11/21(土)~11/23(月)
ベレジーナ12:40
最後通告10:2014:45
~16:50
【特別興行】山の焚火17:05
~19:10
【特別興行】緑の山19:25
~21:40
11/24(火)~11/27(金)
羊飼いのバラード12:30
我ら山人たち10:2014:55
~16:50
【特別興行】緑の山17:05
~19:20
【特別興行】山の焚火19:35
~21:40

▼チケット販売時刻▼

【11/21(土)~11/23(月)】
・10:20『最後通告』からの二本立て ▶ 9:40
・それ以降の回/ラスト1本 ▶ 各回その直前の回が始まって10分後
・特別興行作品 (『山の焚火』『緑の山』)▶9:40

【11/24(火)~11/27(金)】
・10:20『我ら山人たち』からの二本立て ▶ 9:40
・それ以降の回/ラスト1本 ▶ 各回その直前の回が始まって10分後
・特別興行作品 (『山の焚火』『緑の山』)▶9:40

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★指定席でご案内しております。チケットの販売は窓口のみとなります。ご来場の際はお時間に余裕を持ってお越しください。
★そのほか、ご入場システムに関する詳細は、「劇場案内」ページをお読みください。

最後通告
Full Moon

開映時間 【11/21(土)~11/23(月)】10:20 / 14:45(~終映16:50)
フレディ・M・ムーラー督作品/1998年/スイス/124 分/35mm

■監督・脚本 フレディ・M・ムーラー
■撮影 ピオ・コラーディ

■出演  ハンスペーター・ミュラー/リロ・バウアー/ベネディクト・フライターク

■1998年モントリオール世界映画祭アメリカ・グランプリ賞受賞

■オフィシャルサイト
https://gnome15.com/mountain/

■物販情報
・パンフレット販売未定

時代を先取りしすぎた異色のファンタジー

満月の翌朝、スイス各地で10歳の子供が失踪した。男女6人ずつ、4つの言語圏から均等に。警察もメディアも手がかりを掴めぬまま、事件は説明不可能な事態へと発展していく…。

不確かな情報による暴走や、家族のディスコミュニケーションといった現代に通じる社会問題をファンタジーという形式で描き出した。

ベレジーナ
Beresina or The Last Days of Switzerland

開映時間 【11/21(土)~11/23(月)】12:40
ダニエル・シュミット監督作品/1999年/スイス・ドイツ・オーストリア/108分/35mm

■監督 ダニエル・シュミット
■脚本 マルティン・ズーター
■撮影 レナート・ベルタ
■編集 ダニエラ・ローデラー
■音楽 カール・ヘンギ

■出演 エレナ・パノーヴァ/ジェラルディン・チャップリン/マルティン・ベンラス/ウルリヒ・ノエテン/イヴァン・ダルヴァス

■1999年カンヌ国際映画祭”ある視点”部門正式招待作品

■パンフレット販売なし

倒錯の迷宮で…

スイスの権力者から愛されるロシア人のコールガール、イリーナ。銀行の頭取、テレビ局の局長などがこぞって彼女の虜になった。中でも特別に彼女を愛したのは、元陸軍少尉のシュトゥルツェネガー。彼は彼女と、過去に彼が結成した秘密軍隊の暗号“ベレジーナ”を使った寸劇遊びに興じる。だがコールガールの彼女を仕切る政治家好きの夫婦は、彼女を利用して国の上層部に受け入れられようと必死になり…。

ダニエル・シュミットのブラック・コメディ?! “スイス最期の日”を描いた迷宮の物語

『ラ・パロマ』『ヘカテ』といった幻惑と陶酔の虚構世界で、また『カンヌ映画通り』『トスカの接吻』といった茶目っ気あふれるドキュメンタリーなど、観客を酔わせ魅了する作品群で早くから日本に熱狂的ファンを持つダニエル・シュミット。坂東玉三郎を主役に日本で撮影した『書かれた顔』以来4年ぶりの本作は、従来とは趣向をかなり変え、現代スイスの政財界を諷刺したブラック・コメディとなった。

シュミットらしく観客の意表をつく語り口とシュルレアリスム的なユーモア感覚で、スイスをめぐる神話・表象・クリシェなど様々な無意識的イメージが組み合わされ「神話的迷宮」の中の荒唐無稽なスイスが描き出される。ブニュエル映画を愛し、学生時代に本人にインタビューしたこともあるシュミットは、足フェチの連邦裁判官のシーンではブニュエルへのオマージュとして『小間使の日記』を引用。ブニュエルならどう撮ったかを意識しながら作ったという『ベレジーナ』をシュミット版『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』と評する声もある。

