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早稲田松竹スタッフAさんの場合

やっぱりパリコレとか出ているモデルさんたちの
スラーっと伸びた足には憧れます。
何着てもさまになるし。

早稲田松竹スタッフKさんの場合

柔らかく、肌がすべすべで、
しなやかな体が理想です。
モデルのSHIHOなんて最高です。

早稲田松竹スタッフTさんの場合

豊満で、その胸に思わず飛び込んでいきたくなるような、
包容力を感じさせる女性が好きです。
ビヨンセやアデルみたいなボン!ボン!ボン!体型が憧れ。

以上、早稲田松竹女子3名に語っていただきました。
同じ女性でも好みは人それぞれですね。

私は女性ですが、変な意味は無く、女の人の裸が好きです。
温かくて優しくて、安心するから。
よく、女性の身体を海に例えることがあるけれど、わかるような気がします。
新しい命を育む生命力に満ちている女性の体は、とても神秘的です。

今週は、そんな女性の身体の美しさを余すところなく味わえる贅沢な二本立て。
パリの三大ナイトショーのひとつである“クレイジーホース”に密着した
ドキュメンタリー『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』と、
トラブルばかりの元売れっ子プロデューサーと陽気なバーレスクダンサーたちの、
愉快で時に切ないドサ回りの旅を描く『さすらいの女神(ディーバ)たち』を、お届けします。

ところで、“バーレスク”というストリップショーをご存知ですか?
ストリップというと男性を対象にしているように感じるけれど、
バーレスクを見ればそのイメージは見事に覆されてしまうはずです。

キラキラした衣装に派手なメイクと、ユーモアが効いた面白可笑しい豪華なパフォーマンス。
それはただのお色気ショーではなく、れっきとした“芸術”です。
彼女たちが衣装を脱いで見せてくれるものは裸ではなく、女性であることの美しさと心意気なのです。

『さすらいの女神たち』にも出演している、
ニューバーレスク界のスター、ダーティ・マティーニは言います。

「ニューバーレスク(※)は、性欲のためじゃなくて女性の自由のためにある。
男性は、勇気をもった女性を見て楽しむのよ。自分の体に自信を持ち、自分自身を愛する女性をね。
だから、バーレスクはもう男だけのものじゃないのよ。」

『さすらいの女神たち』のダンサーたちは全員本物のバーレスクダンサーで、
“キャバレー・ニューバーレスク”という一座で活躍しています。
映画の中で映されるショーはすべて実際のもの。
だから今回上映する2本は、ドキュメンタリーとフィクションという違いはあれど、すごくよく似ています。
時折り見せる、華やかなショーに隠された彼女たちの苦悩も、舞台裏で大口を開けて笑うおどけた姿も。
ちなみにどちらの作品も、監督は男性です。
彼女たちの美の謎に、虜になってしまったのでしょう。

完璧なボディ・ラインを持つクレイジーホースのダンサーたちも、
お肉たっぷりのふくよかなニューバーレスク一座のダンサーたちも、
踊り子たちはみんな、自分の身体を愛しています。
エロスは男性のものだけではなく、むしろ女性のためのもの。
文字通り全てをさらけ出して、「女性であること」を教えてくれるのです。
(実際、どちらのショーの観客も、男性より女性の姿が目立つんだとか。)

官能的で、神秘的で、独創的で、これ以上ないほど優雅。
ふたつの映画に刻まれた、女神たちの最高の美しさをご堪能下さい。

(パズー)

※ニュー・バーレスク…一時期は衰退していたバーレスクが、近年アメリカを中心に復活したもの。

さすらいの女神(ディーバ)たち
Tournee
(2010年 フランス 111分 R15+ ビスタ/SRD) pic 2012年12月8日から12月14日まで上映
■監督・脚本 マチュー・アマルリック
■脚本 ラファエル・ヴァルブリュンヌ
■撮影 クリストフ・ボーカルヌ

■出演 マチュー・アマルリック/ミミ・ル・ムー(ミランダ・コルクラシュア)/キトゥン・オン・ザ・キーズ(スザンヌ・ラムジー)/ダーティ・マティーニ(リンダ・マラシーニ)/ジュリー・アトラス・ミュズ(ジュリー・アン・ミュズ)/イーヴィ・ラヴェル(アンジェラ・ドゥ・ロレンゾ)/ロッキー・ルーレット(アレクサンドル・クレイヴン)

