでもないのに出会える人と出会えない人がいる。『あのこは貴族』では普通に暮らしているだけではなかなか気づきづらい、東京ならではのそうした社会の仕組みが浮き彫りにされている。

自分にとってまるで存在しないかのように全く出会えない人もいれば、出会うべくして出会う人もいる。『花束みたいな恋をした』の二人は、見ている映画や好きな音楽もよく似ている。世間は狭いと言うけれど好きなものを追いかける人たちの世界は広いように見えて、常に隣り合わせでもある。ただそのことよりも、きっとどこかにはいるだろうと思っていた、自分が好きなものを同じように好きな人と出会ってしまった喜びはやはり言葉にしがたいものだ。好きなものと好きなものがひとつなぎになってしまう、こうした引き合わせも都会ならではのものなのかもしれない。

同じ空の下でいつかの思い出や、自分が好きだったもの、出会うはずのないものとすれ違う毎日。でもそれは自分が普段歩いている道が同じだからなのかもしれないなと振り返ってみると、東京は急に知らない街みたいな顔をすることもある。この東京という街の不思議な魅力に満ちた二つの作品、見たあとには初めて東京を歩いたときのことを思い出してしまうかもしれません。あるいは、この映画を映画館で見る今日の一日があなたの東京を彩る一つの記憶なりますように。

あのこは貴族
Aristocrats

開映時間 10:30 / 15:45
岨手由貴子監督作品/2020年/日本/124分/DCP/ビスタ

■監督・脚本 岨手由貴子
■原作 山内マリコ「あのこは貴族」(集英社文庫刊)
■撮影 佐々木靖之
■編集 堀善介
■音楽 渡邊琢磨

■出演 門脇麦/水原希子/高良健吾/石橋静河/山下リオ/佐戸井けん太/篠原ゆき子/石橋けい/山中崇/高橋ひとみ/津嘉山正種/銀粉蝶

■パンフレット販売なし

■オフィシャルサイト
https://anokohakizoku-movie.com/

©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

同じ空の下、私たちは違う階層(セカイ)を生きている――。

東京に生まれ、箱入り娘として何不自由なく成長し、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。20代後半になり、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、良家の生まれである弁護士・幸一郎と出会う。幸一郎との結婚が決まり、順風満帆に思えたのだが…。

一方、東京で働く美紀は富山生まれ。猛勉強の末に名門大学に入学し上京したが、学費が続かず、夜の世界で働くも中退。仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。幸一郎との大学の同期生であったことから、同じ東京で暮らしながら、別世界に生きる華子と出会うことになる。2人の人生が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく――。

共鳴し合うスタッフ・キャストのアンサンブルが織りなすシスターフッドムービーの新境地

都会の異なる環境を生きる2人の女性が、恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描くシスターフッドムービーの新境地とも言える作品が誕生した。監督は初のオリジナル長編作品『グッド・ストライプス』で、新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子。原作は、映像業界が最も注目する山内マリコによる同名小説。

主人公の箱入り娘・華子には、『さよならくちびる』『チワワちゃん』の門脇麦。地方から上京し、自力で生きる美紀役に、『ヘルタースケルター』『Malu 夢路』の水原希子。奇しくも二人を繋ぐことになる、弁護士・幸一郎役に『きみはいい子』『カツベン!』の高良健吾ほか、石橋静河、山下リオと、若手実力派俳優が集結した。20代後半から30代にかけて息苦しさを抱える女性たちが、軽やかに変化していく姿を、最後の青春譚として静かに紡いでゆく。

花束みたいな恋をした
We Made a Beautiful Bouquet

開映時間 13:10 / 18:25(~終映20:30)
土井裕泰監督作品/2020年/日本/124分/DCP/ビスタ

■監督 土井裕泰
■脚本 坂元裕二
■撮影 鎌苅洋一
■編集 穗垣順之助
■音楽 大友良英

■出演 菅田将暉/有村架純/清原果耶/細田佳央太/オダギリジョー/戸田恵子/岩松了/小林薫

■物販情報
・パンフレット(900円)
・関連書籍「ノベライズ 花束みたいな恋をした」(1100円)
・関連書籍「花束みたいな恋をした」オリジナルシナリオ(1760円)

■オフィシャルサイト
http://hana-koi.jp/

© 2021『花束みたいな恋をした』製作委員会

何かがはじまる予感がして、心臓が鳴った――。

東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音麦 と 八谷絹。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。

脚本家・坂元祐二×主演・菅田将暉、有村架純のタッグで贈る今世紀最強のラブストーリー

「東京ラブストーリー」「Mother」「最高の離婚」「Woman」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」「anone」など、常に私たちの心を捉えて離さない多くの連続ドラマを手掛けてきた脚本家・坂本裕二。本作『花束みたいな恋をした』は、2020年の東京を舞台に、今を生きるすべての人へ贈るため書き下ろした最新作。

主役を演じるのは、菅田将暉と有村架純。二人の実力派俳優による〈初のダブル主演〉が実現した。監督を担うのは、『罪の声』『いま、会いにゆきます』の土井裕泰。多くの大ヒット映画を送り出して来た土井は、TVドラマ「カルテット」で坂元裕二と組んで以来、映画では初タッグとなる。

まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。最高峰のスタッフとキャストが贈る、不滅のラブストーリー。