「シュミット的コメディ」への期待が高まるなか、99年の封切直後のスイスでは、映画とよく似た高官スキャンダルや辞職騒ぎが起こる偶然も重なり、興収トップの大ヒットを記録。「スイス映画界の巨匠」の評価を改めて不動のものにした。同年、オペラ演出も含む25年以上の業績に対し、ロカルノ映画祭で永年功労賞が授与された。2006年、シュミットは癌により64歳で逝去。本作『べレジーナ』が遺作となった。

我ら山人たち─我々山国の人間が山間に住むのは、我々のせいではない
We Mountain People in the Mountains

開映時間 【11/24(火)~11/27(金)】10:20 / 14:45(~終映16:50)
フレディ・M・ムーラー監督作品/1974年/スイス/112分/DCP

■監督 フレディ・M・ムーラー
■原案 フレディ・M・ムーラー/ジャン=ピエール・オビー/ゲオルク・コーラー
■撮影 イワン・シューマッハー
■編集 フレディ・M・ムーラー/エヴェリーネ・ブロムバッハー

■1974年ロカルノ国際映画祭国際批評家賞受賞

■オフィシャルサイト
https://gnome15.com/mountain/

■物販情報
・パンフレット販売未定

ムーラーの故郷、スイスのウーリ州。変わりゆく山岳地帯に住む山人たちの生き方と精神世界に迫る。

映画は地域によって三つのパートに分かれている。長いトンネルを抜けた先にある第一部の舞台はゲシェネンの渓谷。トンネル建設によって自然環境のバランスが崩れ、長年営まれてきた牧畜経営の破綻する運命が示される。第二部の舞台シェーヒェンの渓谷では、伝統的な高原の牧畜経営が維持され、直接民主制によって多くの政治的選択が行われている。第三部の舞台マデラーナー渓谷のブリステンでは、牧畜経営だけでは共同体の運営が難しいため、住民の半数はよそへ働きに出ている。1973年から1975年にかけて丁寧に撮影された本作には、対象となる地域だけでなく、民俗学的なテーマや、共同体の閉鎖性など『山の焚火』に直接的に繫がる多くの要素が詰まっている。

羊飼いのバラード
Shepherds' Journey into the Third Millennium

開映時間 【11/24(火)~11/27(金)】12:30
エリッヒ・ラングヤール監督作品/2002年/スイス/124分/35mm

■監督・撮影・編集・製作 エリッヒ・ラングヤール
■録音 シルヴィア・ハーゼルベック
■音楽 ハンツ・ケンネル

■山形国際ドキュメンタリー映画祭2003インターナショナル・コンペティション出品作品

■オフィシャルサイト
https://www.yidff.jp/2003/cat015/03c028.html

■パンフレット販売未定

©山形国際ドキュメンタリー映画祭

スイスの羊飼い一家の日々の営みをアルプスの山々を背景に描く。何百頭もの羊の群れ。雪のなか牧草を求めてさまよい、車が行き交う道路を横断する。子羊の出産とそれを見つめる妻や子ども、乳搾りやパン作りの毎日。世界最古の職業のひとつであるといわれる羊飼いの、実際は過酷な労働でもある生活を見つめる。

【監督のことば】『羊飼いのバラード』は、人類および人間の生存に関する根本的な問題をとらえた『アルプス・バラード』や『Bauernkrieg』に続く三部作の完結編となっている。主たるテーマはアイデンティティ、生存、そして未来についてである。

羊飼いという生き方は、人類最古の文化的生活形式のうちのひとつといえる。その本質には、今日でさえ経済的な意義があり、また、その生き様は明確なライフスタイルおよび世界観を具体的に表現している。私は、第三千年紀が始まったばかりの現在の羊飼いの生き方を知りたいと思うようになっていた。伝統と未来の間で価値観が大きく変化するこの時代において、本作は私自身の内部矛盾を表現してもいる。

私はこの作品の中で、季節の変化にしたがって草が残る牧場を目指して群れを追っていく現代の羊飼いを、遊牧に焦点をあてて描いた。作品に登場する羊飼いたちは、困窮生活を選ぶこともあれば、自らの能力の限界に達する難題にしばしば直面もする。彼らは農民出身ではないのだが、意義深い人生を送る自由を求めて、自らその生活を選んでいるのだ。

