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「未来を選べ」

人生にはありとあらゆるタイムリミットが迫ってくる。暗黙の義務だったり責任だったりが少しずつのしかかり、不自由で身動きがとれなくなってしまう時に、人生の中で分岐する様々な選択肢がじわりじわりと近づいてくる。でも、果たしてその時私たちは、その中のどれかを選ぶことなんてできるのか。

マーク・レントンはそんな追手から凄まじい速度で街中を走り去り逃げる。モラトリアムなんて言い表すのは簡単だが、その言葉に収まり切らないくらいに懸命に生きているのだ。人生の先輩たちから受ける「そんな時期もあるよね」というようなあやし言葉に違和感を覚えながら、息を切らし走り続けることしかできない。

そして「未来を選べ」は自分が歳を重ね、立場が逆転しても変わることのない問題であり続ける。年下に能書き垂れながらも、結局何かが解決したわけではない。昔のままの葛藤を抱えながらも、なんとなく無視することができるようになっただけで、それは若かったときに逃走していたことと全くかわらない。

『トレインスポッティング』、そしてそこから20年後を描く続編『T2 トレインスポッティング』はそんな人生の分岐点をとことん描く。選択肢を目の前にいったいどうするのか。「未来を選べ」とまたレントンはいうのかもしれない。軽快な音楽が鳴り響き、どこか茶化しているようで、真剣なのは二つの作品とも同じだ。その感覚はまるで小馬鹿にすることが親密さの証であることに似ている。

(ジャック)

トレインスポッティング
Trainspotting
(1996年 イギリス 93分 DCP R15+ ビスタ) pic 2017年7月22日から7月28日まで上映 ■監督 ダニー・ボイル
■原作 アーヴィン・ウェルシュ
■製作 アンドリュー・マクドナルド
■脚本 ジョン・ホッジ
■撮影 ブライアン・テュファーノ
■編集 マサヒロ・ヒラクボ

■出演 ユアン・マクレガー/ユエン・ブレムナー/ジョニー・リー・ミラー/ロバート・カーライル/ケリー・マクドナルド/ケビン・マクキッド

■第49回カンヌ国際映画祭公式出品作品/イギリス・アカデミー賞脚色賞受賞

©Channel Four Television Corporation MCMXCV

未来を選べ。

pic 人生を選べ、キャリアを選べ、家族を、テレビを、洗濯機を、車を、CDプレーヤーを、電動缶切りを選べ、自己中心のガキになることほどみっともないことはない、未来を選べ…。だけど、それがいったい何なんだ?

スコットランド、エディンバラ。頭が切れて、面白く、病的で、時に無気力な若者マーク・レントンと彼の仲間たちは、厳しい現実から目をそらすためドラッグに溺れ今を楽しむことに専念していた。そんな彼らの友情はやがて崩壊の運命をたどり、レントンだけがそこから逃げるチャンスを手に入れようとする。果たして彼はどんな未来を選ぶのか。

世界へ飛び出した新たな才能たち――
90年代最高の陽気で悲惨な青春映画

pic友情と裏切り、人生の選択という普遍的なテーマを、クールなユーモアと斬新かつスタイリッシュな映像で描く『トレインスポッティング』。公開当時は“トレインスポッター”なる流行語を生むなど、世界中で社会現象を巻き起こし、大ヒットを記録した。監督のダニー・ボイル、製作アンドリュー・マクドナルド、脚本ジョン・ホッジは『シャロウ・グレイヴ』で一躍脚光を浴びた製作チーム。前作のヒットを受けてハリウッドからのオファーを押しのけて本作を制作し、90年代を代表するブリティッシュ・ニュー・シネマの傑作と絶賛された。

pic 出演はユアン・マクレガー、ロバート・カーライル、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ケリー・マクドナルド。彼らがひとクセもふたクセもあるキャラクターを巧に演じ切る。また、本作に彩りを添えるサウンドトラックには、イギー・ポップ、ルー・リードをはじめプライマル・スクリーム、ニュー・オーダー、アンダーワールドなどブリットポップ陣を中心に豪華なアーティストが参加。映像と音楽の見事なコラボレーションが、疾走感・躍動感を加速させる。

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T2 トレインスポッティング
T2 Trainspotting
(2017年 イギリス 117分 DCP R15+ ビスタ)
pic 2017年7月22日から7月28日まで上映 ■監督・製作 ダニー・ボイル
■原作・製作総指揮・出演 アーヴィン・ウェルシュ
■製作 アンドリュー・マクドナルド/クリスチャン・コルソン/バーナード・ベリュー
■脚本 ジョン・ホッジ
■撮影 アンソニー・ドッド・マントル
■編集 ジョン・ハリス

■出演 ユアン・マクレガー/ユエン・ブレムナー/ジョニー・リー・ミラー/ロバート・カーライル/ケリー・マクドナルド/アンジェラ・ネディヤコバ

彼らが選んだ――20年後の「未来」。

picスコットランド、エディンバラ。大金を持ち逃げし20年ぶりにオランダからこの地に舞い戻ってきたマーク・レントン。表向きはパブを経営しながら、売春、ゆすりを稼業とするシック・ボーイ。家族に愛想を尽かされ、孤独に絶望しているスパッド。刑務所に服役中のベグビー。想像通り? モノ分かりの良い大人になれずに荒んだ人生を疾走する彼らの再会、そして彼らが選ぶ未来とは――。

世界中を熱狂させた『トレインスポッティング』再び――。
オリジナルのスタッフ&キャスト再集結!
待望の続編が21年ぶりに帰ってきた!

pic 世界中で大旋風を巻き起こし、90年代ポップ・カルチャーの代名詞となった『トレインスポッティング』。20年の時を経て、その待望の続編が完成した。主演のユアン・マクレガーをはじめ、監督のダニー・ボイル、脚本家のジョン・ホッジとオリジナル・スタッフ&キャストが再集結。アーヴィン・ウェルシュの小説「トレインスポッティング」の10年後続編「T2 トレインスポッティング」を原作に、大胆な脚色を行い、映画だけのオリジナルな世界観をめざした。

picいつまでも大人になれないダメ男たちの新たな青春の旅立ちをユーモアとペーソスを込めて描き、キャラクター・ドラマとして奥行きが深くなっている。『スラムドッグ$ミリオネア』で今ではオスカー監督となったボイルの演出も前作以上にパワーアップ。「失望しないこの続編を選べ!」(ザ・ガーディアン)、「まさに待ち望んだ通りの続編」(ザ・サン)と英国のマスコミも絶賛している。

音楽は過去のダニー・ボイル作品にもたびたび参加してきたアンダー・ワールドの中心人物、リック・スミスが担当。さらに今注目の英国のホットなバンドが参加したサントラ盤は早くも話題騒然。新たなUKブームも期待される。

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