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今週の早稲田松竹は、
私もあなたも、みんなが大好きなウディ・アレンの魅力が満載!
『ブルージャスミン』『映画と恋とウディ・アレン』をお届けいたします。

喜劇より悲劇を書くことのほうが僕には意味がある
芝居でも映画でも悲劇の脚本を書くためには
現実に向き合う必要があるし ジョークではごまかせない
すごく難しいし 恥をかくことも多い
だが情熱を感じる仕事で失敗するほうが
得意分野で無難に成功するより喜びは大きい  
                    ――ウディ・アレン(『映画と恋とウディ・アレン』より)

『ブルージャスミン』で描かれる主人公ジャスミンの転落人生は、
ウディ・アレン監督が妻から聞いた実話がヒントとなったのだそうです。
ものすごく悲劇なのに、他人からしてみれば喜劇になってしまう…。皮肉なものですね。
自己中心的で傲慢な彼女を観ていると「自業自得だな」と、笑ってしまうのです。
だけど、滲んだマスカラ、乱れた髪に、脇汗の染み…どんなにボロボロに崩れそうになっても、
シャネルのジャケットに身を包み、嘘で固めて必死に戦う姿には尊敬すらしてしまいます。
女を武器にするような軟じゃない。プライドの高い女性の典型です。
ちょっと可愛く甘え、謙虚に頼るって、できないものなのでしょうか。
けれどそんな彼女を観て、「私はセレブじゃないし、こんなにプライド高くないから大丈夫。」と笑いながらも、
ささいなことで見栄を張り、嘘でごまかして理想と現実の間で戦っている自分が頭をよぎるのです。
素直に生きるって簡単なようで難しいこと。
だからジャスミンを馬鹿にするのではなく、不器用な生き方してるなーと同情し、共感するのでしょう。
ウディ・アレンには見透かされている…。
あのメガネの奥に光るつぶらな瞳が、女性たちの感性を鋭く捉えているのですね。

一方、『映画と恋とウディ・アレン』では、
そんなウディ・アレンの生い立ちから輝かしいキャリアまでを紐解いてゆきます。
若かりしスタンダップ・コメディアン時代の貴重な映像に加え、
俳優たちや家族、関係者たちのインタビューが盛りだくさんです。
女性を描く名人ですから、必然的に、映画に出演したの女優たちがたくさん登場します。
ウディ・アレンに演出された彼女たちは、いったい彼をどう評価するのでしょうか。
そして、他でもないウディ・アレンが自身の哲学や人生観を語ります。
監督は、ウディ・アレンを愛してやまないロバート・B・ウィード。
彼は、ウディ・アレンの監督第一作『泥棒野郎』を観て以来、
アレン映画を逃したことがないのだとか(公開当時9歳とは驚き!)。
ウィード監督の最も思い入れがある作品は、高校生の時に観た『アニー・ホール』だそうです。
ちなみに、私の思い入れがある作品は『さよなら、さよならハリウッド』。
初めて観たアレン映画なんです。当時、映画知らずだった私は、彼の存在を知らず、
「こんなに可愛らしいおじさま俳優がいるなんて!」と胸キュンした覚えがあります。
それでいて皮肉っぽいところが妙に心地よく、すっかりアレン映画にハマったのでした。
…さて、あなたが思い入れのあるアレン映画は?
映画の中で登場する過去作の数々を観て、振り返ってみてはいかがでしょうか。

ウディ・アレンの魅力…。それは、映画を観れば分かること。
ファン歴の長い方はますます好きになり、浅い方はこれからどんどんハマるはず。
劇場を出るころには、皆が“ウディ・アレンに夢中”に違いない!

(もっさ)


映画と恋とウディ・アレン
WOODY ALLEN: A DOCUMENTARY
(2011年 アメリカ 113分 DCP ビスタ) pic 2014年9月27日から10月3日まで上映 ■監督・脚本・共同編集・製作 ロバート・B・ウィード
■共同編集 カロリーナ・トゥオヴィネン
■製作総指揮 マイケル・ペイサー/ブレット・ラトナー/フィッシャー・スティーヴンス/エリック・ゴードン/アンドリュー・カーシュ/スーザン・レイシー
■音楽 ポール・カンテロン

■出演 ウディ・アレン/ペネロペ・クルス/スカーレット・ヨハンソン/ダイアン・キートン/ショーン・ペン/クリス・ロック/ミラ・ソルヴィーノ/ナオミ・ワッツ/ダイアン・ウィースト/オーウェン・ウィルソン/マーティン・スコセッシ

