『サンダーボルト』『バッドランズ』/『メルビンとハワード』『セコーカス・セブン』
8/23(土)・25(月)・27(水)・29(金)
【モーニングショー】近日発表
バッドランズ
サンダーボルト
【レイトショー】近日発表
8/24(日)・26(火)・28(木)
【モーニングショー】近日発表
セコーカス・セブン
メルビンとハワード
【レイトショー】近日発表

★モーニング&レイトショーも上映予定! 上映作品・タイムテーブルは近日発表いたします。

バッドランズ
Badlands

開映時間 【8/23(土)・25(月)・27(水)・29(金)】
テレンス・マリック監督作品/1973年/アメリカ/94分/DCP/PG12

■監督・製作・脚本  テレンス・マリック
■製作総指揮 エドワード・R・プレスマン 
■撮影 ブライアン・プロビン/タク・フジモト/ステヴァン・ラーナー
■美術 ジャック・フィスク
■編集 ロバート・エストリン 
■音楽 ジョージ・ティプトン

■出演 マーティン・シーン/シシー・スペイセク/ウォーレン・オーツ/ラモン・ビエリ

■1974年度サン・セバスチャン国際映画祭・金の貝殻賞・最優秀男優賞受賞

■オフィシャルサイト
https://badlands2025.com/

■物販情報
・ZINE「70年代アメリカン・ロードムービーの世界 特集 バッドランズ」(1500円)

©︎2025 WBEI

夢の終わりが、はじまる

1959年、サウスダコタ州の小さな町。15才のホリーは、学校ではあまり目立たないが、バトントワリングが得意な女の子。ある日、ゴミ収集作業員の青年キットと出会い、恋に落ちるが、交際を許さないホリーの父をキットが射殺した日から、ふたりの逃避行が始まった。ある時はツリーハウスで気ままに暮らし、またある時は大邸宅に押し入り、魔法の杖のように銃を振るっては次々と人を殺していくキットの姿を、ホリーはただ見つめていた――。

明日なき若者と少女の逃避行を、鮮烈かつ詩情豊かに描いたロードムービー

1950年代末アメリカ、ネブラスカ州とワイオミング州で約2ヶ月間に11人もが殺害された連続殺人事件。罪を重ねながら逃避行を続けた犯人のチャールズ・スタークウェザーとその恋人キャリル・アン・フューゲートはまだ十代だった―。全米を騒然とさせたこの事件を基に、当時無名のテレンス・マリックが脚本・製作・監督を兼任した『バッドランズ』は、後の『天国の日々』と『シン・レッド・ライン』によって巨匠の地位を確立し、『ツリー・オブ・ライフ』でカンヌ映画祭パルム・ドールを受賞したマリックの監督デビュー作であり、現在では米国国立フィルム登録簿へ保存されるなどアメリカ映画史上の最重要作の一本と見なされる作品である。

キットを演じるのは後に『地獄の黙示録』に主演するマーティン・シーン。ホリー役に『キャリー』でタイトルロールを演じたシシー・スペイセク。そして、ホリーの父親役を『デリンジャー』の名優ウォーレン・オーツが演じている。作品の抒情性を際立たせるのが、マリンバの音色が優しく印象的な本作のテーマ曲、ドイツの著名な作曲家カール・オルフによる「ムジカ・ポエティカ」。本作の大ファンだったトニー・スコット監督は、自作『トゥルー・ロマンス』でこの楽曲を引用している他、『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー、『ムーンライズ・キングダム』のウェス・アンダーソン、『リバー・オブ・グラス』のケリー・ライカートら気鋭の監督たちにも本作は大きな影響を与えている。

銃声が轟き、無意味な殺生が繰り返される荒涼たる大地―バッドランズ。銃を手にその地を駆け抜けるふたりの姿は、今なお絶望的なまでにロマンティックだ。

サンダーボルト
Thunderbolt and Lightfoot

開映時間 【8/23(土)・25(月)・27(水)・29(金)】
マイケル・チミノ監督作品/1974年/アメリカ/115分 /Blu-ray

■監督・脚本 マイケル・チミノ
■製作 ロバート・デイリー
■撮影 フランク・スタンリー
■編集 フェリス・ウェブスター
■音楽 ディー・バートン

■出演 クリント・イーストウッド/ジェフ・ブリッジス/ ジョージ・ケネディ/ジェフリー・ルイス /キャサリン・バック

■第47回 アカデミー賞助演男優賞ノミネート

■パンフレット販売なし

Images courtesy of Park Circus/MGM

愛銃マグナム44から20m/mキャノン砲に強力パワー・アップ!

