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ここ最近の大型SF映画には、地球に私達の知らない生命体がやって来て
破壊の限りを尽くしていく作品が多いように思います。
進歩によって様々な事柄を知りすぎてしまった私達は、今、
あらゆるものが壊れゆくことを考え始め、世界を見つめ直そうとしているのかもしれません。

今週の「SUPER 8」の主人公・ジョーは、オハイオ州で保安官の父と二人暮らし。
ある夜、友人ら5人とともに車に乗り、郊外の駅へ自主映画の撮影に出かけたジョーは、
そこで大規模な貨物列車脱線事故に遭遇します。
その時偶然カメラに収められた"何か"――
ジョーたちだけの秘密だったそれはやがて町全体、そして国をも巻きんだ大事件へと発展していきます。

劇中では、この"何か"をめぐるストーリーと並行して、
ジョーを中心とする子供たちの少年時代に焦点があてられています。
いつも一緒にいた仲間との関係、初めての恋、亡き母の思い出、
どう接したらいいかわからなかった父親、夢中だった映画作り、
抑えきれない好奇心、危険も顧みずがむしゃらに飛び込んだ冒険、守りたかったもの…。

二度とは戻れない思春期、大人になる前の大切な時間。
経験した誰もが懐かしさを抱き、共感するであろうあの頃の姿が、
舞台である1979年の風景と共にスクリーンに浮かび上がります。

そして、もう一本の「第9地区」
こちらは今までのSF映画とはなんだか雰囲気が違います。
謎の宇宙船が南アフリカの上空に停滞し、
人間が調べに行くと今にも死にそうなエビ…に良く似た地球外生命体がいるんです!
その設定からして、一風変わった新しさを感じさせます。

―エビ達のスペック―
・人間と意思疎通が出来る
・船が動かないので、エビ達はヨハネスブルクの第9地区に難民として生活
・大好物はキャットフードいわゆる猫缶
・第9地区に住むマフィアからキャットフードを餌に特殊武器を搾取されている

今まで無かったタイプの宇宙人でワクワクしませんか?
キャストは無名の新人を使い、ニュース番組のようなドキュメンタリータッチで描かれた本作。
あたかも現実に起こった事件を目の当たりにしたかのような錯覚を覚えるほどのリアリティは、
アパルトヘイトやスラム、マフィアなど様々な社会問題を彷彿とさせます。
そこに時折見える人間の怖さ――異種なるものから搾取し、排除し、都合にあわせて敵にも味方にもなる――
そして、不穏な地球の青写真が脳裏によぎってしまうのです。

今週は「8」と「9」の二本立て。
「8」は私達の心を過去に引き寄せ、「9」は私達に行ってはいけない未来を指差しているのでしょうか?
(まつげ)

第9地区
DISTRICT 9
(2009年 アメリカ/ニュージーランド 111分 PG12 ビスタ/SRD) 2011年9月17日から9月23日まで上映
■監督・脚本 ニール・ブロンカンプ
■製作 ピーター・ジャクソン
■撮影 トレント・オパロック

■出演 シャールト・コプリー/デヴィッド・ジェームズ/ジェイソン・コープ/ヴァネッサ・ハイウッド

■2009年アカデミー賞作品賞ほか4部門ノミネート/2009年ゴールデングローブ賞脚本賞ノミネート/英国アカデミー賞監督賞ほか6部門ノミネート/ブルーリボン賞外国作品賞受賞

■オフィシャルサイト http://d-9.gaga.ne.jp/

南アフリカ上空に突如現れた、正体不明の宇宙船。
“彼ら”が難民として降り立った「第9地区」で、
一体何が起きたのか。。

pic 28年前、正体不明の巨大宇宙船が突如、南アフリカに飛来した。しかしUFOは首都ヨハネスブルク上空に浮かんだまま動こうとせず、エイリアンが襲い掛かってくることもない。しびれを切らした南アフリカ政府が派遣した偵察隊がUFO内で見たものは、不衛生で弱り果てたエイリアンの群れだった。“彼ら”は故障した宇宙船に乗った難民に過ぎなかったのだ。