■2010年カンヌ国際映画祭最優秀監督賞受賞・国際批評家連盟賞受賞/2010年セザール賞7部門ノミネート

女は強くやさしく、世界を救うのです。

picかつては名を馳せたTVプロデューサーのジョアキム。トラブルを起こし業界から干されてしまった彼は、子供も友人も恋人もすべてを捨ててアメリカに渡る。数年後、華麗なショーダンサーたちのグループ<ニュー・バーレスク>を引き連れ、再起を図るため、意気揚々と祖国フランスへ戻ってくる。

旅から旅へと港町にあるナイトクラブをめぐる日々。彼女たちのユーモアや風刺を効かせたセクシーでゴージャスなショーは、次々と観客を沸かせてゆく。しかし、巡業の最終目的地であるパリでの公演が決まらない!? 昔のつてをたどり奔走するが、"過去"がそれを許さない。焦りがつのり自暴自棄になってゆくジョアキム…。果たして、彼らの人生を賭けた旅はいったいどこへたどり着くのか――?

八方ふさがりの男と陽気で華やかなダンサーたちが贈る、
甘くてしょっぱい人生の旅

『潜水服は蝶の夢を見る』などで3度のセザール賞に輝き、近年はハリウッド大作に出演するフランスきっての人気俳優、マチュー・アマルリック。映画監督としての活躍もめざましく、長編処女作「スープをお飲み」はジャン=リュック・ゴダールからも絶賛を受けた。無類のシネフィルとしても知られる彼の長編4作目となる本作は、ジョン・カサヴェテス『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』、ジャック・ドゥミ『ローラ』など名作へのオマpicージュを随所にちりばめた力作で、見事カンヌ国際映画祭監督賞に輝いた。

フランスの女流作家コレットの手記に着想を得た本作は、舞台上では大胆にいきいきと輝きながらも孤独を抱える女性たちと、彼女たちの優しく大らかな包容力に救われる男を、愛情深く描いたロードムービー。堂々とスクリーンに登場するのは、全員現役の<ニュー・バーレスク>ダンサーたちだ。ど派手なメイクとキラキラした衣装に身を包み、ユーモアや風刺を取り入れた、ゴージャスでセクシーな最高級のショーを魅せてくれる。


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クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち
CRAZY HORSE
(2011年 フランス/アメリカ 134分 R15+ ビスタ/SRD) 2012年12月8日から12月14日まで上映
■監督・音響・編集 フレデリック・ワイズマン
■製作 ピエール・オリヴィエ・バルデ
■撮影 ジョン・デイヴィ
■ミキシング エマニュエル・クロゼ

■出演 フィリップ・ドゥクフレ/アンドレ・ダイセンバーグ/アリ・マフダビ/フィフィ・シャシュニル/クレイジーホースダンサー

■2010年セザール賞ドキュメンタリー賞ノミネート

目が眩むほどに美しい。
ようこそ、未体験のパリへ!

picドキュメンタリーの巨匠フレデリック・ワイズマンが 『BALLET アメリカン・バレエ・シアターの世界』、『パリ・オペラ座のすべて』に続き選んだもの、それは、女性たちが彩る神秘の場所「クレイジーホース」。新しいリズム、ダイナミックなテンポ、そして魅惑的な振り付け。女性であることを限りなく追求した先にある、ダンサー達の完璧なボディと緻密に計算された音と光の演出。そのパフォーマンスのみならず、リハーサル・メイクアップ・衣装・オーディション・クラブの運営会議など普段カメラが入れない所まで70日間に渡り完全密着し、スクリーンに映し出す。 いつしか観客はまるでそこを訪れたかのような錯覚に陥り、幻想的な世界へと誘われていく――。

女性であること!創造的であること!大胆であること!
巨匠ワイズマンが見た、“世界唯一”の華麗なるショーのすべて

pic1951年アラン・ベルナルダンによって創立されたクレイジーホースは、ムーラン・ルージュ、リドと並ぶパリの3大ナイトショーの1つ。その斬新さと独創性で、世界中のセレブや文化人をも虜にし、創立以来600万人を超える観客が訪れ、4万5000回を超えるショーを上映してきた。これまでに、サルヴァドール・ダリが舞台用セットを、セザールがポスターを、そしてウンガロやルブタンが衣装をデザイン。常に進化しながら人々を魅了し続けるこの世界最高峰のエンターテインメントが、巨匠ワイズマンの手によって、ついにその全貌をあらわす。

「私はこのショーに関わる人々の幻想にとても興味があった。美しい女性たちの裸体を見せることによって大金を稼ぎたいと考えるオーナーたちや、株主たちの幻想。そのショーを観るために押し寄せる観客たちの幻想。ダンスを踊り、役に扮してほとんど裸で演技することを承諾するダンサーたちの幻想。そういうすべてのものへの疑念が私を惹きつけるのだ。」
                  ――――フレデリック・ワイズマン



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