ウディ・アレンのすべてについて教えましょう

pic母と妹が天才監督の幼少時を振り返り、かつての恋人が馴れ初めを披露し、アレンその人が自身の哲学や人生観を語る。ミューズの証言、笑いの渦を巻き起こした若かりし日のトークショーの映像、スタンダップ・コメディアン時代の貴重なアーカイブ等を用いて、アレンの生い立ちから輝かしいキャリアまでを紐解いていく。映画を愛する総ての人に贈る“生ける伝説”ウディ・アレンの映画と恋と人生が詰まったドキュメンタリーが完成した。

ひと目見た瞬間大好きになっちゃったの
何とかして彼を落としたかった
魅力的な女性だと思われたくて努力したわ
           ―――ダイアン・キートン

pic脚本家・監督・短編作家・俳優・コメディアン・ミュージシャンとして活躍する、伝説的映画作家ウディ・アレンが“初めて”カメラ撮影を許可、その人生と創作過程が我々の前に解き明かされる。この前代未聞の企画が許されたのはエミー賞を受賞し、アカデミー賞ノミネート歴のあるロバート・B・ウィード監督。頑なにプライベートを固持していたウディ・アレンを1年半に亘り撮影し、究極の伝記映画を作り上げた。

本作は、錚々たる映画関係者がインタビューに応じているのも見所である。ペネロペ・クルス、スカーレット・ヨハンソン、ダイアン・キートン、ショーン・ペンなど俳優陣をはじめ、マーティン・スコセッシ、共同脚本家のマーシャル・ブリックマン、撮影監督のゴードン・ウィリス、実妹でプロデューサーのレッティ・アロンソン等多彩な顔ぶれがそろった。

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ブルージャスミン
BLUE JASMINE
(2013年 アメリカ 98分 DCP シネスコ) pic 2014年9月27日から10月3日まで上映 ■監督・脚本 ウディ・アレン
■製作 レッティ・アロンソン/スティーヴン・テネンバウム/エドワード・ウォルソン
■撮影 ビハビエル・アギーレサロベ
■編集 アリサ・レプセルター

■出演 ケイト・ブランシェット/アレック・ボールドウィン/サリー・ホーキンス/ピーター・サースガード/ルイス・C・K/ボビー・カナヴェイル/アンドリュー・ダイス・クレイ/マイケル・スタールバーグ

■2013年アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞(ケイト・ブランシェット)、脚本賞・助演女優賞ノミネート/ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)受賞 ほか多数受賞・ノミネート

■オフィシャルサイト http://blue-jasmine.jp/

「名前を変えたの、ジャスミンに。
ジャネットなんて平凡だもの。」

picサンフランシスコの空港に美しくエレガントな女性が降り立った。彼女は、かつてニューヨーク・セレブリティ界の花と謳われたジャスミン。しかし、今や裕福でハンサムな実業家のハルとの結婚生活も資産もすべて失い、自尊心だけがその身を保たせていた。庶民的なシングルマザーである妹ジンジャーの質素なアパートに身を寄せたジャスミンは、華やかな表舞台への返り咲きを図るものの、過去の栄華を忘れられず、不慣れな仕事と勉強に疲れ果て、精神のバランスを崩してしまう。

やがて何もかもに行き詰まった時、理想的なエリート外交官の独身男性ドワイトとめぐり会ったジャスミンは、彼こそが再び上流階級にすくい上げてくれる存在だと思い込むのだが…。

人生のどん底に堕ちた、
ブルーすなわち憂鬱なジャスミン。
再び夢のようなセレブリティ生活に
返り咲くことができるのだろうか?

pic『ミッドナイト・イン・パリ』『ローマでアモーレ』などのロマンティック・コメディ路線から一転、ウディ・アレン監督がシリアスな作風にギアチェンジした本作は、ひとりの女性の転落人生とその複雑な胸の内をあぶり出す人間ドラマ。虚栄心とプライドで塗り固められたヒロインの華麗なる“過去”と、痛々しすぎるほど悲惨な“現在”とを対比させながら、セレブが身も心も破綻していく様を容赦なく映し出す。

主人公にはケイト・ブランシェット。虚言と現実逃避を繰り返し、ひたすら堕ちていくジャスミンのはかなさと哀しみを体現した、鬼気迫る演技でアカデミー賞主演女優賞をはじめ数多くの賞に輝いた。

名曲「ブルームーン」のメロディに乗せて描かれる、あまりにも残酷で切ない、ジャスミンの運命とは───。

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