それから何の進展もないまま月日が流れ、増え続ける犯罪に市民と“彼ら”の争いは絶えず、共同居住区「第9地区」はスラムと化していた。超国家機関のMNUは“彼ら”を強制収容所に移住させる計画を立て、ヴィカスという男にその任務を託す。しかし彼は立ち退きを通達して回るうちに、知らずに人類と“彼ら”の歴史を変える大事件の引き金をひいてしまう――。

全米初登場No.1!
映画が歴史を超え進化する、21世紀の<リアル>。     

pic完全オリジナルの脚本で、キャストはノーネーム、監督は新人、舞台は遠方南アフリカ、その上公開前の広告も「FOR HUMANS ONLY」のコピーと摩訶不思議なイラストが描かれたポスターが貼り出されたのみ。そんなおよそ「ハリウッド的」ではない正体不明の作品が、興収3700万ドル(約35億円)を叩き出し、ダントツで初登場No.1に輝いた。

picこの奇跡とも呼べる大ヒットを仕掛けたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』で映画界の頂点に立ったピーター・ジャクソンと、本作で華々しい長編デビューを飾った南アフリカ出身の新鋭、ニール・ブロムカンプ監督。監督の出身地であるヨハネスブルクのロケや、間に挟まれるドキュメンタリー映像など、今までのSF映画にはなかった全く新しい手法で、米エンターテイメント・ウィークリー誌が「狂ったほどに独創的で、厚かましいほどに政治的。要するにエキサイティング」と絶賛するほどの傑作を生みだした。


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SUPER 8/スーパーエイト
SUPER 8
(2011年 アメリカ 111分 シネスコ/SRD) 2011年9月17日から9月23日まで上映
■監督・脚本 J・J・エイブラムス
■製作 スティーブン・スピルバーグ/J・J・エイブラムス/ブライアン・バーク
■撮影 ラリー・フォン

■出演 カイル・チャンドラー/エル・ファニング/ジョエル・コートニー/ガブリエル・バッソ/ノア・エメリッヒ

■オフィシャルサイト http://www.super8-movie.jp/

僕たちは、ひとりじゃない。
世界の秘密を目撃したあの夏―
その出逢いは、永遠に忘れない。

picオハイオの小さな町で、警察官の父と少年ジョーはある夜、仲間たち5人と8ミリ映画の撮影に出かけていた。その撮影中に偶然、米軍の貨物列車の大事故に遭遇してしまう。そして、アメリカが絶対に秘密にしなければならない、“何か”をカメラは撮影してしまうのだった。少年たちが事故現場に落とした8ミリフィルムの空き箱を米軍は発見し、極秘情報が何者かに目撃されたと町中の捜索が始まる。

ほどなくして、彼らの町では犬たちが一斉に消え、9人もが行方不明になるなど、不可解な出来事が次々に発生する。一体何が起こっているのか?事故現場から持ち帰った白い謎のキューブが不思議な動きを始め、全てを目撃した少年たちは、真実を探しに行くことを決断した。

天才J・J・エイブラムス×巨匠ススティーブン・スピルバーグ
映画を愛するすべての人へ捧ぐ―
衝撃と感動の歴史的超大作!

picハリウッドを代表する監督スティーブン・スピルバーグ、そしてテレビシリーズ『LOST』から『M:i:V』、『スタートレック』など常に世界を驚かせ、一躍映像新時代の寵児となったJ・J・エイブラムス。このふたりの、まさに夢の初コラボレーションが実現した超大作が、本作『SUPER 8/スーパーエイト』である。スピルバーグの映画を観て育った映画ファンのひとりであるエイブラムスが、自身の少年時代を色濃く反映し、スピルバーグ作品へのオマージュともいえる傑作を生みだした。

「子供のころ、映画を作ることは僕らにとっては癒しだった。だからこそ“スーパー8”の映画を作る子供たちの映画を作ること、しかも、子供のころ自分が好きだった世界の中心にいたスティーブン・スピルバーグと一緒にその映画を作れることは、僕らにとってとんでもない夢の実現なんだよ。」と、エイブラムスは語る。

picしかしこの超話題作は、劇場公開初日まで物語の導入部といくつかのキーワードしか明らかにされず、すべてが秘密のベールに隠されていた。全世界から注目を集める極秘のプロジェクトが、ついにスクリーンの中で明らかにされる!


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