キラー・オブ・シープ[4Kレストア版]
Killer of Sheep

チャールズ・バーネット監督作品/1977年/アメリカ/82分/DCP

■監督・脚本・製作・編集・撮影 チャールズ・バーネット
■音響 チャールズ・ブレイシー

■出演 ヘンリー・G・サンダース/ケイシー・ムーア/チャールズ・ブレイシー

■1981年ベルリン国際映画祭・国際批評家連盟(FIPRESCI)賞受賞/1982年ユタ/U.S.映画祭(現サンダンス映画祭) 最優秀賞受賞/1990年米国議会図書館「ナショナル・フィルム・レジストリ」選定/2002年全米映画批評家協会 編『The A List: 100 Essential Films』選出/2007年ニューヨーク映画批評家協会賞・特別賞受賞

■オフィシャルサイト
https://www.afterschoolcinemaclub.com/everydayblues/

■物販情報
・パンフレット(1800円)
・ポストカード(7種類あり)(200円/1枚)

©1977 Charles Burnett ©2025 Milestone Film & Video for KILLER OF SHEEP

この苦く、すばらしき世界

家族を養うため屠殺場で働くスタンは、空虚な日々を送っている。貧困と疲労、希望の乏しい現実の中で、彼は次第に感情を閉ざし、妻は孤独を募らせていく。

メランコリーとユーモア、絶望と希望 ―― LAの片隅で暮らすアフリカ系アメリカ人労働者の日常を、詩的な映像美で映し出した奇跡のデビュー作

UCLA映画学科の修了課題としてほとんど素人のキャストで完成させたバーネット初の長編作品。音楽権利の問題から長らく公開が叶わず「幻の映画」とされていたが、完成から30年後の2007年についにアメリカで劇場公開が実現。2025年に完成した4K修復版では、ラストシーンを彩る楽曲がバーネットが当初望んでいたダイナ・ワシントン「Unforgettable」に差し替えられた。写実的なまなざしと、詩情豊かな映像美が融合した、アメリカ映画史に深く刻まれる傑作。

マイ・ブラザーズ・ウェディング[4Kレストア版]
My Brother’s Wedding

チャールズ・バーネット監督作品/1983年=2008年/82分(ディレクターズカット版)/アメリカ/DCP

■監督・脚本・撮影 チャールズ・バーネット
■製作 チャールズ・バーネット、ゲイ・シャノン・バーネット
■助監督 ジュリー・ダッシュ
■編集 チャールズ・バーネット、エド・サンティアゴ(2008年)

■出演 エヴァレット・サイラス/ジェシー・ホルムス/ゲイ・シャノン・バーネット/ロナルド・E・ベル、サイ・リチャードソン

■オフィシャルサイト
https://www.afterschoolcinemaclub.com/everydayblues/

■物販情報
・パンフレット(1800円)
・ポストカード(7種類あり)(200円/1枚)

©1983 Charles Burnett Productions ©2026 Milestone Films for MY BROTHER’S WEDDING

いつも、どこにも、間に合わない

家業のクリーニング店を手伝いながら漫然と日々をやり過ごす、“大人になりきれない若者”ピアース。弁護士の兄が裕福な家庭の女性と婚約したことで、ピアースは居心地の悪さと劣等感を募らせる。同じ頃、刑務所から出所した親友ソルジャーと再会した彼は、家族への義務感と親友への忠誠心の板挟みになり、ある選択を迫られる。

家族、友情、アイデンティティのあいだで揺れる青年の葛藤を描いた、哀しみと可笑しみが交錯する悲喜劇

長編二作目となる本作では、黒人コミュニティ内の階級差や世代間の心理的な隔たり、社会的成功から取り残された若者たちの苛立ちが、日常の隙間から静かに浮かび上がる。ピアースの優柔不断で不器用なふるまいが、ときに可笑しみを、ときに哀しみを呼び起こす、バーネット流のトラジコメディ。