【特別興行】山の焚火 デジタルリマスター版
Alpine Fire

開映時間 【11/21(土)~11/23(月)】17:05(~終映19:10)【11/24(火)~11/27(金)】19:35(~終映21:40)
フレディ・M・ムーラー監督作品/1985年/スイス/119分/DCP

■監督・脚本 フレディ・M・ムーラー
■撮影 ピオ・コラーディ 
■編集 ヘレーナ・ゲルバー 
■音楽 マリオ・ベレッタ

■出演 トーマス・ノック/ヨハンナ・リーア/ロルフ・イリック/ドロテア・モリッツ/イェルク・オーダーマット/ティッリ・ブライデンバッハ

■1985年ロカルノ国際映画祭金豹賞(グランプリ)受賞

■オフィシャルサイト
https://gnome15.com/mountain/

■物販情報
・パンフレット販売未定

★本作品は特別興行上映です。
☟入場料金
一律1200円(割引なし)
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします(当日券のみ)。

山、人、魂の交換

広大なアルプスの山腹。人々から隔絶された地で、ほぼ自給自足の生活を送る4人家族。10代半ばの聾啞の弟は、その不自由さゆえに時に苛立つこともあるが、姉と両親の愛情を一身に受け健やかに育つ。ある日、草刈り機が故障したことに腹を立てた弟は、それを投げ捨て父の怒りを買う。家を飛び出し山小屋に隠れ、一人で生活をする弟。そこに食料などを届ける姉。二人は山頂で焚火を囲み楽しい時間を過ごすが、やがて姉の妊娠が発覚し…。

雄大な自然に囲まれた美しく神話的な世界で、その中に潜む人間のリアリティが画面から溢れ出す。

映画の舞台となった一軒家は、ムーラー監督が100軒以上も歩いて見た農家の中から見つけた小屋で、荒れ果てていたものを、増築したり家具や食器を運び入れたりして整えた。役者やスタッフは、山裾の宿に泊まり、ケーブルカーで小屋のある山上の撮影現場と行き来した。撮影のピオ・コラーディは、本作の前までは4本の長編映画を手掛けただけだったが、屋外での複雑な移動撮影、屋内での少ない光源の撮影などで見事に美しい映像を撮り上げた。本作を手掛けたのち、『緑の山』『最後通告』『僕のピアノコンチェルト』などといったムーラー監督作の撮影を担当している。音楽のマリオ・ベレッタは、本作で耳の聞こえない少年の置かれた状況を画面の中の動作から生じる音によって効果的に作り出した。

【特別興行】緑の山
Green Mountain

開映時間 【11/21(土)~11/23(月)】19:25(~終映21:40)【11/24(火)~11/27(金)】17:05(~終映19:20)
フレディ・M・ムーラー監督作品/1990年/スイス/134分/DCP

■監督・原案 フレディ・M・ムーラー
■撮影 ピオ・コラーディ、
■編集 カトリン・プリュス

■オフィシャルサイト
https://gnome15.com/mountain/

■物販情報
・パンフレット販売未定

★本作品は特別興行上映です。
☟入場料金
一律1200円(割引なし)
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします(当日券のみ)。

アルプスの山間で持ち上がった放射性廃棄物処理場の建設計画。土地と自分たちのルーツを守ろうとする反対派と賛成派に分かれた住民たちを追ったドキュメンタリー。

1988年、NAGRA(ナーグラ:国立放射性廃棄物管理協同組合)はニトヴァルデン準州ヴェレンベルクに原子力発電に使われた核の最終廃棄物処理場を建設する計画を発表し、地域住民の抗議団体が形成される。支持者と反対派にインタビューする。リサーチと議論は、直接影響を被る人々、ヴェレンベルクで数世代にわたって暮らしてきた家族に焦点を当てる。彼らは、放射線の危険性を目前にし、今や自身のルーツと生活の地を奪われることに直面している。さらに本作は、政治家、地質学者、医学者など様々な立場の人々の話から、一過的で限定された地域の問題にとどまらず、時間の尺度としては人間の寿命をはるかに超えたスケールの問題を提起する。ムーラーはこの作品を「子どもたちと子どもたちの子どもたち」に捧げており、次世代に対して責務を負うべき大人たちに、今日にも通じる問いを突きつける。