銀行の金庫を20ミリ機関砲で破壊して金を奪うという派手な手口で名を馳せたサンダーボルトは、かつて一緒に大金を強奪した仲間たちから、その金を持ち逃げしたと思われ追われていた。そんな時、サンダーボルトはライトフットという若者と出会い、コンビを組むことになる。

ある日、むかし強奪した大金を隠した小学校へ向かうも、学校は新校舎に変わっていた。そしてかつての仲間に拘束された彼らは、皆で過去に襲撃した銀行を同じ手口で襲う計画を立てるが…。

隠れたアメリカン・ニューシネマの傑作として名高いマイケル・チミノ監督デビュー作

『ダーティハリー2』の脚本をジョン・ミリアスとともに共同執筆し、クリント・イーストウッドに抜擢されたマイケル・チミノ監督デビュー作。当時『ダーティハリー』シリーズの大ヒットにより、マネーメイキングスター2年連続1位を獲得して押しも押されぬ大スターの地位を確立したイーストウッドが、『真夜中のカーボーイ』や『スケアクロウ』などを彷彿させる男の友情とロマンを描くドラマに挑戦した一篇。

やはり<イーストウッド主演>からか、本国、日本ともにアクション映画として宣伝されたが、内容はまさにアメリカン・ニューシネマのそれであり、共演陣の好演、タイトな脚本、手堅い演出、美しいロケーション撮影も相まって傑作と呼ぶに相応しい作品となった。『ラスト・ショー』で注目を浴びていたジェフ・ブリッジスがイーストウッドの相棒を演じ、アカデミー助演男優賞にノミネート。主題歌はポール・ウィリアムスの「故郷への道を教えて」が起用された。

セコーカス・セブン
Return of the Secaucus 7

開映時間 【8/24(日)・26(火)・28(木)】
ジョン・セイルズ監督作品/1980年/アメリカ/106分/35mm

■監督・脚本・編集 ジョン・セイルズ
■製作 ウィリアム・エイドロット/ジェフリー・ネルソン 
■撮影 オースティン・デ・ブッシュ
■音楽 メイソン・ダーリン

■出演 ブルース・マクドナルド/マギー・レンジー/アダム・ル・フェヴル/マギー・クージノ=アーント/マーク・アーノット/ジーン・パッサナンテ/カレン・トロット/ゴードン・クラップ

■パンフレット販売なし

7人の仲間は10年ぶりに再会した——

60年代末、反戦運動を通して知り合った7人の仲間「セコーカス・セブン」が、10年後のとある週末に再会することになった。仲間を迎える準備に追われるマイクとケイティのカップルはともに高校教師だ。ふたりの家に向かうのは、成功の夢を捨てきれないカントリー歌手のJ.T.、心ならずも自由党議員のもとで働くアイリーン、医者として充実した日々を送りながらも良きパートナーに出会えていないフランセス。残るメンバーはジェフとモーラ夫妻だが、遅れてきたモーラがジェフと別れることになったと仲間たちに告げた…。

ニュージャージーからの新しい「風」 ジョン・セイルズ鮮烈のデビュー作

80~90年代アメリカインディペンデント映画運動の中心的人物ジョン・セイルズの記念すべきデビュー作。セイルズの学生時代の友人や無名の俳優たちとともに、撮影期間28日、制作費6万ドルで製作されたこの作品は、「60年代をテーマにした最初の傑出した作品」と評価された。

“本作の偉大さは60年代の吟味ではなく、その時代に生きた人間たちを鋭い洞察力で描き出したことだろう。7人の友情と愛、そして大人になって年をとっていくことの期待と不安、口調や歩き方まで、人それぞれの異なったキャラクターをセイルズは、暗示的なセリフ廻しとやさしいユーモアを交えて生き生きと表現した”

——公開当時のチラシより抜粋

メルビンとハワード
Melvin and Howard

開映時間 【8/24(日)・26(火)・28(木)】
ジョナサン・デミ監督作品/1980年/アメリカ/95分/Blu-ray

■監督 ジョナサン・デミ
■製作 アート・リンソン/ドン・フィリップス
■脚本 ボー・ゴールドマン
■撮影 タク・フジモト
■音楽 ブルース・ラングホーン

■出演  ポール・ル・マット/ジェイソン・ロバーズ/ダブニー・コールマン/パメラ・リード/メアリー・スティーンバージェン

■第53回アカデミー賞助演女優賞・脚本賞受賞・助演男優賞ノミネート/第38回ゴールデン・グローブ賞最優秀助演女優賞受賞・作品賞・主演男優賞・助演男優賞ノミネート

■パンフレット販売なし

ジョナサン・デミ初期の傑作コメディ!

メルビン・デュマーは、不運続きの負け犬で、仕事を長続きさせることができない男である。ある日、砂漠で起きたバイク事故の被害者を助けるも、その男が自称する「風変りな大富豪ハワード・ヒューズ」であることを疑っていた。しかし、ハワードが亡くなり、メルビンが1億5600万ドルを相続することになり…。

ポール・トーマス・アンダーソンをはじめ多くの映画作家たちに多大な影響を与えてきたジョナサン・デミ監督の初期の傑作であり、大富豪のハワード・ヒューズの遺産相続人となったメルビンの体験談の実話化。

【モーニング&レイトショー】近日発表いたします
【Morning&Late Show】Coming soon